見た順と前後するが忘れそうなので先に。
一言で言うなら「ヘレディタリーの前に見たら傑作だったかもね」
いや主題も手法も全く異なるんだけど、主人公として置かれている医師が、人道に悖る行いを緩やかにしてしまうシーン、あのシーンでどうしてもわたしはヘレディタリーを思い出して、あそこであの「人道に悖る行いをすること」に感情移入をさせたヘレディタリーの方がどうしても優れていると感じてしまう。
闖入者の介入によって家族が崩壊する、と言えばよくある話だが、崩壊のタネはすでに家族の中にあったんだろう。
だのに、なんなら闖入者のロジックを逆手にとって、チートで切り抜けたようなラストはどうしてもスッキリしない。
マーティンもびっくりだよ!
最後に場を掌握するのが「汚らしい人間らしさ」にどうしても思えてしまって、個人的には好みじゃないなー。
前半のいやらしい雰囲気づくりのほうがすごくよかった。変なエロいものを見せられている気がずっとしてた。