パリ、モンテーニュ通りの老舗メゾンDior。オートクチュール部門のアトリエが舞台ともなると、ファッションショーの華やかなドレスを作る、オートクチュール物語をイメージするけれど、この作品の主なストーリーは、お針子という仕事を通して、境遇も年齢もかけ離れた2人の人生が交差する心温まるドラマだった。
思いがけない出会いから才能を見出される、移民少女を演じたリナ・クードリが可愛い。そして人生をかけて仕事をするお針子を演じたナタリー・バイは魅力的でした。人の出会いやご縁ってこんなにも人生を変えるのですね。
個人的にやっぱり気になるのはDiorのアトリエです!
美しいアトリエ、貴重なデザイン画、幻のドレス、現役のお針子さんが心を込めてコツコツと手を動かす真摯な姿はどれも素晴らしく、眼福だった。
移民、家族...社会問題をファッションに絡めてるところに、フランス映画らしさを感じました。