リミナ

プラダを着た悪魔のリミナのレビュー・感想・評価

プラダを着た悪魔(2006年製作の映画)
3.8
幸か不幸か悪魔の目に留まった夢見る女性のサクセスストーリー。

映像面では、冒頭のオープニングや日々の決まったルーティンをテンポよく見せていたのが印象的。パリのランウェイシーンでのわざとブレるカメラワークは生っぽさがあったのも良かった。ファッション業界ということもあり、毎日登場人物の恰好が変わるのも説得力がある。

物語的にはファッションには疎いとはいえジャーナリスト志望なのにミランダや仕事内容を知らなかったり、服装が変わってから突然仕事がこなせるようになったりと突っ込みどころはある。それでも仕事の成功とその反動で失うもの、何が大切なのか見つめ直し決断する展開は分かりやすく面白かった。また、仕事場では主人公に親身になってくれる人物がいない中で、ナイジェルは相談相手となってくれたからこそ、後の展開にも活きてくるのが良かった。

自分が私生活を犠牲にしてまで仕事に打ち込めるかというとそうではないが、請け負った以上は敬意を払い責任を持ってこなそうと思えた作品。
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