hikarouchさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

3.3

見る前から明らかに苦手なタイプのジャンル映画だと思っていたけど、話題作だしアカデミー作品賞だしというので、Netflix配信が来たタイミングで見た。

感想は、思った通り苦手だなということと、それでも
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カールじいさんのデート(2023年製作の映画)

2.2

吹替版で鑑賞。

「え、なにこれ」という感想。これからピクサーの新作長編を観るのに、出鼻挫かれた感が強かった。

もう故人なので悪く言いづらいが、カールの吹替が酷かった。。。

ただでさえ英語文化独特
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マイ・エレメント(2023年製作の映画)

2.5

選択の余地がなかったため吹替で鑑賞。

全然悪く言うつもりはないけど、シンプルに、面白くなかった!

水や火がキャラクターだったらどういうことが起こるか/できるか、というお題に対しての応え方はさすがの
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こちらあみ子(2022年製作の映画)

4.1

「重たい」「しんどい」という評判を聞いて、ビビってなかなか食指が伸びなかった本作。
だからこそあえて言いたいのは、気負わず、軽い気持ちで見て良いと思う、ということ。

たしかにシリアスな面はあるし、色
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ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

2.8

ゴースト・プロトコル以降のシリーズ大好き人間の視点からすると、「脚本どうしちゃったの」というのが率直な感想。

2時間43分という長尺映画にあって、その半分は説明していたんじゃないかというくらいに、何
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フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

4.3

めーっちゃ映画。これが映画。

時間と空間、光と影、動と静、言葉、音楽。映画で使えるものすべてで、奇をてらわず真っ当に実直に、遊び心をもって、作品に落とし込む。とてもサラッとしていて変にカッコつけてな
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SHE SAID/シー・セッド その名を暴け(2022年製作の映画)

4.2

実話をベースに、まだまだ今でも生々しく、ある意味で現在進行系の問題を扱った作品。

この手の作品は、これを見ただけで真実を分かった気にならないように肝に銘じたい。ワインスタインを断罪したくなったり、ニ
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犬王(2021年製作の映画)

3.9

鑑賞中にこれだけ自分の中での評価が上下した作品も珍しい。例のごとく、予備知識なさすぎて面食らってしまった案件かも知れない。
もしこれから見る方は、これ↓だけは分かった上で見たほうが楽しめると思う。
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台風クラブ(1985年製作の映画)

2.9

是枝裕和がアトロクに出演した際に、好きな映画として名前を挙げた作品。その流れで鑑賞。

事前知識ほぼゼロで見たのだけれど、是枝作品とはだいぶ違ったテイストで、アート映画、いやさトンチキ映画と言って良い
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ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

3.4

5月ごろにみて、楽しかったのだけど、なんだかその後に見た作品たちと比べてあまりにも手応えが軽口だったため、全くレビューする気が起きずに7月の終わりを迎えてしまった。

もはやほとんど内容を覚えてないの
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憧れを超えた侍たち 世界一への記録(2023年製作の映画)

3.6

Amazon Primeで配信が始まってすぐに飛びつくように視聴。

現実の大会がそこらへんの創作物よりもよほど劇的だったため、本作に膨れ上がった期待を上回るほどの衝撃的なエピソードや展開があったわけ
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

先に結論めいたことを書いてしまうと、僕はこの映画、現時点では全然分かってない。
大昔に一度読んだきりの同名小説が、「目に見えない物事にも想像力を働かせなさい」という内容だった(うろ覚え)ことからも、こ
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スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

4.7

危なかった。危うく劇場公開が終わるところだった。この映画を劇場で見ない、などという選択肢はないのだよ。何を置いても観に行くべき作品ですので、まだ見てない人はfilmarksなんて見てないで劇場へGOで>>続きを読む

怪物(2023年製作の映画)

3.8

ぼくの中での一大ジャンル「子どもナメんな映画」のひとつとして、代表的な作品のひとつになったと思う。大人が思うよりもずっと子どもはたくさん考えて、たくさん悩んで、人格(キャラ)も使い分けてるんだよね。親>>続きを読む

別れる決心(2022年製作の映画)

4.8

ダメだ。めっちゃくちゃに好みだ。この映画。カッコ良すぎる。色っぽすぎる。なぜ劇場で見ない?本当に信じられないな。(自分が)

画面づくりのこだわりが他の監督の5倍くらい強い気がする。ロケーション撮影で
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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

4.6

だからさあ、ジョーダン・ピールの新作は映画館で見なきゃダメだって言ってんじゃん!!(自分に)

これは大画面・爆音で見るべきだった。後悔がハンパない。2時間のエンタメとして、ひとつの理想形と言って良い
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ルパン三世 カリオストロの城(1979年製作の映画)

4.2

これまたいつ以来か分からないぶりの鑑賞。ありがとう金曜ロードショー。

今の時代であっても、世界中どこに出しても恥ずかしくないアクション映画だね。めっちゃくちゃ面白い。

屋根の上の一連とか、水道橋の
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ユージュアル・サスペクツ(1995年製作の映画)

3.6

たぶん中学生のとき見て以来かな。

「誰が見ても面白い不朽の名作」って感じで語られがちだけど、オチを知ってしまった状態でみると中盤まで結構複雑だし退屈よね。何回も繰り返し見るような名作ではないのかも。
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AIR/エア(2023年製作の映画)

3.9

オレたち全員が経験したかった、仕事での一世一代の大勝負の話。
チーム、情熱、信念、プロダクト、駆け引き、プレゼンテーション、仕事の大事な要素がぜんぶ詰まってた。これ見ると仕事のモチベーション上がると思
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ローマの休日(1953年製作の映画)

3.7

実は見てない名作をこっそり見るシリーズ。

僕などが言うに及ばないけど、ちゃんと良く出来ていて楽しい。いつどこに出しても恥ずかしくない映画ですね。オードリーの魅力だけで十分に見れちゃう。

ひとつひと
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騙し絵の牙(2021年製作の映画)

3.4

全然悪くないけど、サスペンスというかサプライズ要素にサプライズが足りないというか。偽物が出てくることで本物が名乗り出てくるって話どっかで見たと思うんだけど何だっけか。

良かったところは、とても映画っ
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ディア・エヴァン・ハンセン(2021年製作の映画)

3.0

面白いし良い話だと思ったけど、ミュージカルじゃなかったらもっと好きだった!!

ミュージカルって、相変わらずルールがよく分からないのよね。「これは歌ってるけど、歌ってません。心の声です」とか、「これは
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テルマ&ルイーズ(1991年製作の映画)

3.6

リドリースコットの過去作を見直すシリーズ。

これぞ90年代映画って感じの、前半のダラダラ感。そこを上手いこと乗り切れば、後半はかなり楽しめた。ダラダラな前半もフリとしてちゃんと効いてくる。

現代か
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オールド・ボーイ(2003年製作の映画)

4.3

二十年ぶり二度目。大オチを完膚なきまでに忘却してたので、ほぼ初見のノリで楽しめました。

当時はまだ韓国映画って全然見慣れてなくて、激しい演技や演出に結構面食らった記憶があり、ビビって長いこと再観賞で
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晩春(1949年製作の映画)

3.6

小津安二郎鑑賞三作目。やはりこの人の作風が好きだ。

なんてことのないやり取りや風景の中に、かなり周到に色々なものが仕込まれているのが分かる。意味の無いカットは無いので、一見何も起きていないような場面
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由宇子の天秤(2020年製作の映画)

4.3

正視に耐えないくらいしんどい話だけど、同時にここ最近見た映画の中で一番面白かったかも。ドキュメンタリー的な生々しさと、物語映画的なスリリングな展開と、2つの面白さが共存しているのがすごい。

添加物と
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神は見返りを求める(2022年製作の映画)

3.7

104分でサクッと見れて、十分エンタメとして面白い作品。そしてちゃんと吉田恵輔作品。他人には見られたくない人間の弱くてイヤラしいところを抉ってくる。

人間の承認欲求の愚かしさ。求める先が不特定多数の
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ハウス・オブ・グッチ(2021年製作の映画)

3.9

最高です。こういう、華があって、毒があって、見ていてワクワクして、酷いことが色々起こるけど、終わったあと嫌な気持ちにならない映画って大好きです。最近のリドリー・スコット好きだわ。

プロット的に意外な
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

4.2

みなさん、スラムダンクの次に見るのは、コレですよ!

漫画原作のファンで、今作のベースとなったオリジナルシリーズから、シーズン3にあたる現行のEXPLORERシリーズまで全巻コミック購読していますが、
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リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

3.1

なんか、劇場で観ないと良さが半減してしまうような映画に立て続けに(配信で)当たってしまってるんですが、これも間違いなくその一つで。例によって、3回くらいに分けて観てしまったので、余計に話に入り込めずに>>続きを読む

燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

2.9

各所で絶賛されている理由がよく分かる、とても良くできた作品だったと思うが、今の自分には全くハマらなかった。

多分見るタイミング、気分、見方(配信で途中止めたりしてあんまり集中できなかった)などが良く
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ヘルドッグス(2022年製作の映画)

4.0

後半のある展開で、「え、幽助と仙水じゃん!」ってなってブチ上がりました。(分かるやつにだけ分かればいい。)

決して万人ウケする映画ではないんだろうけど、ぼくは原田眞人監督好きなんですよね。時代劇だけ
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イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

4.1

「こんなストラックアウトは嫌だ」

ちょっと時間ができたので、何か面白そうな映画かかってないかなと思ったら、「スリー・ビルボード」のマーティン・マクドナー監督の最新作の封切り日ではないか。予告編すら見
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THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

2.2

多分自分には合わないんだろうなと、期待してなかったんだけど、想像以上に合わなかった笑

画がキマっていてカッコいいとは思うし、カーアクションのところは凄まじかったんだけど、話が超退屈。

この世界に全
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ナイブズ・アウト:グラス・オニオン(2022年製作の映画)

3.7

いやー最高に楽しいね!80点満点!!

前作の記憶がほとんどないんだけど、ここまでやるかというほどにおもいっきり探偵推理モノでたまんないね。ぼくら世代だと、金田一少年を思い出しちゃう。

特にネタバラ
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ラーゲリより愛を込めて(2022年製作の映画)

3.0

本年劇場一発目。場内超満員。いくら年始とシネマデーが重なったとはいえ、公開からそこそこ日も経つこの映画にこれだけの人が集まるってのは驚いた。評判が広がってるのかな。そしてみんな、結構泣いてたね。

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