いやー最高に楽しいね!80点満点!!
前作の記憶がほとんどないんだけど、ここまでやるかというほどにおもいっきり探偵推理モノでたまんないね。ぼくら世代だと、金田一少年を思い出しちゃう。
特にネタバラシが始まる前の前半がめちゃくちゃワクワクした。閉ざされた空間、クセありまくる登場人物たち、全員に動機がありアリバイがない。コレコレ!という感じ。
ネタバラシの後半戦も、おお、そういうことだったのか!とかに素直に驚けるから楽しいんだよね。
ただまあ、だんだんと話のスケールが見えてくると、なーんだ、って感じにはなってしまったかな。この辺も、詳しい人の解説を読むと、自分では全然気づけなかった細かいところにも尋常ならざるこだわりがあったみたいだけど、そういうのが分からない我々には、ちょっと終盤にかけてテンションは落ちちゃったかな。知らぬが花ってやつね。
こういうのは、この作品がダメとかでは全然無くて、もうこの手のジャンルの宿命だと思う。だから、80点満点なのよね。
最後にいくつか鑑賞後に見つけたトリビア。
ブロンのリビングに飾られている自画像は、顔はエドワード・ノートン、体はファイトクラブのときのブラピなんだって。言われてみればたしかに笑。
タイトルの『Glass Onion』は、ビートルズの『White Album』に収録されている曲で本作のエンディングでも流れている。この曲はビートルズの有名な曲からランダムに歌詞を引用して深い意味が隠されているように見せかけながら、実は何の意味もないという、まさにこの映画のタイトルと同じ意味の曲らしい。そしてエドワード・ノートンが初登場シーンでギターで引いている曲「ブラックバード」も同アルバムの曲。ちなみに、前作『ナイヴス・アウト』(2019年)はレディオヘッドのアルバム『アムネシアック』に収録されている曲なのね。
次作の制作も決まってるみたいだから、次は誰の曲でくるのかも楽しみ。