mimicotさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

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浮き雲(1996年製作の映画)

4.3

"ささやかな幸せと人生讃歌"

アキ・カウリスマキ監督の「敗者三部作」の第一部を観ました。

慎ましくも幸せに暮らす仲良し夫婦。しかし不況の波が押し寄せ、ふたりは失業してしまう。。。
職を探して彷徨う
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リバー・オブ・グラス(1994年製作の映画)

4.1

やっぱり聞きしに勝る傑作。
ケリー・ライカート監督のデビュー作品。これはジム・ジャームッシュとかハル・ハートリーが好きな人はきっと好き。

アメリカっぽいオフビートなユーモアが心地よくて。
全編に漂う
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CHICAS DAY/2人の秘密(2013年製作の映画)

3.8

お庭のプールサイド🏖
セレブな女性を真似て
気取ってみせる歩き方とか話し方
背伸びした女の子が
かわいいー♡

夢見る"大人の女性ごっこ"は
うっとりしちゃう
めちゃくちゃ楽しいー
なんて素敵ママなん
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父、帰る(2003年製作の映画)

4.0

こんなに背景となる情報を明かさない映画は初めてです。その謎に心を掴まれて目が離せなかった。
そして終始ヒリヒリとしたぎこちない緊張感が痛い。
衝撃的な映画でした。

透き通った青い空
果てしなく続く地
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時計じかけのオレンジ(1971年製作の映画)

4.7

暴力とベートーヴェンをこよなく愛するアレックス。まだ15歳だったの⁈

一目見ただけで強烈に印象が残るファッションやインテリア。凄いインパクトだけど、さすがイギリス🇬🇧スタイリッシュでかっこいい🎩
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ユモレスク 〜逆さまの蝶〜(2006年製作の映画)

3.0

「ひなぎく」の日本版と言われてる、女の子による女の子のためのガールズムービー

高校生の太田莉菜と美波が、コロコロと衣装と髪型を替えてきゃっきゃとはしゃぐ。写真集から抜け出したみたいにファッショナブル
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花とアリス(2004年製作の映画)

3.9

爽やかな木漏れ日に
溶け込むような
ふんわりとした空気の中で
大人になる少し手前の少女たちが
成長していく
恋と友情の間で揺れ動く
その頃にしか経験出来ない青春の煌めきが懐かしく愛おしい

花   荒
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パリ空港の人々(1993年製作の映画)

3.9

空港から出られない人々

学者のアルチュロは、大切なものを全て盗まれてしまい、🇫🇷シャルルドゴール空港のトランジットゾーンから出られなくなってしまった。

空港はワクワクする場所。
だけどもしも出られ
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セリーヌとジュリーは舟でゆく(1974年製作の映画)

3.9

型にはまらない、遊び心溢れた大人のためのファンタジー

ずーっとセリーヌとジュリーがテンション高くきゃっきゃ♡と楽しんでいて...置いてきぼり。けど、何?何?どうしたの〰と、じわじわハマっていく不思議
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帝一の國(2017年製作の映画)

3.5

ワンコ🐕‍🦺とカフェにいたら、お散歩中🐕‍🦺の吉田鋼太郎さんが♡
リードとポロシャツがオレンジ色のペアルックで素敵だったな..🧡
というわけで、原作マンガを2巻読んで面白かった、吉田さんの出演作を鑑賞
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GO(2001年製作の映画)

4.3

『バラの名前を別の名前で呼んでみても美しい香りははそのまま』
ロミオとジュリエットの一節の引用が素晴らしかった。
ほんと。。
大切なのは中身だと思います。

強くて優しくて彼女に一途で、嘘もつかない。
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クリスタル・ボイジャー(1972年製作の映画)

4.0

「チューブを通ってる時、時間と空間が混ざる」
そんな映像体験が出来た

夏になると観たくなるサーフフィルム
これは今まで観た中で1番好き

DIYサーファーのジョージは
ボードもヨットも自作して
ひと
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マルケータ・ラザロヴァー(1967年製作の映画)

4.9

待ち焦がれていたフランチシェク・ヴラーチル監督作品の上映。劇場で観ることが出来るなんて夢のようでした。

物語は、13世紀ボヘミア王国。宗教と部族間の争いに巻き込まれ、敵対する男を愛してしまった少女マ
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悲しみは空の彼方に(1959年製作の映画)

4.0

《自分の人生を受け入れて
幸せを見出すことの素晴らしさ》

原題Imitation of Life
1959年、ダグラス・サーク監督作品

何年待ったのでしょ。やっとレンタル出来ました。
これは噂に
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キャンディ(1968年製作の映画)

3.2

かわいいジャケに惹かれて鑑賞

エロカワなキャンディちゃん
ロリータ風ミニワンピにサンダル
ファッションがかわいい。

そんなつもりはないのに
キュートな存在が男性を誘惑してしまう...
純粋でポケー
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トラベラー(1974年製作の映画)

3.9

子供を描くのが本当に上手です。監督自身が子供の心を持ち続けてるのかな。
アッバス・キアロスタミ監督
長編デビュー作品

あれれ..イランの子供はみんな素直で純真無垢だと思ってた。こんなコもいるんだなっ
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魂のジュリエッタ(1964年製作の映画)

4.0

フェリーニ映画も素晴らしいですが、映画の印象をより強めるようなニーノ・ロータの音楽もまた素晴らしく、映像と音楽の関係性を感じる作品でした。

夫が寝言で女性の名前を呼ぶ。
浮気してるかも...?
悩む
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屋敷女 ノーカット 完全版(2007年製作の映画)

3.9

「べティー・ブルー」のベアトリス・ダルがサイコな女を演じるフレンチホラー。恐る恐る..観ました。。グ、グロかった。

クリスマスイヴの夜、出産を翌日に控えたサラがひとりウトウト眠りにつこうとした時、チ
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青髭(2009年製作の映画)

3.2

フランスの詩人シャルル・ペローが書いた怖い童話「青髭」
グリム童話の初版にも収録されていたことと、2版以降は除去されていたことは知らなかった。
子供には残虐過ぎたのでしょうか。

そんな青髭の猟奇的な
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Swallow/スワロウ(2019年製作の映画)

4.0

真似してしまうんじゃ..
怖いけど観てしまいました。

彼女が光に翳したビー玉が綺麗
わたしは透明のモノが好きです
口の中に入れたところを想像すると
冷んやりつるんとした舌触り
美味しそうです。

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エコール(2004年製作の映画)

3.8

何故、夫ギャスパー・ノエにこの作品を捧げたのだろう..

森の中の高い壁に囲まれた
女の子だけの寄宿学校
下界から遮断された
6歳から12歳くらいの少女が
森や湖で妖精のように戯れる

少女たちの近す
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ギター弾きの恋(1999年製作の映画)

3.6

ウッディ・アレンの作品は好きだけど、ご本人が登場するとちょっとガッカリする。
...そんなことを思ってたら、コロッと騙されてしまった。
ドキュメンタリーっぽい作りが面白い。

自称、世界で2番目の天才
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不思議の世界絵図(1997年製作の映画)

3.8

少女テレスカが旅の途中で不思議な人々と出会うロードムービー
1997年チェコスロバキアの異才、マルティン・シュリーク監督の作品

自然の深い緑に溶け込んだ鮮やかなオレンジ色のワンピースが似合ってる。
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奇跡のひと マリーとマルグリット(2014年製作の映画)

4.0

ヘレン・ケラーと同じ19世紀の末。フランスのポワティエ地方にもう1人の奇跡の人がいました。

生まれながらの盲ろうで、光も音も知らない14歳のマリー・ウルタンと、若くして不治の病にかかり命の限り、マリ
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マルタのやさしい刺繍(2006年製作の映画)

3.7

原題「Die Herbstzeitlosen」
意味はコルチカム(イヌサフラン)という花の名前。クロッカスに似たピンク色の可愛いお花です🌸

葉は出さずに花が咲き、
葉は花の後に出てくる。
遅咲きのお
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戦慄の絆(1988年製作の映画)

3.8

1人では決して生きられない
シンクロしようとする双子の
"狂気"が痛々しい

実際に起きた奇妙な事件を基にしたデビッド・クローネンバーグ監督の作品

オープニングで映し出される、奇々怪々な手術器具や、
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ヒッチャー ニューマスター版(1986年製作の映画)

3.8

どしゃ降りの雨の日の
砂漠のハイウェイ
ヒッチハイカーを乗せるか否か
運命の分かれ道だった...

密室で二人きり

見ず知らずの男の
瞳の奥から覗く狂気がヤバい
そして...
衝撃告白に戦慄が走る
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アンビリーバブル・トゥルース(1989年製作の映画)

4.3

メランコリックで独特な雰囲気を
持つ、スタイリッシュな恋物語。

キュートでオフビートな感じがたまらない❤︎

大きなおめめ、真っ赤なルージュにクルクル巻毛の女の子。スタイル抜群のオードリーを演じるエ
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ナイトメア・アリー(2021年製作の映画)

3.7

心の深い闇を描いた怪しい世界

旅回りカーニバル一座の
奇怪で異様なパフォーマンス
全てがおどろおどろしくて
嫌な気持ちになるけれど
怖いもの見たさに心を掴まれた
ギレルモ・デル・トロ監督の
異形への
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ナイル殺人事件(1978年製作の映画)

3.7

エジプトロケが圧巻!

ニーノ・ロータの音楽を聴きながら、大型客船でナイル川クルーズ🛳、そして巨大なピラミッドを一段一段登って頂上でフーッ気持ちいい〜〜。画面いっぱいに広がる遺跡、ひとけがないのが最高
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しあわせの百貨店へようこそ(2018年製作の映画)

3.7

ピアノの生演奏で迎えられる百貨店。なんて素敵なんでしょ🎶

『ドライビング Miss デイジー』のブルース・ベレスフォード監督の作品

1959年シドニーの夏
流行りの花柄のワンピースが、あちこちにお
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ロスト・ボディ(2012年製作の映画)

3.9

ラストにびっくり!
最高峰のカタルシスを味わえる作品。

嵐の夜、死体安置所で起こった事件を皮切りに、1人の男が刑事に詰められていく...
スペイン発のサスペンス。

薄暗くて冷んやりした空気が漂う死
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つみきのいえ(2008年製作の映画)

4.0

絵本のような可愛らしさと
優しい音楽に包まれて

温もりを感じたら
せつなくて
じんわり涙がこみ上げてきた

家を積み上げて暮らすおじいさんの
12分の人生の物語

記憶の底へ潜る旅
そして思い出の扉
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ゴーストワールド(2001年製作の映画)

4.0

"普通"はヤダ。

ふたりはいつも一緒だった。
高校を卒業したばかりのサブカル系女子、イーニドとレベッカのだらだらゆる〜くて切ない青春物語。

皮肉混じりの会話のセンスの良さ。おもしろい人を見つけて笑
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三人の女(1977年製作の映画)

4.1

『シャイニング』のシェリー・デュヴァルと、『キャリー』のシシー・スペイセク。この2人が共演というだけで期待大。
そして冒頭から漂う違和感と風変わりな雰囲気に、いきなり引き摺り込まれていった。

舞台は
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WAVES/ウェイブス(2019年製作の映画)

3.6

タイトルの意味は、
穏やかな波 荒れた波
人生は波のようだということなのかな。。

部活、恋愛、勉強、将来のこと..
31の曲が10代の張り裂けそうな心の声となって、一つの物語を紡いでいく。
プレイリ
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