mimicotさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

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女っ気なし(2011年製作の映画)

3.4

フランス北部の海辺の町オルト。
窓の外は期待を裏切るブルーグレーの海と空。キラキラしてない風景がこの作品にいい味を出していました。
そこへ休暇で訪れた、都会の香り漂うキラキラした母娘パトリシアとジュリ
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海辺のポーリーヌ(1983年製作の映画)

4.3

避暑地の緑豊かな庭にぼれるような紫の紫陽花と、真っ白のキャミソールを着た女の子たち。
瑞々しい15歳のポーリーヌと年上のセクシーな従姉マリオン。

海辺のヴァカンスはひと夏の恋の香りがムンムンする。
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ROMA/ローマ(2018年製作の映画)

3.6

屋上で寝転がり2人で空を見上げた思い出

こんなに子供たちに懐かれる家政婦を見たのは初めてです。
家政婦に捧げた、監督の自伝的作品と知って納得しました。末っ子の甘えん坊君が監督だったのかなって思ってま
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アシク・ケリブ(1988年製作の映画)

4.5

ロシアの詩人レールモントフの同名短編小説の映画化。
エンドマークの後に「タルコフスキーに捧げる」と、亡き親友への献辞が出てきました。しかし本作はパラジャーノフ監督の遺作となった作品でもあります。

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友だちのうちはどこ?(1987年製作の映画)

4.6

イラン北部の小さな村
出演する子供たちが実際に暮らしている村だそうです。
異国情緒あふれる村の風景が写真のように美しい。
漆喰の清潔な部屋 手刺繍の敷物
窓の向こう側から遊ぼうよと誘う子供たち...ド
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オン・ザ・ミルキー・ロード(2016年製作の映画)

4.0

戦争と恋の逃避行クストリッツァ風

死と隣り合わせとは思えないほど、ユーモアたっぷりに描き、観る側の予想を覆す奇想天外な展開の連続に、ぁぁクストリッツァだ〜と懐かしい人に出会えたような気持ちになりまし
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僕のピアノコンチェルト(2006年製作の映画)

3.5

祝 ショパンピアノコンクール
2位 反田恭平さん
4位 小林愛実さん
YouTubeライブ配信で予選から応援していました。日本人が二人も入賞してとっても嬉しいです👏

フレディ・M・ムーラー監督作品 
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冷たい水(1994年製作の映画)

3.7

ぁ...いい よかった。観終わったと同時に感動の波が押し寄せてきた。

クリスティーヌ
ちょっと問題のある16歳の女の子
誰にも心を開かない
痛々しい美少女
こういうコ記憶の中にいる
彼にだけ甘えるん
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DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

4.0

俳優さんにハマることがあまり無いのですが、ティモシー・シャラメが出演する映画は絶対観たい。そして「ホドロフスキーのDUNE」で「DUNE」に惹かれて待ちに待った鑑賞でした。
そしてひさしぶりのIMAX
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コーカサスの虜(1996年製作の映画)

3.7

トルストイの小説を90年代のチェチェン紛争に置き換えた美しく哀しい物語

コーカサス地方が好きで観た映画。三作品目です。
舞台はコーカサス山脈の北側に位置する山村。石造りの家々や民族衣装が異国情緒豊か
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召使(1963年製作の映画)

4.0

1963年紳士の国 英国
独身貴族の青年と執事(召使)の話

ある男パレットが、貴族の青年トニーに雇われるのですが"ご主人様と召使"この関係、何か起こりそう。

ご主人様の寝顔をジッと見つめる召使に、
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雨月物語(1953年製作の映画)

4.8

好きです
この怪異で妖美な世界

霧の中琵琶湖を渡る一艘の船
神秘的な波の輝きと立ちこめる白い霧
和太鼓の音と相まって何だか死後の世界に見えてくる
素晴らしい演出でした

夜の帳が下りて灯りがともる頃
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ロワール渓谷の木靴職人(1956年製作の映画)

3.6

ジャック・ドゥミの短編処女作。
淡々と職人が木靴を作りあげていく様子が素晴らしい。
ポプラの丸太をシャカシャカ切る音や、木靴の形に削る音って、なんて気持ちいいのだろう。木靴が出来上がった時、何故か心が
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バンクシー・ダズ・ニューヨーク(2014年製作の映画)

3.6

バンクシー展に行ってきました。
会場の寺田倉庫と作品がマッチしてカッコイイー!
実物を見て興奮冷めやらぬうちに、このドキュメンタリー作品を観て復習です。

毎日一つ、NYの街角に描いた作品を自身の公式
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クルエラ(2021年製作の映画)

3.8

オープニングで映し出されるクルエラ仕様のシンデレラ城🏰
いきなりダークな世界観にワクワク。

アニメ「101匹わんちゃん」の悪役ヴィランの誕生秘話。
とにかくファッショナブルで、エマ・ストーンのメイク
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アマデウス ディレクターズ・カット(2002年製作の映画)

4.0

モーツァルトが天才なら宮廷作曲家サリエリは凡人か。

冒頭から豪華絢爛な映像にわくわくと心が躍りました。
宮廷に集う、煌びやかなドレスに身を包んだ貴族たち。子供まで白い盛り髪のカツラをつけてお洒落して
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ブリキの太鼓(1979年製作の映画)

3.4

1927年
舞台はポーランドのダンチッヒ
大人になりたくない
そう思った3歳のオスカル君は
自ら成長を止めた

激動の時代を彼の視点で描きます。

「ぎゃぁぁぁあああああ」
首から下げた大切な太鼓を奪
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パピヨンの贈りもの(2002年製作の映画)

3.8

なぜ 心臓はドキドキするの?
-雨はポツポツ降るから。
なぜ 私と手をつなぐの?
-ほっとするから。

幻の蝶🦋を探しに行く、悲しい過去を持つおじいさん。こっそりついて行っちゃう孤独な少女エルザ。ふた
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スラム砦の伝説(1984年製作の映画)

4.5

ずっと観たかった憧れのセルゲイ・パラジャーノフ監督作品。フォロワーさんのおかげで遂に観ることが出来ました。素晴らしかったです。ありがとうございました。

雄大で美しいコーカサス山脈の峰を背景に、砂色の
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汚れた血(1986年製作の映画)

4.4

レオス・カラックス監督のアレックス三部作「ボーイミーツガール」「汚れた血」「ポンヌフの恋人たち」
どれも何度も観たくなるけど、今作が一番好きです。

愛無く愛し合うと感染するウィルス「STBO」が蔓延
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ヴィジット(2015年製作の映画)

3.3

見てはいけない笑ってはいけないことを見続ける恐怖。

祖父母の家へ泊まりに来た姉と弟の恐怖体験を描いているのですが、自分が体験しているかのような手ブレカメラワークが恐怖心を煽ります。

何が怖かったか
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ピクニック(1936年製作の映画)

3.7

印象派のピエール.オーギュスト.ルノワールの次男、ジャン.ルノワールが父親から譲り受けた才能を受け継いで素敵な映画を作っています。

パリから田舎にピクニックに来た一家のある一日。婚約者がいる娘と地元
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コーヒー&シガレッツ(2003年製作の映画)

4.0

コーヒー(紅茶)とタバコに纏わる11のショートストーリー。

チェスボード柄のテーブルに
白いカップ&ソーサー☕️
注がれた熱いコーヒーが美味しそう。
卓上を真上から写すショットが好き。最高に映えてお
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トゥルー・ロマンス(1993年製作の映画)

4.2

好き。また観たくなりました。

始まりは、計らいが粋な?お誕生日のプレゼント。
大好きなカンフー映画を一緒に楽しむことが出来るアラバマは、クラレンスの理想の女性だったと思います。その上スタイル抜群の美
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スリ(掏摸)(1959年製作の映画)

3.8

スリという所業にのめり込んでいく貧乏学生の行く末を描くロベール・ブレッソン監督作品

優れた人間は法を犯しても許されるという傲岸不遜な性格は「罪と罰」の主人公に似ている。

主役は「手」なのではないか
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エスター(2009年製作の映画)

3.7

ジャケのエスターが怖すぎる。
実際はかわいいゴスロリの女の子でした。首と手首のチョーカーもよく似合っていて。けどそれがだんだん不気味に思えてくるの。。

静かに見つめる視線、次第に変わってゆく表情、そ
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赤い靴(1948年製作の映画)

4.3

愛を選ぶのか、踊り続ける芸術を選ぶのか。
バレリーナの揺れる心と、芸術に生きる者の宿命について描いています。

赤い靴を履いて舞踏会で踊ることを夢見てた少女。
一度履いたら脱ぐことが出来なくて踊り続け
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水を抱く女(2020年製作の映画)

3.6

宿命を背負ったウンディーネの哀しい愛の物語。
バッバのピアノの旋律が、ふたりの濃密な愛を静かに奏で、神秘的な余韻をもたらします。

「そんなことをしたらあなたを殺さないといけない」
セリフの裏に隠され
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プールサイド・デイズ(2013年製作の映画)

3.8

この季節にぴったりな素敵な映画に出会いました。

真夏の陽射しを浴びて
眩しいくらいキラキラした水面
波のプール、スライダー
ウォーターパークでの出会いが内気な少年を逞しく成長させる青春物語。

母(
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ロッキー・ホラー・ショー(1975年製作の映画)

4.8

暗闇に浮かぶ唇👄が歌う
"Science Fiction, Double Feature"深夜のSF映画二本立てを観に行きたいな〜♬と繰り返す儚げなロックバラードが最高。
古いSF.B級映画、ロックに
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冬冬の夏休み(1984年製作の映画)

4.0

1984年台湾。母親入院で夏休みを田舎のお祖父さんの家で過ごすことになった冬冬と妹の婷婷(トントンとティンティン)

冬冬と地元の子供達が、真夏の陽射しを浴びて遊ぶ姿は瑞々しく、溢れんばかりの生命力を
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出発(1967年製作の映画)

3.7

ブリュッセルの街なかを走り抜けるポルシェがカッコイイ
モノクロ映像と、ジャズのメランコリックな響きがムードを盛り上げます。

何が何でもポルシェを手に入れたい、レースのことしか頭にないマルク(ジャン=
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シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア(2014年製作の映画)

3.6

カメラ目線で話す陽気なヴァンパイア。
古城の棺桶で眠り夜な夜な美女に歯を立てるドラキュラ伯爵はどこへ行ったのと思いつつ、ゆるいギャグにニヤニヤ笑ってしまう作品でした。

現代のニュージーランドでお気楽
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僕たちは希望という名の列車に乗った(2018年製作の映画)

3.8

ベルリンの壁建設5年前に東ドイツで起こったエリート高校生たちの衝撃と感動の実話。

東西が分裂をしても壁が建設される前はまだ、列車で行き来することが出来たんですね。共産主義国の東の若者にとって、資本主
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アリス・スウィート・アリス(1977年製作の映画)

4.0

黄色のレインコートに白い靴
プラスチックのお面をつけた殺人鬼。

聖餐式が行われるなか、ひとりの少女が殺害される。

12歳のアリスと9歳のカレン姉妹。カレン役のブルック.シールズが見惚れるほど美しい
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ライト/オフ(2016年製作の映画)

3.2

ライトを消すと「何か」は現れ
暗闇で「何か」は襲ってくる

演出が上手くホッとする間もなく怖がらせられました。
昼夜関係なく暗闇から正体不明の「何か」が突然襲ってくるからもう怖い怖い。80分でよかった
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