わからず屋ながら当時の「娘を嫁に出す」という価値観の中で一生懸命娘のことを考えてる不器用な父親を佐分利信が地味に見事に演じてる。
最後はどこか幸せそうな顔してて。
キャピキャピ気味の山本富士子の見事…
香り高き親子愛の物語。
父母娘の3人の視点で描かれる親子の関係性。それぞれの価値観の違いをこんなにも的確に、かつ説教臭くなく美しく描けるなんて。上品な語り口と和を感じさせる色を多用した画面の鮮やか…
笠智衆の詩吟に、同窓の面々が聞き惚れるシーンがとても切なくて感動しました。
どこの家庭もおしなべて親バカなのが大変面白い芝居で、独特のアングルとカット繋ぎの文法が決まっているせいか泣いたり喧嘩して…
1958年、当時、田中絹代49歳。
今の私くらいの年齢なのに、貫禄があり過ぎです。
今回も、結婚にまつわる話。
小津安二郎って、同じネタで話が尽きないなぁと感心します。
大和商事常務取締役の平山…
感情表現を排した、
まるで漱石の文章のような映画。
詩吟の意味、子に背かれた(と思っていた)、男たちの心…
全く異なる世界で生きていた男たちだからこそ、今の時代では想像を絶するような価値転倒が必要に…
若い娘たちが封建的な父権に挑戦し、勝利を収め、和解する話。従来の家制度が徐々に弱体化し自由恋愛が台頭した変革期だからこそ生まれた作品であり、キャリアの初期から家族、ことに親子関係の描写に長けていた小…
>>続きを読む◎極上コメディで縁取る強権家父長と娘の結婚
デジタル修復版(1958/2013年)による上映
*状態は頗る良好、セピアがかったカラーも味に。
これは面白い!
『東京物語』と並ぶ小津の最良傑作群の…