mimicotさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)

3.7

ラストに行き着くまでずっと
湿地帯の豊かな自然が美しかった
「センス・オブ・ワンダー」(レイチェル・カーソン著)を思い出しました

荒々しい野生の奥深い湿地に
ポツンと建つ電気もない小さな一軒の家
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赤ちゃんに乾杯!(1985年製作の映画)

3.5

独身生活を謳歌する三人の男のシェアハウスに、突然、降って湧いたように赤ちゃんが!初めての育児に大翻弄するフレンチコメディ˙˚ʚ👶ɞ˚˙

動揺する間なんてない~っ!と赤ちゃんと無縁の男たちが大パニッ
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沈黙の女/ロウフィールド館の惨劇(1995年製作の映画)

3.8

まさかのラストに唖然。。
綿密な演出で、観る者を洗脳させておいて、、ラストに驚かす。そんなプロセスが面白かった。こんな強烈なサスペンスは初めて!

ブルジョワ一家と、そこに入り込んだ労働者階級の二人の
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ノスフェラトゥ(1978年製作の映画)

4.3

カタコンベの映像と、寂しげで美しいポポル・ヴーの音楽が相まって、怪奇な空気を漂わせるオープニング。博物館の貴重なミイラの映像に目が釘付けఠఠ ˙˚
そして宙を舞うコウモリが、ドラキュラ城へといざなうよ
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ビタースウィート(2002年製作の映画)

2.5

可愛いジャケに惹かれて観たけれど、そんな可愛いシーンあったかな。ビター要素かなり強め、スウィートちょこっとのガールズムービー。

幼馴染みで親友のカティとステフィ。友情に恋にお洒落にスウィートな?日々
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危険なプロット(2012年製作の映画)

3.7

続きが読みたくて仕方がない小説を読んでるようだった。

高校の名前が有名な作家の名前(ギュスターヴ・フローベール)笑!そのセンスに冒頭から心を掴まれました。
脚本の面白さと演出の妙が際立つフランソワ・
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月曜日に乾杯!(2002年製作の映画)

3.7

呑気でほっこりお洒落な映画

決して明るい話ではないのに、オタール・イオセリアーニ監督が描く世界は癒し系。のほほんとした空気感がたまりません。

家族のために毎日働きに出るお父さん
車が去ったあとの
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野いちご(1957年製作の映画)

3.9

"野いちご"は青春時代の思い出
美しくて、詩のようなロードムービーでした。

タルコフスキー監督のオールマイベスト作品。

晩節になって死や孤独に苛まれ、人生を後悔するのは他人に冷たくしてきた罰なのか
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ぼくとアールと彼女のさよなら(2015年製作の映画)

4.0

苦手な難病モノですが、お涙頂戴ストーリーではなかったのが好印象
ユーモラスで湿っぽくなくて優しさが詰まった青春成長物語
これ大好き!

主人公の男子高校生グレッグが映画オタク!
親友アールとふたりで撮
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素直な悪女(1956年製作の映画)

3.7

お洒落をして
裸足で道をしなやかに歩く姿は
まるでお散歩する素敵な猫ちゃん🐈‍⬛
髪がくしゃくしゃでも
ブリジット・バルドーは可愛い❤︎

潮の香りが漂ってきそうな
南フランスの小さな漁港
ずっと海が
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ローラ殺人事件(1944年製作の映画)

3.7

謎解きはもちろんのこと、ローラに魅了されていく人々の描き方も面白かった。

舞台は1940年ニューヨーク。
広告業界で活躍する美人キャリアウーマン、ローラが射殺された。
警部補はローラの関係者を調査す
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ポゼッション(1981年製作の映画)

4.0

一部のファンから熱狂的に支持を受けるカルト映画。やっとレンタル出来て嬉しい。予想を上回るアヴァンギャルドかつ不条理な作品だったけど、こういう作品との出会いは、新たな経験をしたような気持ちになります。>>続きを読む

ムード・インディゴ うたかたの日々(2013年製作の映画)

3.5

肺に睡蓮の花が咲く𖥧𖤣
辛い病の症状の、その表現の美しさに感動しました。そして彼女を救おうと奔走する男の姿が、切なくも美しかった。

コランとクロエが出会い、恋に落ちる物語の前半は、なんだか夢の中の出
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見知らぬ乗客(1951年製作の映画)

3.8

見知らぬ人に興味を持たれ過ぎたら気をつけましょう。

ネチネチと主人公を追い回す悪役が怖すぎた。執拗で、話が通じなくて、何をしでかすかわからない...
けどこの作品は、そんなロバート・ウォーカーのサイ
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ムーンライズ・キングダム(2012年製作の映画)

3.8

12歳の少年と少女が、2人だけの王国"ムーンライズ・キングダム"を目指して、ちょっぴりシュールな恋の逃避行。

ばっちりメイクしたスージーが可愛い。スカヨハに似てる⁈そしてお相手のカーキスカウト(ボー
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ローマの休日(1953年製作の映画)

4.8

なんてキラキラした1日なのでしょ。

言わずと知れた名作を遂に観ました。
何よりオードリー・ヘップバーンの凛とした美しさ.*・
ドレスやジュエリーもとっても素敵ɞ˚˙
目を奪われて、おっっと..と何度
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モーヴァン(2002年製作の映画)

3.7

クリスマスの朝。ふたりの部屋で、恋人が自死したのを発見することから始まる物語。

暗い部屋に、横たわる彼とツリーのライトが印象に残ります。

誰にも言わないのは、もしかしたら、離れたくない...って思
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サンタが街にやってくる(1970年製作の映画)

3.9

か、かわいい。
こんな世界、ディズニーランドのイッツアスモールワールドになかったかな。1970年に作られた55分の人形アニメーションです。色や人形の古めかしさにほっこり癒されました。ワルモノが出てくる
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マイライフ・アズ・ア・ドッグ(1985年製作の映画)

4.0

またお母さんに笑って欲しいって
一生懸命な姿がいじらしかった

明るい日差しに包まれた笑顔
その回想シーンがキラキラ眩しい
日常の小さな幸せが
今となっては宝物なんて
うぅ...泣けてきます

これで
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サンタ・サングレ/聖なる血(1989年製作の映画)

4.0

ホドロフスキーのマニアックな香りはぷんぷんするけれど、ストーリーがあって面白くてわかりやすい!
と、思ったら、初めて観客のことを考えて作った商業映画だそうです。

母の幻影に支配される息子が陥る狂気を
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ニューオーダー(2020年製作の映画)

3.9

報道番組を観てるような、、、
いや、報道番組では見えない裏側の恐怖の出来事を観てるようだった。

経済格差への不満が爆発し、富裕層への怒りが暴動へと発展。
メキシコシティが崩壊し、地獄絵図と化していく
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ギレルモ・デル・トロのピノッキオ(2022年製作の映画)

5.0

素晴らしかった..感動。

みんなが知ってるピノッキオに、ギレルモ・デル・トロらしい残酷さを盛り込んで、新しくて、不思議で、ダークな世界観を創り出してました。
ファミリー向けだと思うけど、倫理観や死生
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ワイルド・ブラック/少年の黒い馬(1979年製作の映画)

3.8

少年と馬の感動の友情物語
総指揮フランシス・コッポラ
撮影キャレブ・デシャネル

細い脚で颯爽と駆けてゆく黒い馬
漆黒の被毛、風になびく長いたてがみ、引き締まった筋肉!
まだ若いのかな..とっても美し
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若者のすべて(1960年製作の映画)

4.0

人間の持つ欲望って恐ろしい

イタリア南北経済格差を踏まえ、豊かな生活に憧れて、貧しい南部からミラノに北上してきた一家。

主に、母と5人の息子たちの深い家族愛と、同じ女性を愛した兄弟の軋轢が描かれる
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銃殺(1964年製作の映画)

3.8

"戦場での1人の命の重さとは"

ジョセフ・ロージー監督の怒りに満ちた反戦映画。ジャケ写に一目惚れしました。カッコいい!

戦争という極限状態では、平時には考えられない何かが支配するのでしょうか。
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フェティッシュ(1996年製作の映画)

3.7

少女時代の経験から殺人事件フェチに⁈

オープニングのキモかわいい骸骨のイラストに、何このブラックコメディな感じ♡と期待値がグンッと上がりました。

ものすごく悪趣味なのに、主演のアンジェラ・ジョーン
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バーバリアン(2022年製作の映画)

3.6

バーバリアン(野蛮人)とはいったい誰のことなのか。

Disney +初のホラーだそうです。
前情報無しで観たら、ドキドキハラハラ怖くて面白かった。

若い女性がWEB予約していた民泊を訪れると...
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ミューン 月の守護者の伝説(2015年製作の映画)

3.7

「均衡の崩れた世界をどうしたら修復出来るのか」
可愛らしい絵本の世界だけど、テーマはとても現実的でした。

🌞太陽の世界と🌛月の世界が共存している不思議な星☆月の守護者に選ばれたミューンの冒険物語。フ
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ディーバ(1981年製作の映画)

4.0

パリをブルーに染めてゆく
Deep Blue美しさ
全てのシーンから監督の想いが伝わってきました

歌声をずっと聴いていたい
ずっと彼女を感じていたい
近づきたい
熱狂的なファンの想いが伝わってくる
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TITANE/チタン(2021年製作の映画)

3.7

この偏愛的な映画がパルムドールを受賞⁈凄い。

幼い頃、父親が運転する車で交通事故に遭い、頭蓋骨にチタンプレートを埋め込まれたアレクシア。

退院した彼女は、真っ先に車にKiss❤︎
に、ビ
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ローラーとバイオリン(1960年製作の映画)

4.5

水たまりに光が反射して
路地裏の壁がゆらゆら揺らめくの
すごく綺麗だった
共鳴する場所で弾いたバイオリンの
響きの美しさ
光と音が呼応する幻想的な世界が
美しくてうっとり

バイオリンを習ってるお坊っ
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リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

3.7

PTA監督のボーイミーツガール❤︎
監督の"好き""懐かしい"がぎゅっと詰まった作品。

"リコリス・ピザ"は、劇中出てこなかったけど...
70年代のティーンが初めてレコードを買う、カリフォルニアの
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悪い種子(たね)(1956年製作の映画)

3.8

言わずと知れたサイコ少女の物語

三つ編みツインテールに
お人形のようなワンピース
一見
裕福な家庭で愛情を注がれて
育った感じの可愛い少女
おませなイイコぶりっこちゃん

なのですが...

ふとし
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ジャン・ルノワールの小間使の日記(1946年製作の映画)

3.8

ジャン・ルノワール版を鑑賞。
偏執的で毒っ気たっぷりのルイス・ブニュエル版とは全然違いました。こちらの方がノーマルなのに新鮮に感じるって💦と、笑ってしまった。どちらも好き。

パリジェンヌの香り漂う小
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アポカリプト(2006年製作の映画)

3.8

森の奥で平和に暮らす部族に、何者かが密かに忍び寄る...
そこから始まる怒涛の日々が地獄のようだった。

スリリングでずっとエネルギッシュな作品。

マヤ文明といえば..天文学と生贄と、カニバリズム。
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ハッチング―孵化―(2022年製作の映画)

3.5

あんな大きな秘密、家族にバレないなんて不思議。

ある日12歳の少女は、森で奇妙な卵を見つけ、ぬいぐるみの中で温め始める...
その卵が孵化してからは予想外の展開となる北欧発、思春期ホラー

"完璧な
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