hikarouchさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

お嬢さん(2016年製作の映画)

3.8

とにかく映画としてのルックがカッコ良すぎるのに、中身は超ド変態映画でした。なんなのこれパク・チャヌク怖すぎる。

この映画を観たのが2ヶ月前なので記憶おぼろげながら印象的だったのは、バキバキにキマった
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さんかく(2010年製作の映画)

3.8

いやー楽しめた!

爆笑するくだりと、ホラー的な恐怖とが共存する、爆笑スリラー(?)という、のちのヒメアノ~ルに続く吉田恵輔テイストの原石的な輝きを感じる。ヒメアノ~ルよりは全然見やすいし。

登場人
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イン・ザ・ハイツ(2021年製作の映画)

3.4

十分良い。音楽も衣装も素敵だった。ヒロインのヴァネッサも魅力的だった。ミュージカル映画というジャンルで考えれば、満点出てると思う。

ただ、思ってた程には良かったと感じなかったのは、単に期待し過ぎとか
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スクリューボール ~MLB薬物スキャンダル~(2018年製作の映画)

3.0

MLBのステロイドスキャンダルのドキュメンタリー。めちゃくちゃディープなレベルでの暴露話にしては、妙に盛り上がりに欠けるのはなんでなんだろう。
ドキュメンタリー作品として突出して面白いわけではない。
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魔女の宅急便(1989年製作の映画)

4.4

あらためて、凄まじい名作だわ。

多分ちゃんと見たのは20年以上ぶり。まさか娘と並んで見る日がくるとは、20年前の自分は知る由もなかった。感慨。

一見穏やかな話の連なりの中でも、ディテールの作り込み
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カモン カモン(2021年製作の映画)

4.1

これ好きだ。

半分は物語映画、半分はアート映画、半分はドキュメンタリー。足して1超えちゃったけど、そんな印象。

モノクロ映画、好きだなあ。本当に画の美しい映画。監督のマイク・ミルズ自身がインタビュ
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あのこは貴族(2021年製作の映画)

4.2

良い邦画を見たなあ、という充実感。

貧しき者も、富める者も、みんなそれぞれの十字架を背負って生きている。
雨男。一生付きまとう悪天候という呪いが、決して逃れられない"生まれ"のメタファーになっていて
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孤狼の血 LEVEL2(2021年製作の映画)

2.5

ワシは、この映画に期待しすぎちまったんかのう。やっぱりワシらには、ガミさんがおらないけんのじゃ。それが感想じゃい。

鈴木亮平がすごくて恐い、とものすごい評判だったのでどれほどのものかと思っていたが、
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最後の決闘裁判(2021年製作の映画)

4.1

いやはや、これは素晴らしい作品でした。2021年を代表する大コケ映画らしいが、こういう作品はもっと評価されるべき。

いわゆる”Toxic masculinity(有害な男らしさ)”をこれでもかと見せ
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.1

さ い こ う !

設定を聞けば思い浮かぶような超王道なお話なんだけど、でも超王道のストレート真っ向勝負でちゃんと三振を取れちゃう、堂々たる迫力を感じた。

物語後半のコンサートのシーン。このタイミ
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ウィンター・オン・ファイヤー ウクライナ、自由への闘い(2015年製作の映画)

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こういう偏った視点のみから語られるドキュメンタリーを見るときは、気をつけたほうが良いと思う。

ヤヌコビッチがEU統合を見送ったのはなぜ?
本当に市民の運動は清廉潔白な非暴力が徹底されていたのか?
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JAWS/ジョーズ(1975年製作の映画)

4.0

(最近サボっていたレビューをひっそりと再開します。)


これぞエンタメ映画。素晴らしい。後半の怒涛の見せ場の連発は流石のひとこと。

音楽映画と言って良いほどに、ジョン・ウイリアムズの劇伴が大事な役
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宇宙戦争(2005年製作の映画)

4.2

すーげ!!なんか低評価ぽいからずーーっと見てなかった本作。すげえじゃんかよ!これは劇場で見たかった!

スピルバーグの作品はどれも、「映画」してて素晴らしい。これだけ絶望的な敗走映画の中にも、映画的な
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羅生門(1950年製作の映画)

3.7

まずこれだけの作品が、戦後たったの5年で出てきていることに感服する。

後に「ラショーモン・アプローチ」と称される、同じ場面を複数の語り手によって何度も再現するアプローチの先駆け。そのたびに、観客は共
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フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

3.8

予告で見てた以上に超豪華なキャスト陣。彼らの使い方として、ドントルックアップよりこちらの方が正しい気がする。

自分の読み取りの甘さ、前提知識の不足のせいもありつつも、物語トータルでの面白みは驚くほど
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犬神家の一族(1976年製作の映画)

3.1

これがあのスケキヨかあー。

思った以上にツッコミどころ満載のシナリオ&役者陣の棒演技に結構ビックリ。これは、日本エンタメ史に残るヒット作ではあろうが、日本映画界が誇る名作ではないっぽい。
あとは、お
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チワワちゃん(2018年製作の映画)

3.7

前知識ほぼゼロ、どこかで評判を聞いたので鑑賞。なんか、良かった。

前半は、映画というより、Music Videoみたいな、オシャレムービー(OM)作品かと思って見てた。OMとしては十分に質が高いので
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Tinder詐欺師:恋愛は大金を生む(2022年製作の映画)

3.6

たまにはこういうドキュメンタリーも面白い。

詐欺師もここまで行くとめちゃくちゃ有能よね。
嘘は次の嘘を呼ぶから、どんどんと複雑になっていってやがて崩壊するのが常だけど、彼の場合はその危ない橋を軽やか
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ラヂオの時間(1997年製作の映画)

3.2

大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で、三谷幸喜やるじゃん、となったので評判の良かった長編初監督作を。

いかにも舞台喜劇の映画化という感じで、これはほぼ演劇だね。ただ一箇所、ラジオブースとスタジオを隔てるガ
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カセットテープ・ダイアリーズ(2019年製作の映画)

2.9

うーんと、最終的には悪くないと思ったんだけど、途中の展開がちょっとミスリードになってしまい、途中で心が離れちゃった。結構良い評判聞いてたので、期待値上げすぎたかも。

スプリングスティーンの音楽に出会
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秋刀魚の味(1962年製作の映画)

4.1

東京物語に続いて、小津映画鑑賞2本目。やはり良い。

この時代の東京のカルチャーや暮らしぶりを見れるというだけで、めちゃくちゃ面白い。何を飲み何を食うのかとか、サラリーマンと家族の暮らしぶり、夫婦・男
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あゝ、荒野 前篇(2017年製作の映画)

3.3

全体としては良かった。楽しめた。

菅田将暉とヤン・イクチュンがバディってのがまず良いじゃない。ボクシング描写も、素人目にはなかなかサマになっていて、良かった。脇を固めるユースケもでんでんも良い。
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パワー・オブ・ザ・ドッグ(2021年製作の映画)

3.9

まずは、このバッキバキに決まった画づくり。撮影が素晴らしい。室内から四角い窓や出入り口越しに外の風景や出来事を写すショットが多用されていたのが印象に残った。

登場人物の心情や行動のロジックがセリフで
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スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2021年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

こんなもん、ネタバレなしでは何も語れんやないか!!

過去のスパイダーマン、個人的には特にアメイジング・スパイダーマンを成仏させてくれたことに、これまで映画では味わったことのない感動と感謝の気持ちを覚
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最初の晩餐(2019年製作の映画)

2.5

久しぶりにみた凡作。駄作というのは忍びないけど、凡作。

ツッコミどころ挙げたらキリがないけど、とにかく演出も脚本もお世辞にも上手とは言えないね。

個々の俳優の演技とかは、全然悪くないというか、良い
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ゆれる(2006年製作の映画)

3.8

久しぶりの西川美和監督シリーズ。

香川照之の演技すごい。近年はすっかりカマキリ化してしまった感があるけど、この頃の香川さんはめっちゃいいな。

そしてオダジョーの滴るような色気。今のシルバーな魅力と
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フランシス・ハ(2012年製作の映画)

3.6

おもしろ過ぎず、ちょうど良い。ちょっとイイ映画みたいなってときに抜群のチョイス。

字幕読んでると聞き逃しちゃうけど、結構名言多かったな。
Don’t treat me like a three ho
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

3.0

うーん。この映画を低評価するの、勇気いるなあ。。。

まだ他の人のレビューとか考察は見てないけど、褒められてるポイントは分かる気がする。

この作品と劇中劇とのリンクとか、妻が語った寓話の中の少女と妻
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音楽(2019年製作の映画)

4.1

めっちゃ好き。

キャラクターたちの脱力した絵に騙されることなかれ、これ実はアニメーションとしてもすごいレベル高くない?

動きの細やかさ、遠くで聞こえる音や声の演出、背景画の緻密さなど、普通にアニ
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tick, tick...BOOM!:チック、チック…ブーン!(2021年製作の映画)

3.9

これは期待以上に良かった。
ジョナサン・ラーソンという、「RENT」などのブロードウェイ・ミュージカルの作者として知られる人物の実話に基づいたお話。「RENT」は昔オフ・ブロードウェイの格安席で見たな
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ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結(2021年製作の映画)

3.5

個人的には、ダークナイト以外のDC映画でちゃんと面白かったのこれが初めてかも笑。

ただ見たときの自分のコンディション悪すぎて、かなりウトウトしながら見ちゃった。

過去のスーサイド・スクワッドも、ハ
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

3.8

これはさ、この映画をみて思ったことを全部ここに書いてたら、めちゃくちゃ迷惑だよね。それくらいに、いろんなことを考えたり思い出したりする映画だ。なので、超割愛して書く。

高評価を聞きすぎたためか、初回
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ファーザー(2020年製作の映画)

4.1

これぞ映画。これぞ役者。
事前に入ってくる情報が地味過ぎて後回しになっていたけれど、なかなかどうして立派な作品だった。

リアリティとは少し違う、でも本当に自分がこの映画の世界に入り込んだような、アン
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くれなずめ(2021年製作の映画)

3.7

おれは好き。
あの学生時代の男友達同士のわちゃわちゃしたノリ、嫌いになれない。懐かしいなあと思いながら、ニヤニヤみてしまった。
それを後押ししていたのが、魅力的過ぎる役者陣であることは間違いない。個人
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ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

2.6

ディカプリオ、メリル・ストリープ、ジェニファー・ローレンス、ティモシー・シャラメ、ジョナ・ヒル、ケイト・ブランシェット、などなどなど、、、という超豪華キャストに、アダム・マッケイ監督脚本ということで期>>続きを読む

浅草キッド(2021年製作の映画)

3.9

いや、良かったね、劇団ひとり監督。

目新しい演出は別になくて、どこかで見たようなものばかりなんだけど、でもその引用の仕方がほとんど間違いがないという感じで、ちゃんと映画になっていた。どころか、結構良
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