自分の夢と平穏な生活は両立出来るのか
「トリコロール」3部作のクシシュトフ・キェシロフスキ監督の作品
生まれた娘の成長記録の為に購入した8ミリカメラ
幸せいっぱいの主人公が
会社からドキュメンタリー映画撮影を要望されたことで
ファインダーから覗いた世界のとりこになっていく...
何かの魅力に取り憑かれてる時は
周りのことが見えなくなって
知らず知らず大切な人を傷つけてしまいがち
調子に乗ったり不機嫌な妻を見る夫の表情がいい
そんな夫を見る妻の目は怖いけど..
使用済みオムツ攻撃には笑った
けど反対に手カメラにはゾッとした
妻の思いや社会の秩序を守る為の上司の忠告に
気づくことが出来れば違ったかもしれない..
けれど芸術家は成し遂げるためには
ためらわず真っ直ぐ突き進むことは欠かせないのではとも思います
好きなものを自由に撮れる個人の楽しみ"アマチュア"
政治的な文脈から批判される事を見せてはならない"プロ"
これは監督の経験に基づいてるのでしょうか
映像作家の裏側と現実が描かれていることが面白かった
共産主義体制を非難していたクシシュトフ・ザヌーシ監督が出演し
アンジェイ・ワイダ監督作品等をオマージュするシーンも良かった
「素晴らしいことだ
死んだ人がここで生きている」
ほんと映像って素晴らしい!