mimicotさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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MEN 同じ顔の男たち(2022年製作の映画)

3.0

テーマは、トラウマの克服なのかなぁ.. とても難しかった。

アダムとイヴを想起させる林檎の木のシーン(ジャケ写の)の美しさ。
うっとりと映像美に引き込まれるのに、意味深な物が次々に現れて、心理的にじ
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ベアーズ・キス(2002年製作の映画)

3.3

"せつない夜はクマを抱いて眠る"

か、かわいい〰赤ちゃんクマに、ミルクを飲ませたり抱っこしたりペロペロ舐められてるの可愛すぎる♡たぶん、クマは全部本物です🐻

『コーカサスの虜』のセルゲイ・ボドロフ
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セラフィーヌの庭(2008年製作の映画)

3.9

実在した画家セラフィーヌの物語

舞台は緑豊かなフランスの田舎町
木に触れ耳をすませ
木漏れ日に微笑みかける
そして賛美歌を歌い
木片に花や葉、果実の絵を
指先で感じて心のままに描く

絵を書くことが
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わらの犬(1971年製作の映画)

3.8

人間描写がリアルで、すごく怖かった。

序盤から漂う、村人たちの感じの悪い目つき...観てるだけで居心地が悪くて、ずっと心がザワザワ。村社会の不穏な雰囲気作りが上手すぎる。

暴力的な世界から暴力のな
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エリザとエリック(1987年製作の映画)

4.2

時間が止まっちゃえばいいのに。

内容は少し違うけれど...似てると思ったら、これはジャン・コクトーの「恐るべき子供たち」へ、オマージュを捧げた作品だった。
原作の、姉弟の危うい関係と比べると、こちら
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カラスの飼育(1975年製作の映画)

3.8

純粋故の残酷さは子供ならではのもの

子供の頃は人生で置かれる状況を、そのまま受け入れなければならなくて...
そんな嫌な日々から逃げ出したくて、現実と空想を行ったり来たり、夢見がちな世界に生きていく
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ベネデッタ(2021年製作の映画)

3.7

彼女は聖女なのか、それとも狂言なのか。 

いずれにしても、大衆を導く存在であることを貫き通した、そのカリスマ性に翻弄された。

17世紀のイタリアに実在した、"聖女"と民衆から崇められる一方で、同性
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モリコーネ 映画が恋した音楽家(2021年製作の映画)

4.0

映画好きにはたまらない、名曲、名場面の傑作選のような作り。素晴らしく充実した作曲家エンニオ・モリコーネのドキュメンタリー。

"白い紙がある
そこに何を書くか
熟考しなければならない"

単純にメロデ
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オオカミの家(2018年製作の映画)

4.8

圧倒されるほど感動して、終わっても直ぐに立ち上がれなかった。
ソフト化されたら買って隅々まで観たい。

"コロニア・ディグニダ"の映画と、Netflixのドキュメンタリーで予習をしておいて良かったです
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(2021年製作の映画)

4.0

「オオカミの家」の同時上映でこちらを先に観ました。

アリ・アスター監督が製作総指揮として参加した短編映画。

衝撃的にシュールでグロ可愛くて素晴らしい。瞬きしてただろうかと思うくらい見入ってしまった
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コロニアの子供たち(2021年製作の映画)

3.0

鑑賞記録
⭐︎スルーしてください

「オオカミの家」を観る前に予習として鑑賞。

"平和だった頃に逆戻りしようよ~"
鑑賞後、冒頭で歌う、少年の歌の一節を思い出して心が痛くなった。あんなこと、夢の中の
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アンテベラム(2020年製作の映画)

3.8

そうきたか...!
まんまと罠に引っかかってしまいました。

冒頭からこの世界はいったい何⁈と引き込まれ...
途中から徐々にストーリーが明かされていくプロセスがお見事。驚きの展開もあり、伏線の張られ
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橋の上の娘(1999年製作の映画)

4.1

今まで観たパトリス・ルコント作品の中で一番好き。

ベリーショートのアデル(バネッサ・パラディ)が魅力的だった。華奢なのが良いし、声も可愛い。そしてジョニー・デップが一目惚れしたという背中が美しすぎる
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火事だよ!カワイ子ちゃん(1967年製作の映画)

3.6

消防署主催のダンスパーティーが舞台のドタバタコメディ

『アマデウス』のミロス・フォアマン監督、チェコ時代最後のヌーヴェルヴァーグ作品。
亡命前に当時の体制をシニカルに笑い飛ばしちゃってます。

カワ
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ユメノ銀河(1997年製作の映画)

3.8

つまらない人生の中で見つけた
「命がけの恋」

好きになってはいけないと思うのに
どうしても惹かれて
破滅的な道を歩んでしまう
トミ子の恋は闇

「ユメノ銀河」昭和初期のイメージに合ったタイトルが美し
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ロアー(1981年製作の映画)

3.8

こんな命がけの映画は後にも先にもないと思う。

アフリカっぽいお家の中と外にネコ科猛獣がわんさか!密度がハンパなくて目が点になった。

ネコ科だから動くものに反応して、遊ぼー遊ぼーと人間を追いかけてる
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.9

鑑賞記録


子供の頃から劇場で、DVDで、作品を観てきました。
過去の作品が走馬灯のように蘇る、セルフオマージュシーンに心がじんわり。監督のアニメ人生を観たようです。
これが最後の作品なのですね。
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アデラ/ニック・カーター、プラハの対決(1977年製作の映画)

4.0

名探偵VS食人植物を操る犯罪王。
あの手この手で楽しませてくれる、コミック的面白さに満ち溢れたチェコ発ドタバタコメディ。

とぼけた感じの名探偵が、ベタなギャグやギミックで魔の手をかわしていくのが可笑
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ザ・フライ(1986年製作の映画)

3.8

お願いもっと研究を進めてからにしてーと何度思ったことでしょ。。

扉が開いた時のあの瞬間、期待と不安が入り混じって何が出てくるの〜〜って、ドキドキさせる煙の演出がいい。

身体のごく一部に異変が現れた
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さらば、わが愛/覇王別姫 4K(1993年製作の映画)

4.8

めまぐるしく変化する波に翻弄された、愛と政治と芸術に苦悩する三人の男女。京劇の独時な節回しが響き渡る中、狂おしいほどの愛憎劇が美しくて、美しくて、息をするのも忘れる程心揺さぶられた3時間でした。

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ほら男爵の冒険(1961年製作の映画)

4.5

はぁぁ⭐︎ため息
もっともっと幻想の世界に包まれて、より深くカレル・ゼマンの世界に浸りたい

芸術面は星が足りないくらい好きが詰まってた
そんな見惚れるほどの美しい世界の中でベタなギャグとか笑っちゃう
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血ぬられた墓標(1960年製作の映画)

3.8

イタリアンゴシックの古城に宿る血の呪い🩸

冒頭の処刑のシーンで、うわぁぁ〰!叫んでしまった。
あの小道具は実際に使用していた物なのでしょうか...((°ө°)) ヒェ
どちらが悪魔なのかわからないレ
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顔のない眼(1959年製作の映画)

4.0

フランスの恐怖映画史に残る1959年の名作。大丈夫かな..心配でしたけど、これは好きな世界観!耽美なホラーでした。

自動車事故で美しい顔を失ってしまった娘。名高い皮膚外科医である父親は娘のために..
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ポリー・マグーお前は誰だ(1966年製作の映画)

4.0

パリのファッション業界を舞台にした、風刺の効いたお洒落でキュートな映画。60年代のファッションがとっても素敵。

ボーダー&ストライプ(ジャケ写の)のシーンがすごく可愛くて、バッチリ目に焼き付けた。
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フェリーニのローマ(1972年製作の映画)

4.0

「すべての道はローマへ通ずる」

暴走族のヘッドライトに照らし出された深夜のローマ遺跡
昼間とは別の顔を見せ、彼らと遊んでるみたいに影が動き出す
その躍動感溢れる光と影の演出が好き過ぎて、繰り返し何度
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美しき緑の星(1996年製作の映画)

3.7

「赤ちゃんに乾杯!」「女はみんな生きている」のコリーヌ・セロー監督1996年の作品
公開直前に上映中止そしてDVDも発売禁止になったと知ると気になる..
ジャケ写とタイトルからはスピリチュアルな香りが
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プチ・ニコラ(2009年製作の映画)

3.9

フランスの国民的絵本「プチ・ニコラ」の映画化
エスプリの効いたフレンチコメディ🇫🇷子供目線なのが可愛いです

大好きな両親と暮らすニコラにある日突然不幸が訪れる...⁈
子供ならではの想像力と勘違い
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FALL/フォール(2022年製作の映画)

3.7

身動き取れない極限状況からの脱出劇
構成も展開もよく練られていてスリル満点面白かった

地上600メートルって
スカイツリーくらい?
アレに登るって想像するだけで足が竦むほど怖い
けど高層ビル街に聳え
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アマチュア(1979年製作の映画)

4.0

自分の夢と平穏な生活は両立出来るのか

「トリコロール」3部作のクシシュトフ・キェシロフスキ監督の作品

生まれた娘の成長記録の為に購入した8ミリカメラ
幸せいっぱいの主人公が
会社からドキュメンタリ
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水の中のつぼみ(2007年製作の映画)

4.0

思春期の少女特有の危うい距離感

同性への憧れ
異性への興味
大人になる不安
戸惑う三人の少女たちの甘酸っぱい+ビターなひと夏の物語
少女が女性になる瞬間の
揺れ動く純粋な欲望や嫉妬がリアルに描かれて
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バグダッド・カフェ<ニュー・ディレクターズ・カット版>(1987年製作の映画)

3.8

さびれたアメリカのモーテルの空気感と気だるい雰囲気が魅力的

荒廃した砂漠にぽつんと佇むさびれたカフェが
オレンジやピンク紫の夕日に染まった瞬間
なんとも言えない主題歌Calling Youが流れ出し
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ミセス・ハリス、パリへ行く(2022年製作の映画)

3.6

夢があるって素敵✨

悲しみは心の中に閉じ込めて
夢を実現するために
明るく前向きに生きる姿がキラッと輝いてた

一見ふつうのおばさんに見えるけれど
人として大切なことを沢山持っていて素晴らしい
役に
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ルナ・パパ 4Kレストア版(1999年製作の映画)

4.7

「ツバル」のチュルパン・ハマートヴァが見たくて鑑賞
家族の力強さと深い愛情が最高
また好きな映画が増えました

明るくてスピード感溢れるドタバタ喜劇
可笑しくって笑った、笑った

実はすごく不幸な事が
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籠の中の乙女(2009年製作の映画)

3.6

これこそが最高の子育てなのだと信じた毒親と育てられた子供の狂気

ヨルゴス・ランティモス監督の出世作品とU-NEXTに書いてあったので鑑賞してみました

ひ...シュールすぎ
これは、洗脳?軟禁?
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ファントム・オブ・パラダイス(1974年製作の映画)

4.0

なんて中毒性のあるカルトミュージカル!
「オペラ座の怪人」「ファウスト」等が下敷きとなったロックミュージカルを遂に観ました。

1970年代を舞台に、音楽業界の裏の世界が描かれる。
復讐に燃える作曲家
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彼女のいない部屋(2021年製作の映画)

3.8

「毛皮のヴィーナス」「グランドブタぺスタホテル」の俳優マチュー・アマルリックさんの作品
監督もされてたのですね

家族に内緒で家を出て行った女性の物語
"不在"の描き方が秀逸でした

真っ白な状態で観
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