mimicotさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

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ベティの小さな秘密(2006年製作の映画)

3.6

可愛いジャケットに惹かれて。
写真ほどsweetな感じでもなくて、「ミツバチのささやき」を思い出すような、感受性が強い少女のお話です。

脚本は「アメリ」「ピエロの赤い鼻」のギョーム・ローラン。

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赤い影(1973年製作の映画)

3.9

ヒッチコック作品で有名な小説家ダフネ・デュ・モーリアの短編を映画化した、ニコラス・ローグのサスペンススリラー
色と水の表現が巧み!

冬の寒々しいベニスは、親として最も悲惨な思いをした、夫婦の心情を映
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セシルの歓び(1967年製作の映画)

3.3

ブリジット・バルドーにため息
(以下B.B)

キャットラインメイクの眼差し
寝癖がついたみたいな逆毛のブロンド
ほんと猫みたい
細いのにふんわりした美しい裸体も
歩き方も好き

大人と少女が共存した
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列車に乗った男(2002年製作の映画)

3.8

アウトローが老人に向けて
「年は取るほどに輝きを増すものだ」
いいこと言う.. ( ̄^ ̄゜

どこか憂いある上品な老人と
無骨な流浪のアウトロー
正反対の二人の男性が、ひょんなことから出会い、お互いを
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Melanie Martinez: K-12(2019年製作の映画)

3.5

パステルカラーで彩られた
不気味なK-12 寄宿学校
カラフルなマシュマロみたいに
ふんわり甘くてsweet❤︎♡
でも毒があっていいの
メラニー・マルティネスの世界は
かわいい悪夢。

主人公Cry
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マドモアゼル(1966年製作の映画)

3.8

脚本ジャン・ジュネ✖️ マルグリット・デュラス

マルグリット・デュラスが送った過酷な少女時代が"マドモワゼル"を生んだように思えてならないのはわたしだけでしょうか。

舞台はフランスの小さな村。
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映画大好きポンポさん(2021年製作の映画)

3.8

明るいタッチの絵とカラーが軽い内容を想像させるけど、観てびっくり!映画好きな人と、創ることをしてる人には胸に響くだろう作品だった。

映画作りに必要なこととか、作り方が簡単にわかって楽しい。
わたしは
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永遠の語らい(2003年製作の映画)

-

マノエル・ド・オリヴェイラ監督
95歳の"訴え"が、こんなカタチで表現されるなんて

リスボンを出航した社会学者の母娘が、インドで夫と落ち合う道中、本で見た歴史を確かめる為に大型客船で地中海文明巡りを
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白い鳩(1960年製作の映画)

5.0

ぁぁ..
素晴らしい。
宝物にしたい作品に出会った。

チェコのフランチシェク・ヴラーチル監督の、美しくて希望に満ちた芸術作品。

画家としてかなりの腕前を持つという監督。
描いた絵画を一枚一枚繋いだ
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ヒドゥン・フェイス(2011年製作の映画)

3.9

予想出来ない衝撃が襲ってくる。最後の最後まで展開が読めない傑作!

ホラーかと思いきや後半は予想の斜め上をいくサスペンスに。
徐々にタイトルの意味が明らかになっていくストーリーが素晴らしい。

驚きの
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夜までドライブ(1940年製作の映画)

3.5

夜通し運転する兄弟ドライバーのロードムービーだと思って観ていたら、後半はファムファタールが登場しガラリと雰囲気変わってサスペンスに。恋愛も絡んでテンポ良く93分飽きずに楽しめた。

大筋は、長距離トラ
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パワー・オブ・ザ・ドッグ(2021年製作の映画)

3.9

雄大な自然の美しい映像。それに反した人間の重くて複雑な心理描写が印象的でした。

冒頭で示唆する登場人物のキャラ。それぞれがラストに向けてどんなふうに変化していくのか、どこへ向かうのか。

小さな世界
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素敵な歌と舟はゆく(1999年製作の映画)

4.0

「人生、ノンシャランといこう」
nonchalant=のほほんとした、無頓着で呑気なさま

パリ郊外のお城のようなお屋敷に住む家族と、彼らが出会う様々な人や動物との交流が描かれる群像劇

次は何をする
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私のように美しい娘(1972年製作の映画)

4.0

トリュフォーの明るく楽しい犯罪コメディ
「私のように美しい娘」
"私"って誰のことだろう?
ラストで意外な形でわかりました。

あのヒト...こんななっちゃったの⁉︎と、きっと誰もが思うでしょう。あの
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蜷川幸雄シアター2「身毒丸 ファイナル」(2002年製作の映画)

4.2

おどろおどろしい寺山修司ワールドを万華鏡に詰め込んで、穴を覗いて回転させると、夢幻的な蜷川幸雄の世界が見えてきました。そんな作品だった。

一度観てみたかった、藤原竜也が出演する蜷川幸雄演出の舞台。
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サスペリア PART2 完全版(1975年製作の映画)

4.3

なにこれ面白すぎる!
オープニングからエンディングまで1ミリも飽きさせなくて完璧だった。

ジャズピアニストの主人公が、殺人事件を目撃したことから、女性記者と共に犯人探しに夢中になっていく...
サス
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シャネル&ストラヴィンスキー(2009年製作の映画)

3.6

真の芸術家は、
理性ではなく、感性に従って生きていました。

1913年パリ🇫🇷
ストラヴィンスキーが、公演でブーイングを受けていたなんて。
心が折れたまま亡命生活を送る彼と家族に、ただひとり彼の作品
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スイート・チャリティ(1968年製作の映画)

3.8

フェリーニの「カビリアの夜」を原作としたミュージカルの映画化。原作はローマの娼婦ですが、こちらはニューヨークのダンスホールのホステスのお話。

ダンスシーンが最高にカッコイイ!
POMPEII C
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フランスの思い出(1987年製作の映画)

3.8

緑の葉っぱがキラキラ
フランスの田舎風景は
眺めてるだけで幸せな気持ち

「行くの嫌だ」とメソメソ泣く都会の少年ルイが、母の出産の為に田舎の母の友人宅へ預けられ、そこで様々な人と出会い成長する物語。
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かもめの城(1965年製作の映画)

5.0

ずっと観たかったこの作品。
フォロワーさんのお陰で出会うことが出来ました。
素晴らしい作品。感動して続けて二度観ちゃいました。

年の割に幼く、情緒が不安定になりがちな少女アニエス。思春期に揺れる心の
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シティ・オブ・ゴッド(2002年製作の映画)

3.9

彼が主人公である理由を知ったとき、ぁぁ..いい映画だなって思った。高評価なのも大いに頷ける。

子供たちが、オモチャの銃で走り回って遊んでるのかと思ったら、無邪気に撃ちまくってる。ヒッ過激...!だけ
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悪魔が夜来る(1942年製作の映画)

3.9

なんだろう、この心地よさはいったい。
「悪魔が夜来る」なんてホラーのようなタイトルでありながら、お伽話のような世界だった。「むかし、むかしあるお城で婚約の宴が開かれておりました。そこへ悪魔が手下を送り
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狼の時刻(1966年製作の映画)

4.3

フォロワーさんからお薦めしていただきました。お陰でとっても好きな世界観の作品に出会うことが出来ました。
ほんと「ライトハウス」がそっくり。本作への敬慕を感じます。「シャイニング」そしてデヴィッド・リン
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少年の君(2019年製作の映画)

4.2

人間は2種類
"いじめる奴と、いじめられる奴"
この世界がそんなふうに見えていることが悲しかった。

未来を大きく左右する中国の大学入試。
極端な経済格差と過酷な受験戦争。そして親の期待と熱血な教師た
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暗くなるまでこの恋を(1969年製作の映画)

3.8

"彼女無しでは生きていけない"

「ジャン・ルノワールに捧ぐ」
男の愚かさと女の美しさをフランソワ・トリュフォーが描く。

華麗なる悪女カトリーヌ・ドヌーヴに振り回され、人生を狂わせてもなお愛すジャン
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ロスト・ハイウェイ(1997年製作の映画)

4.3

オープニングクレジットからいきなりカッコイイ。
暗闇のハイウェイ。センターラインをまたいで疾走するだけで、不穏な予感を漂わせる演出が凄い。エンディングと繋がってるのもパーフェクトだ。流れる曲は「I'm
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17歳のカルテ(1999年製作の映画)

3.7

普通ってなんだろう。そうではないってどういうこと。。
世間一般の"普通"を演じることが出来るのが普通なのかな。
個性があるのは良いことなのに、大人が"普通"の枠に入れようと無理矢理抑えつけるから、心に
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JUNK HEAD(2017年製作の映画)

4.5

ずっと待っていました。アマプラありがとう。
これは
凄いー!!

内装業の堀貴秀監督が、独学で7年の歳月をかけてほぼ1人で作ったノンストップ人形アニメーション。

クオリティ高過ぎる。
これ...1人
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嘆きのテレーズ(1952年製作の映画)

3.7

「天井桟敷の人々」のマルセル.カルネのサスペンス

つまらない結婚生活に空虚な眼差しのテレーズ。
気の毒に..と思いつつ

病弱な夫と嫁をいびり倒す姑の、絵に書いたようなマザコン親子がなかなかいい味を
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ソウルメイト/七月と安生(2016年製作の映画)

3.9

大好きで、大嫌いで、私の全てだったあなたに。
観終わってジャケットを見たら、どうしようもなく切なくなった。

13歳で出会った仲良しの女の子、七月と安生は性格も家庭環境も正反対だけど、互いに惹かれ合い
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モロッコ、彼女たちの朝(2019年製作の映画)

3.8

頭にスカーフを巻いた女性たちが、フェルメールの絵画のように美しくエキゾチックです。

舞台はモロッコのカサブランカ。旧市街メディナでパン屋を営むシングルマザーのアブラと、仕事を探す未婚の妊婦サミア。生
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フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

4.5

始まった瞬間にビビッときた。
これは愛すべきウェス・アンダーソンの世界。

「フレンチ・ディスパッチ最終号・四つの特集」
一冊の雑誌を映画に描くという、監督の感性の豊かさに思わずうなる。

絵画から飛
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フォーチュン・クッキー(2003年製作の映画)

3.8

ベタな入れ替わりの話だけど
大好きですー♥️
楽しくて面白い!

インテリママとバンド娘アンナが入れ替わっちゃった。
オバチャンくさい娘と
イケてるママに大変身!
表情も行動も可笑しい笑った笑っためっ
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質屋(1964年製作の映画)

3.8

シドニー・ルメット 監督の「十二人の怒れる男」が良かったのでこちらも鑑賞。アメリカ国立フィルム登録簿に登録された作品なだけあって見応えありです。

冒頭の美しくも物悲しいスローモーション映像。思えば主
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HOKUSAI(2020年製作の映画)

3.6

「好きこそ物の上手なれ」

江戸時代の天才絵師、葛飾北斎の浮世絵への情熱を描く。

作品は世界的に有名だけど、北斎の素顔って...。

平民生まれで記録が無く、謎が多い青年期(柳楽優弥)は、史実や絵か
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家をめぐる3つの物語(2022年製作の映画)

3.8

写真掲載していただきました。
ありがとうございます★

可愛いルックスに反してダークな世界観がたまりません。

人間、鼠、猫がそれぞれ主人公を務め、異なる時代に、同じ家で巻き起こる三つの物語。
シュー
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