mimicotさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

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ざくろの色(1971年製作の映画)

5.0

18世紀、アルメニアの吟遊詩人「サヤト・ノヴァ」の生涯を描いた、夢幻的で儚くも美しい、美しい芸術作品

吹き込む風にめくられる
雨に濡れた大量の羊皮紙の書物と
日向ぼっこしている少年
その構図に心を奪
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なまいきシャルロット(1985年製作の映画)

3.9

子鳥のさえずり、緑あふれる長閑な風景と、不機嫌な13歳シャルロット。
甘ずっぱいひと夏の成長物語🇫🇷

あどけないお顔に、くしゅくしゅ~って無造作にまとめた髪。ボーダーTとジーンズも、ただの白シャツと
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オペラNo.1(1994年製作の映画)

5.0

ハル・ハートリーの8分の短編
登場人物4人のオペラ♫* ˖*
これ大大大好き

くるくる巻き毛の女神たち
お姫様みたいなドレスを着て
ゴォ〰︎ゴォ〰︎
ローラーブレード🛼で走るの
下手なのがいい~
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フリークス(怪物團/神の子ら)(1932年製作の映画)

4.0

ある旅回りサーカス一座🎪のお話。

出演者の8割ほどが、障害を抱えた方でした。
とても生き生きと演じていて皆さん魅力的⭐︎★実際にサーカスで、トップスターの方たちだったそうです。
彼らのパフォーマンス
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乙女の祈り(1994年製作の映画)

3.8

彼女たちは、二人だけの空想の世界に住んでいた。その世界が壊されそうになった時、空想の延長線上で計画を実行する。

1954年6月ニュージーランドで、実際に起きた女子中学生による事件が元になった物語。
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激突!(1971年製作の映画)

4.0

逃げまどう小動物を、執拗に追い詰める獰猛な動物のようだった。

抜けるような青空の下、どこまでも続く地平線。車通りの少ない田舎道を快適に運転中、たった一度追い越したがために、巨大なタンクローリーに執拗
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ボッカチオ'70(1962年製作の映画)

3.9

イタリア映画界の4人の巨匠が、お気に入りの女優を起用したオムニバス作品。かなりゴージャス⭐︎

「レンツォとルチアーナ」
監督:マリオ・モニチェッリ

訳あって会社に秘密❤︎新婚さん
会社もデートの
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アンチクライスト(2009年製作の映画)

3.6

す、すごい...映画を観てしまった。

シャルロット・ゲンズブールが、極限の苦悩を体当たりで熱演。
魔女信仰的であり、狂気じみた暴力とか、強烈な性描写とか、目を背けたくなるほど衝撃的な作品だった。
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ノクターナル・アニマルズ(2016年製作の映画)

3.8

磨き抜かれた美的感覚が刺激的。そしてオープニングの、インパクト大な現代アートにはかなり驚かされた。

アートディーラーのヒロインもとに届いた、元夫が執筆した小説がめちゃくちゃ怖い。

現実に誰の身にも
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彼女たちの舞台(1988年製作の映画)

4.0

謎は謎のままだったり、大胆な展開だったり。んー不思議。
いつまでもこの迷宮世界にいたくなる。ジャック・リヴェット監督に魔法をかけられたみたいな2時間40分だった。

演劇学校に通う女の子たちが、ミステ
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アントワーヌとコレット/二十歳の恋(1962年製作の映画)

4.0

恋に戸惑う17歳のアントワーヌ。「大人は判ってくれない」の3年後。30分の作品。

チラッ チラッ
   チラッ チラッ
視線の交錯にドキド
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BLUE ブルー(1993年製作の映画)

-


始まりから終わりまで
映し出されるのは
映像のないBLUE一色
美術館で流れてるみたいな
芸術的な作品なのかなって
情報入れず観たら
ブルーな気持ちになった

淡々と語られる詩のような言葉は
監督の
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スワロウテイル(1996年製作の映画)

4.2

ナニコレ凄い!日本が舞台なのに、日本じゃない感。こんな邦画があったなんて。

円を求めて日本に出稼ぎに来た違法労働者の街YEN TOWN(円都)の物語。

言語が英語、中国語、カタコトな日本語がMI
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オートクチュール(2021年製作の映画)

3.0

パリ、モンテーニュ通りの老舗メゾンDior。オートクチュール部門のアトリエが舞台ともなると、ファッションショーの華やかなドレスを作る、オートクチュール物語をイメージするけれど、この作品の主なストーリー>>続きを読む

ひなぎく(1966年製作の映画)

5.0

遂に観ました
幻のチェコのガールズムービー
*゚🌼ひなぎく🌼 *゚
めーっちゃくちゃかわいい!
レトロでお洒落で意味不明!

誰も入り込めない2人の世界
無敵な彼女たちが愛おしい
羨ましいくらい自由に
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ゲームの規則(1939年製作の映画)

3.8

フランソワ・トリュフォー監督が多大な影響を受けた作品と知って鑑賞しました。1939年ジャン・ルノワール監督作品。

第二次世界大戦開戦前夜というのに、戦争の足音も聞こえない様子の浮かれ騒ぐ貴族たち。
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赤い航路(1992年製作の映画)

3.7

愛と憎しみは表裏一体だった。

ものすごーく面倒くさい男女関係が描かれていて、嫌な気持ちになるのに最後まで興味津々惹き込ませるなんて、流石ロマン・ポランスキー監督です。

舞台はイスタンブール行きの豪
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ホウ・シャオシェンの レッド・バルーン(2007年製作の映画)

3.7

ガラスの反射を利用した映像が
とっても美しかった
その内側にある母と子の家庭を
外側から赤い風船が見守ってる
そんな作品だった

アルベール・ラモリスの
「赤い風船」は
絵本のようなお話
オマージュを
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アングスト/不安(1983年製作の映画)

3.6

実在の殺人犯がオーストリアで起こした、一家惨殺事件を映画化した作品。

本国では一週間で上映打ち切りになったとか。
知らないかった、、((°ө°));:ヒェ…

この作品を60回は観たというギャスパー
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ひな鳥の冒険(2016年製作の映画)

3.8

んー❤︎
かわいい〰

クリクリおめめの
ふわふわの鳥の赤ちゃん
ドキドキしたり喜んだり
心の声が聞こえてきた
めーっちゃくちゃかわいい

水中の世界もきれいだったな

ぁぁ癒された( ・e・ )ピ
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家庭(1970年製作の映画)

4.0

フランソワ・トリュフォー監督の自伝的映画「ドワネル」シリーズ第4弾。
しまった2、3を飛ばして借りてしまいました。「大人は判ってくれない」の男の子がダメダメな男に成長してる〰。

"アントワーヌ・ドワ
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闇のバイブル 聖少女の詩(1969年製作の映画)

3.7

1969年チェコ・ヌーベルバーグの映画作家ヤロミール・イレッシュのゴシックロリータ映画。
「少女バレリエと不思議な一週間」を描いたカルト的人気作品

甘美な世界と悪夢が共存する、魔法にかけられたみたい
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殺しのドレス(1980年製作の映画)

3.8

サイコな香りがぷんぷんする、B・デ・パルマ監督のエロティックサスペンス。

エレベーター、シャワールーム..."密室感"の表現が上手くてとってもリアル。そして鏡の演出がお見事でした。

好きだったのは
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2001年宇宙の旅(1968年製作の映画)

4.8

なんて美しくて怖いSFなんでしょう。

映画における芸術面に感動しがちなわたしは、冒頭の"人類の夜明け"から感動の連続。。

どのシーンを切ってもポスターに出来るような、映像の美しさ。そしてそれを引き
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Saint Laurent - Summer of '21(原題)(2020年製作の映画)

4.1

ギャスパー・ノエ監督による
SAINT LAURENTの
ファッションフィルム

セピア色した夜の森
流れるような光と影が美しすぎる

2分割の画面の中の
不穏なファッションショー
豪奢な真紅とゴ
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ルクス・エテルナ 永遠の光(2019年製作の映画)

3.8

予想以上にアートムービーだった

冒頭にある
"てんかん発作の恍惚"を
観る者に体感させようとした
チャレンジ精神が窺える

監督は黄.白.青を見ると
心が落ち着くのだそうだけど
色の3原色赤.青.黄
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グラン・ブルー完全版 -デジタル・レストア・バージョン-(1988年製作の映画)

4.5

シチリアの陽気な青い海が見たくなって鑑賞。
「グレート・ブルー」に未公開シーンを加えた完全版は、ジャックとジョアンナの恋がプラスされた感じだった。

陽気なエンゾと透明感溢れる純粋なジャック。何もかも
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箪笥<たんす>(2003年製作の映画)

3.7

これはホラーっぽいミステリーという感じだった。

「薔花紅蓮伝」という、韓国に古くから伝わる怪談話をモチーフにした美しくて哀しいお話。そんなに怖くはなかったです。

不穏な予感に包まれた、仄暗い家で暮
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ブータン 山の教室(2019年製作の映画)

4.0

"雨風をしのげる家があり、
食べるものがあり、
家族がいるから幸せだ"
「世界一幸せな国」ブータンが
そこにありました。

標高4800m
ブータン奥地の秘境の地
息を呑むほど美しい風景に
包ま
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マリグナント 狂暴な悪夢(2021年製作の映画)

3.5

R18って書いてあるの見て
不気味な前半にビクビク(°ө°));:ヒェ…
何も情報入れなかったので
妄想の中の恐ろしい出来事なのか...?
実は隠してる双子の兄弟がいたのか...?
とか考えながら見て
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哭声 コクソン(2016年製作の映画)

3.8

「疑え。惑わされるな。」
キャッチフレーズを忘れてはならない。

小さな田舎村で連続猟奇殺人事件が発生。真相を暴く主人公が、おぞましい体験をしていくオカルトスリラー。

韓国映画の"世界観"の作り込み
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灰とダイヤモンド(1957年製作の映画)

4.2

言わずと知れた傑作を、やっと観ることが出来ました。初アンジェイ・ワイダ監督作品です。

舞台は、1945年ドイツが降伏を告げる5月8日、9日のポーランド。
ソ連の息がかかったポーランド共産党の幹部を、
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シテール島への船出(1983年製作の映画)

3.9

ラベンダー売りの老人に
いざなわれるように
劇中劇へ
どの場面も
絵画のように美しく
うっとり観てると
劇中劇なのか本筋なのか...

ぽっかり空いた32年の空白が生む
故郷の隣人たちとの村への想いの
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浮き雲(1996年製作の映画)

4.3

"ささやかな幸せと人生讃歌"

アキ・カウリスマキ監督の「敗者三部作」の第一部を観ました。

慎ましくも幸せに暮らす仲良し夫婦。しかし不況の波が押し寄せ、ふたりは失業してしまう。。。
職を探して彷徨う
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リバー・オブ・グラス(1994年製作の映画)

4.1

やっぱり聞きしに勝る傑作。
ケリー・ライカート監督のデビュー作品。これはジム・ジャームッシュとかハル・ハートリーが好きな人はきっと好き。

アメリカっぽいオフビートなユーモアが心地よくて。
全編に漂う
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CHICAS DAY/2人の秘密(2013年製作の映画)

3.8

お庭のプールサイド🏖
セレブな女性を真似て
気取ってみせる歩き方とか話し方
背伸びした女の子が
かわいいー♡

夢見る"大人の女性ごっこ"は
うっとりしちゃう
めちゃくちゃ楽しいー
なんて素敵ママなん
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