十分良い。音楽も衣装も素敵だった。ヒロインのヴァネッサも魅力的だった。ミュージカル映画というジャンルで考えれば、満点出てると思う。
ただ、思ってた程には良かったと感じなかったのは、単に期待し過ぎとか元々ミュージカルが苦手とかってだけでもなさそう。
結局、この登場人物たちが訴えているラティーノ達の貧しさや差別的な扱いに対して、この作品がどういうメッセージを打ち出したいのかがよく分からなかった。主人公の祖国での起業も、ヴァネッサの服作りも、大学辞めるのやーめたって件も、結局人生に変化を起こすのはやめて、身近なものを大切に、身の丈にあった暮らしを、って着地に見えちゃった。それでいいのか・・？
あと、この映画はオリジナルの歌詞が大事なので、日本語字幕で見ている時点で相当本来の魅力を失っていると思う。でも、残念ながらこの英語を字幕なしで理解しきれるほどの英語力ないんだよな。。。スペイン語も混ざるし固有名詞もバンバン入ってくるしで、色々と背景知識が必要と感じた。深く味わうためには、意外とハードルの高い映画でもあるよね。誰でも気楽に楽しめそうで、実はちょっと違うかも。
