YNさんの映画レビュー・感想・評価

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Pearl パール(2022年製作の映画)

3.3

ユーロライブで試写にて鑑賞

前作X エックスが年間ベストでブッ刺さったのでそれはもう楽しみにしていた。
ただ、結論から言うと楽しみにしすぎてしまったなという感じ。

序盤はついに若きパールを演じるミ
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マリグナント 狂暴な悪夢(2021年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

面白くないことはない、決して面白くないことはないんだが、絶賛の風潮が納得いかない。
そんなに褒められると、つい文句を言ってしまう。
ホラーに、ジェームズ・ワンに対する期待値がそんなに低くていいのか? 
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007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(2019年製作の映画)

2.9

このレビューはネタバレを含みます

わたしは007という作品にもジェームズ・ボンドというキャラクターにも特に思い入れがない。なのであくまで2021年公開の新作映画のひとつ、として感想を書く。
(ちなみにダニクレボンドは一応一通り見ている
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響 -HIBIKI-(2018年製作の映画)

2.8

このレビューはネタバレを含みます

彼氏から「最近の邦画にしては工夫があって面白かった」と勧められて見た。
確かに、アイドルに無理に情感たっぷりな演技をさせず、一本調子な演技が映えるような役をあてがったり(ターミネーターメソッドだ)、高
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透明人間(2019年製作の映画)

4.6

冒頭のシーンだけで確信した。これ、めちゃくちゃおもしろいやつだ、と。

異常な状況を一切の説明なく完璧に分からせ、観客を主人公の側につかせる。ただ寝ているだけなのに、男は恐怖の対象になり、主人公に対し
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ハーフ・オブ・イット: 面白いのはこれから(2020年製作の映画)

3.6

なるほど。
とても評判がいいし、どこが評価されているのかもなんとなくわかる。
でも、全体的に詰めが甘くて、図抜けて素敵な映画と言うには何か足りない、そんな感じだった。

良かった点は、セクシャリティの
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BACK STREET GIRLS -ゴクドルズ-(2019年製作の映画)

3.1

珍しくアニメ版を見てたんですよ、ネトフリで。
このアニメがかなり面白かったので、どんなもんじゃいと思い鑑賞。

まさかのダークサイドゴクドルズだった。

アニメは短編ギャグを積み重ねてストーリーが進ん
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サスペリア(1977年製作の映画)

1.5

いやシンプルにどこが面白いのかまじでわからん。

ルカ・グァダニーノによる傑作「サスペリア」を観て、まあまあ、オリジナルも観ておくべきよね、と思いレンタルしたはいいが…よくこれからあれ作ったなルカ…。
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大奥(2010年製作の映画)

3.2

なんでだか忘れたけど再見。

これ、ある程度面白いんですよ。まあ原作の設定がとても面白いので、約束された面白さはある。

男女逆転の仕掛けと吉宗のキャラクターの強さが面白さの骨をしっかり作ってるし、脚
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貞子(2019年製作の映画)

-

感想を一言でいうと、

中田秀夫、「リング」見たことないのかな

↑もちろんこれは皮肉であって、「リング」の監督が中田秀夫であることは百も承知です。
(わたしのリングへの愛をしたためたレビューはこちら
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アベンジャーズ/エンドゲーム(2019年製作の映画)

2.8

このレビューはネタバレを含みます

そんな期待(キャプテンマーベル評参照)の中、ついにエンドゲームが封切られ、キャロルの無双を見んとして劇場へ行ったわけだが…

これ、好きじゃないわ〜〜〜

前提としてMCUは全部追ってるわけじゃない。
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キャプテン・マーベル(2019年製作の映画)

4.6

過不足なく全方位に配慮されている、それでいてシンプルに力強く「面白い!」と思える、まさに現代の映画だった!

舞台は90年代だが、ここで描かれるキャロル・ダンバース像は、昨今謳われる多様性を突き詰めて
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サスペリア(2018年製作の映画)

5.0

2019年ベスト最有力候補!悩んだけど5点つけちゃう!だってあまりにも面白いから!

ダリオアルジェントのサスペリアは未見だったのだが、問題ないらしいとのことで前知識も何もなく鑑賞。

絵作り良し!雰
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バジュランギおじさんと、小さな迷子(2015年製作の映画)

3.6

変な感想だが、観終わっての第一印象は「パッドマンよりこの映画の方が手法として正しいな」だった。

比較する必要は全くないのだけど、「差別や偏見とそれに対する変化を描いたインド映画」という点では共通する
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全員死刑(2017年製作の映画)

3.0

小林勇貴監督作未見で、ぶっ飛んだ系の作風なのかと思って見たら、意外にも「妙に丁寧に」作られていた。

映画の技法的なものをしっかりと押さえてる部分も散見されるが、なんとなく細切れだし、わざと変にしてる
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ミスター・ガラス(2019年製作の映画)

4.5

エモい、エモいよぉ!
劇場であまりのエモさに涙がこみ上げた、2019年1本目の傑作映画。

もちろん「アンブレイカブル」「スプリット」の予習はマスト。
いや、正直「スプリット」を劇場で見たときは「いや
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デーモン・インサイド(2018年製作の映画)

2.5

おい!ジャケット詐欺じゃねえかよ!!!

主人公が女性同士で婚姻関係にある以外はなんの面白みも新鮮味もない殺人映画。
本当に特筆すべき点がないし、ほんのちょっとしたひねりはネタバレになるので何も言えな
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家族の肖像(1974年製作の映画)

3.9

このレビューがかけなくてフィルマークスの更新が止まってしまっていたのだった。

ヴィスコンティは「ベニスに死す」しか見たことがなく、そちらは結構好きなのだが、こちらは正直、「わたしにはまだよくわからな
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スパイナル・タップ(1984年製作の映画)

3.2

ロブライナー、真面目か!!!!

架空のブリティッシュロックバンド「スパイナル・タップ」のツアーを追った体のフェイクドキュメンタリー。
音楽ものでハードロックでフェイク、どんなはちゃめちゃなバンドが登
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我は神なり(2013年製作の映画)

3.9

全く、韓国映画はすごい!
これをアニメでやってのけるのか。むしろ生身が介在しない分よりヒリヒリと心が荒んで、問いかけが鋭利に刺さってくる。

なにかのDVDに入っていた予告を見て、「お、カルト宗教もの
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ディア・ハンター(1978年製作の映画)

4.0

正直テーマは掴みにくいと思った。
序盤の牧歌的な雰囲気から一転戦場へ、そしてロシアンルーレット、そこからは心が壊れたひとびとを描く(ようにわたしには見えた)、と、映し出されるものが移ろっていく。
で、
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アイ・フィール・プリティ! 人生最高のハプニング(2018年製作の映画)

3.5

私事だが、容姿にめちゃくちゃコンプレックスがある。
ので、この作品の予告編だけで「うっ」てなってたし、もしや「救い」があるんじゃないかという期待をしていた。
その前提が良くなかったのだが、結果的にこの
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リング(1998年製作の映画)

5.0

以前も星5でレビューしていたが、今回初めて映画館で鑑賞したため、新たにレビューし直す。

リングはわたしにとって初めてのホラーだった。雛が最初に見た成鳥を親と思うように、わたしにとってはこれが指標にし
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タクシー運転⼿ 〜約束は海を越えて〜(2017年製作の映画)

4.2

朗らかなパッケージからは想像がつかないハードでシリアスな作品だった。

2018年ベストに入れている人が多かったので年末にあわてて鑑賞。
実際の光州事件を元にしているが、あんなに面積が小さい韓国でも、
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パッドマン 5億人の女性を救った男(2018年製作の映画)

3.7

とても考えさせられてしまった。
「啓蒙」の意味についてだ。傲慢な言い方をすれば「救済」とも言えるかもしれない。
知識や能力がある視界から見えているものと、無い視界から見えるものは違って、「見えていない
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ストリート・オブ・ファイヤー(1984年製作の映画)

3.2

残念ながらわたしには80年代文化を楽しめる素養がないみたい。

服がダセエ!曲もダセエ!わははは!みたいな感じになってしまった。
なんならウィレムデフォーもダセェ!なんだその髪型!あとその動機!

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来る(2018年製作の映画)

2.0

ヘレディタリーが作られているのと同じ時代に、マジで何やってんだよ日本…。

原作を先に読んでいたため、原作でもっとも重要であったある設定の改変が本当にもうダメ。
監督の言い訳を聞かされているようなクソ
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ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)

4.7

ホラー映画の歴史に新たな1ページが刻まれた。

これは従来のホラーとは明らかに違う。だけれども、ジャンルわけをするなら、やっぱりホラー映画だと思う。

心霊描写は本当にかすかで、ほのかで、さりげない。
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ムトゥ 踊るマハラジャ(1995年製作の映画)

3.6

カッコ良さって、カッコいいな!

最初は「ふつうのおじさんじゃね?」と思っていたムトゥ(ラジニカーント)がどんどんかっこよく見えてくる。
そりゃ「SUPER STAR」のネオンサインも光るわ。

とて
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フレンチ・コネクション(1971年製作の映画)

3.7

終わり方マジか!

恐怖の報酬と一緒に見たので、あの極端に振り切ったものも比べてしまうとなかなかうまく感想がまとまらないけど、ハードボイルドでリアルな筆致が格好良い。
クライムものとしてのドライさや渋
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ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

3.5

わたしはクイーンを知らない。
という前提の感想なのだが、全体としては「ものすごく凡庸で突出したところがない映画」という印象だった。
ストーリー展開も丁寧だがベタで、演出にも特に新鮮味はない。
見ていて
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ファントム・スレッド(2017年製作の映画)

2.5

普通にキモい

ラブストーリーというラベルが貼ってあったがサイコものだった。おれの期待値を返せよ…

何を言ってもネタバレになりそうだけど…。
サイコ系はサイコキャラに魅力があってこそ成り立つと思う。
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ゴースト・ストーリーズ 英国幽霊奇談(2017年製作の映画)

2.8

いやオチが弱ぇぇなぁぁぁあ

いわゆる「1番やっちゃいけないオチ」、仮にやりたいならもっと記号だけでなく、展開にしっかり伏線を入れないとダメでしょ。

導入は割とコンパクトに前提を伝えてて良かったんだ
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聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

3.5

見た順と前後するが忘れそうなので先に。

一言で言うなら「ヘレディタリーの前に見たら傑作だったかもね」

いや主題も手法も全く異なるんだけど、主人公として置かれている医師が、人道に悖る行いを緩やかにし
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ニキータ(1990年製作の映画)

4.0

前半は主人公があまりにも「お人形」として描かれるので「うーん、自我を尊重する価値観を完璧に内面化している現代人のわたしにはもはや楽しめないかも…」と不安になったが、後半で彼女がまさに「自我」を獲得し「>>続きを読む

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