hikarouchさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

アナと雪の女王2(2019年製作の映画)

3.4

ヒジョーーに飲み込みづらい話。

1回観ただけではなんのこっちゃ全然分からなくて、翌日すぐに2回目を見なければならなかったのは、初回一緒に見ていた子どもに30秒おきに質問されて集中できなかったせいだけ
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ザ・ファイブ・ブラッズ(2020年製作の映画)

3.6

スパイク・リーがアメリカ人に向けて、お前らもっかいよーく考えろよ!と投げかける映画。今回も。

いつもの黒人差別問題はもちろんのこと、トランプ、ベトナム戦争、オピオイド問題まで、スパイク・リーは言いた
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フリーソロ(2018年製作の映画)

4.0

これをエンターテインメントとして消費していいのかという気持ち。一人の人間が、命を懸けて挑んだ記録を、へらへらとポップコーンとコーラで流し込む行為が人間として正しいのかと。

命を支える装備を一切持たず
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ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

3.5

本作は、タイラーの言動が当時の男子中高生に大きな衝撃と共感を与え、時を経てオジサンになった彼らから今なお絶大な支持を得ている。ように感じる。

ぼくは多分当時レンタルビデオで見たんだけど、友達と一緒に
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ベンジャミン・バトン 数奇な人生(2008年製作の映画)

4.6

これは、予想を遥かに超えて大好きな作品であった。

老人として生まれ、時間を遡るように若返っていくという突飛な設定でありながら、いやその設定であるがゆえに、こちらは常に時間の経過を意識させられる。この
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モリーズ・ゲーム(2017年製作の映画)

3.7

評判どおり、かなりおもしろかった!ひとりの女性の波乱万丈物語としても良いし、長年分かり合えなかった父親との和解に向けた話としても感動的だった。

素人には、カジノや金融や裁判の用語のハードルはあるが、
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mellow(2020年製作の映画)

2.8

「愛がなんだ」の今泉力哉監督作という前情報だけで見てみた。

セリフのやり取りが、ちょっと劇映画では見たことないくらいナチュラルでびっくりする箇所がいくつかあって、そこはすごくよかった。

中華料理屋
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クレイマー、クレイマー(1979年製作の映画)

4.7

共感地獄。これ見て泣かない父親がいるのか。いやいない。

偶然にも、自分自身ちょうど同じ年頃の子どもを持つ子育て期にあり、この映画を見るタイミングとしてこれ以上なかったと思う。

父と子との関係性、妻
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37セカンズ(2019年製作の映画)

3.4

見て良かった。言葉は悪いけど「障害者かわいそうモノ」映画って苦手だなーと思っていたけど、そういうモノではなかった。

障害を持って暮らすことの困難や健常者には思いもよらない負担はかなり容赦なく描かれて
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13th 憲法修正第13条(2016年製作の映画)

4.3

この問題に少しでも関心がある、気になっている人は、見ておいて損はないです。Youtubeでタダで見れます。日本語字幕もあります。
https://youtu.be/krfcq5pF8u8

知ることは
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ショーシャンクの空に(1994年製作の映画)

3.8

約3万年ぶりの再鑑賞。やはり不朽の名作感すごい。この映画を悪く言う人って、あんまりいないんじゃないか。

巌窟王とかそういう、ためてためてドーンみたいなカタルシスがわかりやすいよね。もちろんそれ以外の
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ロケットマン(2019年製作の映画)

3.1

終始エルトンの妄想まじりの回想を見せられ続ける、変な映画。

終盤に、これは妄想でしかできないある人物との包容によって、ついに彼が彼自身であることを受け入れる場面は、とても映画的だし、そこまでの文脈も
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ガリーボーイ(2018年製作の映画)

4.3

いやーーこれはイイ映画だねえええ。

え、インドのラップ?ってとっつきにくい感じあるけど、全くそんなことなく。むしろインド映画特有のクセみたいなのは極限まで排除されていて、欧米映画を見慣れた人間にもも
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ハーフ・オブ・イット: 面白いのはこれから(2020年製作の映画)

4.2

久しぶりに、やさしい気持ちになれる映画。

恋に恋する男子と、恋に無縁な女子が、ラブレターの代筆という反則的な舞台装置の力によって、真実の愛に近づいていくという。

ことさらにLGBTQを騒ぎ立てるこ
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神と共に 第二章:因と縁(2018年製作の映画)

3.9

今作は、第二章と銘打ちつつも、プリクエル的なオリジンストーリーにフォーカスが当たる。

まさかこの使者3人組に、そんな因と縁があったとは、というタイトルまんまな展開が最高。

そこに今作は、みんな大好
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神と共に 第一章:罪と罰(2018年製作の映画)

3.9

こんなに楽しい映画だったとは!!

タイトルや韓国映画への先入観から、宗教の絡んだ重たい映画なのかと思ったら、実態は全然そんなことなく、ワクワクドキドキのエンタメ作品だった。

いろんなジャンルがごっ
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彼らが本気で編むときは、(2017年製作の映画)

3.7

荻上直子初体験。感想は案外ポジティブでした。

画作り、部屋のインテリアや照明、衣装などが、良い意味で「邦画」って感じで、見ていて心地よかった。

セリフを使わないストーリーテリングもされているし、伏
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アメリカン・アニマルズ(2018年製作の映画)

3.7

また一つの、良い計画強奪モノ。

事実に基づいた話で、なんと本人たちがインタビュー形式で登場しちゃうので、再現VTR感もあり、不思議なバランスの作品だった。
(まあ、本人が出ている時点でなかなかのセル
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若おかみは小学生!(2018年製作の映画)

3.2

※昨年鑑賞ログ漏れ


自分からは絶対に進んで見ないであろう作品に挑戦。

お話はとても良いと思う。主人公であるオッコちゃんが成長していく様子の繊細な描き方、その必然性など、良くできていた。

またラ
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バーニング 劇場版(2018年製作の映画)

4.4

うまいなあ。なんというか、映画達人の完璧な型を見せられているよう。

退屈で眠くなるなんて噂も聞いていたのでどんなもんかと思っていたが、いやいや全然。
どういうことだろう?という小さな疑問と、それに対
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レオン 完全版(1994年製作の映画)

-

いまさら初見シリーズ。

これは、今見ると、監督の性癖が溢れ出すぎててめちゃくちゃノイズだね。普通にヒクわ。

主要キャスト3人はほんとに素晴らしかった。ゲイリー・オールドマンのこの時期の半端な若さと
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アポカリプト(2006年製作の映画)

3.7

宇多丸さんのオールタイム・ベストということで、ずっと気になっていた作品。前提知識ゼロで臨んだ。

前半1時間はマジで全く良さが分からないどころか、もろもろの描写がエグすぎて、いつ止めようかいつ止めよう
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ローガン・ラッキー(2017年製作の映画)

3.9

これまた油断してたらめちゃくちゃ楽しかったやつ。

なんだ、これソダーバーグのオーシャンズシリーズの新作「Ocean's Seven-Eleven」だったんだ。そうならそうと言ってくれなきゃ。

豪華
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ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ(2016年製作の映画)

3.7

この映画の面白さってなんだろう。

主人公のレイに対して、手強い敵が出てくるわけでも、致命的なピンチに陥るわけでもない。ほとんど順風満帆の成功物語だ。

史実ものとしても、身近な存在であるマクドナルド
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ジョー・ブラックをよろしく(1998年製作の映画)

3.7

初見。なんか、変わった映画だねこれは。
何を置いても、ブラピの神々しいまでの輝きよ。まさに眼福。ヒロイン役のクレア・フォーラニとの初々しくも色気たっぷりのラブシーンは、息を呑んでしまうレベル。これは多
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検察側の罪人(2018年製作の映画)

4.0

え、おもしろいじゃん!

序盤は、セリフの不自然さが気になったり、キムタクもあんまりハマってなくて、ヒヤヒヤしたけど、ニノ・吉高コンビはすごく良かったし(嘘くさいセリフでもニノが言うとなんかリアリティ
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ハッピー・デス・デイ 2U(2019年製作の映画)

3.9

なるほど、こりゃ2もセットで見なきゃ絶対ダメだね。

1単品でもちゃんと面白かったけど、それを全部下地にして、なんなら撮影素材も再利用して、節約して(!?)仕上げているあたり、頭良すぎないかこの作り手
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タイラー・レイク -命の奪還-(2020年製作の映画)

3.3

いま何かと話題の今作を流行りにのって鑑賞。不勉強のため、特にバングラデシュの状況や傭兵チームの描写がどこまでリアルなのかわからないけど、そういうの一旦わきに置けば十分に楽しめるアクション映画だった。>>続きを読む

ノーカントリー(2007年製作の映画)

4.8

これまた、10数年振りの鑑賞。当時はシガーのインパクトが強すぎて、お話の方はほとんど忘れていた。

それくらい、やっぱりシガーが強烈。殺さないシーンですら、めちゃくちゃ殺しちゃいそうなので、もう彼の関
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セブン(1995年製作の映画)

4.6

多分20年ぶりの鑑賞。初見時は中学生とか?

いやはや、さすがフィンチャーというか、もっと早くに見返すべき作品だった。作中で起きる出来事はもちろん最低最悪だが、映画としては最高最強だ。

このブラピと
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翔んで埼玉(2018年製作の映画)

2.0

大事なことだと思うのではじめに書くが、”ボーイズラブ”を男女の俳優で描くって、正気の沙汰とは思えないんだけど。酷すぎるよこれ。
さすがに、映画の中でちゃんとフォローが入るのかなと思って最後まで見たが、
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ハッピー・デス・デイ(2017年製作の映画)

3.7

ホラーと言うよりは、サスペンスというか、時かけ系?

ちゃんと最後まで展開読ませないので、よくできてると思った。

主人公の行動がなんというか共感しにくいというか、イケイケなのかビビリなのか、なぜ自分
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斬、(2018年製作の映画)

3.8

江戸に行くのかい!行かないのかい!どっちだい!いーーーーーく!!

時代劇というフォーマットを借りつつも、あからさまに現代社会への風刺を描いていて。なんと登場人物たちは江戸時代の格好で現代語を喋るとい
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きみの鳥はうたえる(2018年製作の映画)

4.0

青春三角関係モノの王道を行きつつも、現代の貧困層にいる人々を描いているところが、とても今っぽくて、この作品の味わい深さにもなっている。

自分自身の実体験と重なるところも多く、非常に複雑というか、懐か
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レディ・バード(2017年製作の映画)

3.2

全然悪くはないけど、こういう映画が見たければ他に色々選択肢あるかもね。

ラストの結論のところで(いきなりラストかい)ずっと子ども側の目線で進んできたお話が、親目線に変わったような。自分の見方の問題か
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男たちの挽歌(1986年製作の映画)

3.3

なぜか思い立って、初見。

劇団ひとり扮する、チョウ・ユンファの顔芸が素晴らしい。

イマサラ何を言うだが、香港の警察やヤクザは、カンフーの心得があるのが楽しいね。

ストーリーも、分かりやすくも、冒
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