雪景色の舞台と独特の間、淡々とした描写が死人が出て悪い方向に物語が進行してもそこまでシリアスさがない妙な雰囲気のサスペンス作品。
意図的なのか、各登場人物の行動原理が読み取りづらく感情移入できない。>>続きを読む
※原作未読
南極の極限状態の地でも大きなトラブルもなく終始和やかなムード、娯楽のバリエーションもありまるで男子校のようなノリ。
9人いる観測隊員は、見た目や食べ方などに個性が出ており、見分けがつき>>続きを読む
※原作未読
浅野いにお氏の完結済み同名漫画が原作。劇場作品として前後半の2章構成となっている。
3.11の震災をモチーフとした日常の中に突然訪れた驚異と自然に許容されていく異常性を高校生の主人公ら>>続きを読む
フランス制作のカルト的人気を誇るSFアニメ。
切り絵によるアニメーションと不穏な音楽で日本制作のアニメには中々ない空気感。
SFではあるが、種の違いによる差別と相互理解への歩み、現実にも通じるものが>>続きを読む
2008年のリーマンショックを機にノマドとなった女性の出会いと別れの物語。
家がなく安定した職にも就けない不安定な状況と雄大な自然を背にした温かみのある人達との交流によるコントラスト。
都会の喧騒か>>続きを読む
※原作未読
同名漫画を原作とした是枝監督作品。
まず、鎌倉と岩手県の自然に囲まれたロケーションがいい。
その中でリアリティのある日本家屋の家具に木が軋む音や虫の声といった環境音がノスタルジックな気>>続きを読む
言わずと知れた押井守監督による劇場版2作目。
昨今では珍しくない所謂ループものの原点的な位置づけであり、うる星やつらをメタ的に捉えた異色作。
登場人物が徐々に違和感に気付いていく過程の不気味さや夢>>続きを読む
物語シリーズの原点である『傷物語』、2016年から2017年に掛けて公開された劇場3部作を1つの作品に再構成した総集編。
再構成するに当たって、元の作品からコメディ要素の強いシーンを中心に計1時間程>>続きを読む
アメリカの激動の時代を生きた1人の男性のまるで作り話のような人生が自らの口から語られる。
他人より知能は低くとも、その真摯な姿勢が周りの人々を巻き込んで良い方向に物事が運んでいく。ときに運も絡んでく>>続きを読む
実話を元にした若き天才詐欺師とそれを追うFBI捜査官の物語。
まずはアニメーションのオープニングが印象的。あらすじを知らなくともそれとなく内容が読み取れる。ここで流れる劇伴が後に本編の重要な場面で流>>続きを読む
映画に欠かせない音楽の制作に携わる作曲家らにスポットを当てたドキュメンタリー。
インタビューで言及された作品を流しつつ、どういった要素が魅力的・革新的だったのかや映画における音楽の重要性が語られる。>>続きを読む
※原作既読
シリーズ初の劇場版の舞台は空へ。
導入部は本作の基本設定に触れ、初見や子供も分かりやすいように。
本筋はオリジナルストーリーだが、本作の特徴であるすれ違いギャグに疑似家族をベースに、家>>続きを読む
Pay money To my Painの結成から活動休止、そして一夜限りの復活までの軌跡。
過去から現在へと当時の映像や関係者のインタビューを交えつつ見せていく構成。インタビュー以外はこの作品のた>>続きを読む
幸か不幸か悪魔の目に留まった夢見る女性のサクセスストーリー。
映像面では、冒頭のオープニングや日々の決まったルーティンをテンポよく見せていたのが印象的。パリのランウェイシーンでのわざとブレるカメラワ>>続きを読む
あの日を境に崩れてしまった過去、取り戻そうとする現在が交錯する3時間の音楽映画。
序盤から過去と現在、複数人物の視点を同時並行で見せつつ、次第に出来事や関係性が繋がっていく構成。
それを知らない初見>>続きを読む
※TVシリーズは一部視聴済み
02の映画としては、実に22年振りとなる本作。
2020年に公開された「デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆」と同様、TVシリーズのその先が描かれる>>続きを読む
※原作未読
とある百貨店に訪れた会話のできる多種多様な動物との接客を通して成長する新人コンシェルジュの物語。
監督はTVアニメ『ボールルームへようこそ』で監督を務めた板津匡覧氏。劇場版では本作が初>>続きを読む
劇中では不思議な出来事が起こるが過剰な演出はなく、終始淡々としている作り。子供時代の母親や祖母との別れのシーンであっても、劇伴を流したり顔のローズアップになることもない。
子供の視線に合わせたカメラワ>>続きを読む
とある約束を果たすため、異国の空港で無一文からのサバイバル生活を始める男の物語。
まず目を引くのは母国の実状を知りショックを受ける中で周囲の人物には冷たくあしらわれてしまう序盤。主人公の姿を人混みが>>続きを読む
未映像化だった原作エピソードを描くTVスペシャル。
本シリーズはこれまで制作会社が度々変更されており、手塚プロダクション→バイブリーアニメーションスタジオを経て、本作ではシャフトとなった。シャフト自>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
閉塞し停滞した世界で変わる子供と大人。
岡田麿里氏にとって監督第2作目となる劇場アニメ。本作は原作・脚本から手掛けたオリジナル作品であり、氏の作家性が色濃く出ている。扱っている内容からしても挑戦的と>>続きを読む
生の実感が得られるここは夢か現か。
一見バイオレンスな描写が目立つが、人生の負け犬でも本気で何かに取り組む、理想に近づくために行動に起こせといったメッセージ性も秘めいているように思える。
正直なと>>続きを読む
1970年に結成され今なお活動中であるアメリカのバンドSparksのドキュメンタリー映画。
メンバー2人の生い立ちから現在までの軌跡を当時の映像やメンバーと関係者のインタビュー映像、アニメーションな>>続きを読む
劇場版とTVシリーズ第3期の間を繋ぐ、吹奏楽の新部長となった久美子に焦点を当てた短編。
本作で特に描きたいのが久美子の成長ということもあってか、コンテストの演奏シーンはほぼ省略されており、分かりやす>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
2013年『風立ちぬ』以来の宮崎駿監督作品。
作品単体、もしくは制作者の姿と重ね合わせて観るかで評価が変わってくるだろう。
本作は公開まで物語や登場人物、キャストについて、ほぼ一切の情報が明かされな>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
”Across”の副題が指す通り、多次元が交差する約4年振りの続編。
見所は何といっても映像面。前作を遥かに超える人数(数百人)のスパイダーマンが登場する本作では、次元ごとに映像表現を変えているのが>>続きを読む
何かしら欠けていた人達が集まってできた疑似家族の物語。
タイトルと冒頭シーンから"万引き"が目を引き、単なる貧困家族の物語かと思わせて、徐々にその歪な実態が見えてくる。
物語の見せ方として、終盤まで>>続きを読む
序盤から一つの縦軸の出来事に対して複数人物の視点から描いていき、切り取られた一部の情報だけで物事を判断してしまう人間の嫌らしさ"怪物"が見えてくる作品。
事実に先入観や嘘が入り混じり、登場人物と観客と>>続きを読む
原作者の田畠裕基先生が総監修・キャラクター原案を務めたシリーズ初の劇場作品。
宣伝ではアクションを前面に押しているが、それに違わず実際の本編も冒頭から結末まで、大半がアクションシーンに充てられている>>続きを読む
韓国で実際に起きた光州事件をベースにしたとあるタクシードライバーの物語。
当時言論統制が行われていた事件が実話として語られている以上、本作の結末はある程度読めてしまう。だが実話であるが故に生々しい光>>続きを読む
※原作未読
伊坂幸太郎著『マリアビートル』をアメリカが映像化。
新幹線を舞台に複数人の殺し屋が戦いを繰り広げる。
如何にも海外がイメージするような日本像と密閉された狭い車内で設備を利用したアクショ>>続きを読む
東映創立20周年記念作品。
宮崎駿氏がアイデア構成と原画(船上での大人数アクションなど)で携わっており、後の監督作品にも通ずる要素が垣間見える。
氏以外のシーンも見所が多い。
物語そのものは子供に>>続きを読む
福島県いわき市に実在するリゾート施設「スパリゾートハワイアンズ」を舞台にしたフラガールの成長物語。
アニメーション制作はアイカツ!シリーズなどのBN Pictures。
いわき市が舞台の作品でいわき>>続きを読む
※原作未読
強豪校である山王工業との試合を舞台に、宮城リョータとその周囲の関係性や成長が描かれる。
映像はバスケシーン全般を3DCG、日常シーンや観客席の一部を作画で表現。同じ人物でも3DCGと作>>続きを読む
※原作は該当話数のみ後追い
虚勢を張って仮面をつけた男と普通になれず仮面をつけた女の恋愛模様。
本作はTVシリーズ第3期の後のエピソードで、劇場で先行上映もあったTVSP(計4話分)。
映像面にお>>続きを読む
2018年に活動再開したロックバンドELLEGARDENのドキュメンタリー。
結成から活動休止、再開のZOZOマリンスタジアム、そして現在の新アルバム『The End of Yesterday』へ。>>続きを読む