後半のある展開で、「え、幽助と仙水じゃん!」ってなってブチ上がりました。(分かるやつにだけ分かればいい。)
決して万人ウケする映画ではないんだろうけど、ぼくは原田眞人監督好きなんですよね。時代劇だけじゃなくこの映画もかなり好きでした。めちゃくちゃ中二病映画だから合わない人には合わないと思うし、ぼくも合わない中二病映画はたくさんあるんですが、なぜかこの人の作品はアリの方に入っちゃうんですよね。ちょっとレベルは違うけど、フィンチャーとかも割りとそんな感じ。
相変わらずセリフが多いし速いし声小さくて何言ってるか分かんないけど、これも完全に作家性なので聞き取れなくても気にしない。一言一句聞き取れないとイヤ!という人には合わないと思う。
キャストも岡田くんをはじめとした原田眞人映画常連組は安心感あるし、坂口健太郎や松岡茉優らフレッシュな顔ぶれとのかみ合わせも良かった。仙水忍、いやMIYAVIも意外にもなかなか良かったね。北村一輝もかっこいいー。
アクションもすごかったし、舞台もいちいちカッコよかった。
仁義なきではない、アウトレイジでもない、2020年代のヤクザ像を見せてくれたのも良かった。いや多分こんなヤクザいないんだけど、でも現代っ子俳優たちを生かすのならこのトーンは正解なんだろうなと思う。
あ、坂口くんが岡田くんに、「黒澤か小津か」みたいな二択を迫りまくって人となりを知ろうとするやつがなんか良かった。岡田くんの答えもことごとく良かった。ぼくも誰かとアレやりたい。