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フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊のhikarouchのレビュー・感想・評価

3.8
予告で見てた以上に超豪華なキャスト陣。彼らの使い方として、ドントルックアップよりこちらの方が正しい気がする。

自分の読み取りの甘さ、前提知識の不足のせいもありつつも、物語トータルでの面白みは驚くほどにない。ただ、一つ一つの演出や表現にこれでもかとハイセンスな遊び心が溢れていて、どこからどう見てもウェスアンダーソンの作品を見ているって感じ。
映画のどの場面を切り取っても、ポスターとして部屋に飾りたくなっちゃうようなセンス良さ。おっしゃれ〜(感想がおしゃれじゃない。)

雑誌を模した表現の中で、まさかの2画面演出は結構ビックリした。アンダーソン先生好き放題やり過ぎでしょ笑

いくつかのエピソードがあった中でも、シャラメとマクドーマンドの話が好きだった。シャラメはちょっと衝撃的な色っぽさとカッコ良さよね。それの対角線上にあるような存在感のマクドーマンドとの組み合わせはパッと見は異質だけど、意外にも相性良かった。おまけにクリストフヴァルツまで出てくるとは。おれ得のスカッド。豪奢。

全編通じて集中して何かを読み取るというよりは、パラパラと場面場面を楽しむ、まさに雑誌のような味わい方が良い映画のような。その意味では、劇場ではなく自宅で少しずつ見るのも良いのかも。


しかし、最近劇場で映画をみると、必ず眠気か尿意のどちらかと闘う羽目になる。ジジイ過ぎる、、、。
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