はぐれけんきゅういんさんの映画レビュー・感想・評価

はぐれけんきゅういん

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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

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なんてことはない邦画なのに、随所に光るものを感じてしまうのはなぜでしょうか。

一人カラオケ大好きな私もふと冷静になると「人前で一人で歌うって、なにそれ」と思ってしまうのですが、奇妙な日本文化がよれよ
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風よ あらしよ 劇場版(2023年製作の映画)

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題材はすごく良くて、でも映画としてはいろいろ物足りないかな…
古い建築がお好きな方にはおすすめ。いま文化財に宿泊するのとか流行ってますもんね。そういうとこたくさん使ってそうでした。ロケ地知りたい建物で
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アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

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実は劇場公開開始直後に観に行っていたのですががっつり寝てしまい、配信でリベンジしました。それでもちょっと危なかった。

こだわりが伝わる映像とか不意にやってくるちょっと不条理なギャグとか「観客が期待す
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

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たまげた。たまげた上にちょっと泣いた。

予告での期待感の遥か上空を飛んでいかれました。もうエマ・ストーンの怪演ぶりに、非現実のなかにも奇妙なリアリティがある世界観に、その世界観に見事にハマるヘンテコ
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ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

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お正月にぴったり。このタイミングでのアマプラ会員無料はさすが。ずいぶん早いな〜と思ったけどそりゃそうだよねこの中身のなさならね!!仕方あるまい。

好意的なレビューばかりなのは正直びっくりした。少なか
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窓ぎわのトットちゃん(2023年製作の映画)

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本当に、劇場へ観に行ってよかった。人生の中でこの作品に出会えてよかった。

2023年にようやくADHDの診断をもらってなんとなく肩の荷が降りた(つもりの)私にとっては「こんなに丁寧にやさしく発達障害
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(2023年製作の映画)

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北野映画は『龍三と七人の子分たち』しか観たことなかったもんで、時代劇ならスルーでいっか〜と思ってたんですが、Xにて「邦画あるあるの手癖のような男性→女性の性加害シーンがない」という超有益な情報を得たた>>続きを読む

翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~(2023年製作の映画)

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さすがにもう観ねえよと思ってたけどダメでした。埼玉の血を引く滋賀県民(北関東出身)なのだから観ないとあかんよね。これで何人もの関東人を置き去りにしたことだろう。何人もの滋賀の人が「武蔵野線…?」となっ>>続きを読む

アンダーグラウンド(1995年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

アマプラにて観放題終了間際の名作ということで話題になってました。
賑やかな民族音楽も、ハイテンションな大団円も、祖国喪失の深い悲しみの裏にあると気付かされる…のだけど、いかんせん女性の描き方にムカつい
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バービー(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

本作に限らず、フェミニズム映画にはいつも「面白かった〜!これはフェミニズム描写が目立つけど、きっと監督が本当に描きたかったのは◯◯の方なんだよね?」って糞コメントが出てくるのですけど、なんでフェミニズ>>続きを読む

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

俺たちは何を観せられているのか。
もはや賞賛も批判もできない。ただひたすらドン引き。やりやがったな宮崎駿。元気いっぱいじゃないか。「風立ちぬ」の儚さが、美しさが一瞬で吹き飛んだじゃないか。80年以上生
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スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

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前情報どころか前作すら観てないけどDolby Cinemaに単身殴り込み。実際ものすごい映像体験で、アニメーションの可能性を更に押し広げた、観客の期待の遥か上を行くような作品でした。可能ならぜひIMA>>続きを読む

妖怪の孫(2023年製作の映画)

5.0

帰りながら改めて思ったのは、この作品こそ映画館で観なくてはならなかったということ。心から目を背けたかった。逃げたかった。逃げられない環境で直視できてよかった。これをガラガラでもMOVIXで上映している>>続きを読む

別れる決心(2022年製作の映画)

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だいぶ長い間「なーんか没入できないな〜」って眺めてるうちにだんだん「わっ…わぁ…!」って釘付けになっていった。語彙力!
加えて、韓国って近くて遠い国だなって思わされました。言語はもちろんのこと、歴史を
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

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同伴かな?って雰囲気の、着物姿のキツそうな美人中年女性と金持ってそうな爺さんが一緒に劇場に入って行った。なぜこんな画面チカチカしてカオスでクィアな作品にしちゃったのか。バチバチにお下品なシーンあってち>>続きを読む

RRR(2022年製作の映画)

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今更初見。ついでにDolby Cinemaも初ですよ。水族館並みのお値段するやん!と思ったけどこっちにして大正解!なにあれすごい。頭がナートゥでいっぱい。

世界に「これが俺たちだ!」と自己紹介してい
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天使にラブ・ソングを…(1992年製作の映画)

4.0

実はちゃんと観たことなかったシリーズ。タッチストーン制作だったの知らんかった。金ローは見逃したから(毎年のこと)、ディズニープラスで。

何一つ心配しなくていいご都合展開とか「その人数の合唱でその厚み
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魔法にかけられて2(2022年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

まあねぇ、持ち上がった企画に対してきっちり仕事して形にしましたよって感じで…
しかも観る人によっては「喧嘩売ってます?」ってストーリーな気もする。それはほぼ全てのディズニー映画にも言えることではあるん
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ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

終始むちゃくちゃである。
『原作・伊坂幸太郎』の何をどうしたらこんなキワモノおバカバイオレンスムービーになるんですか。伏線張ったら伊坂幸太郎じゃねーぞ。そもそも東北新幹線を東海道新幹線に変更ってとこ東
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犬王(2021年製作の映画)

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言いたいことはいろいろありますよ?演出とかカメラワークとか。でも最後まで観て「よかった〜」と思える映画でした。なにせ森山未來とアブちゃんがすばらしかった。
森山未來の声はロックとの相性めっちゃ良いし、
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崖の上のポニョ(2008年製作の映画)

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なるほど大人になってから観ると実に不気味で「おいおい宗介この先の人生どうするんだ」と心配してしまう。無邪気な愛ゆえにこの世を破滅させようとするポニョも怖いですが、「私たちは元々泡から生まれたのよ」と微>>続きを読む

私ときどきレッサーパンダ(2022年製作の映画)

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メイみたいなナードで優等生なこどもだった私にはグサグサ来たよ〜そんでめっちゃ笑ったよ〜みんなそうみたいだけど。
ディズニー長編作品にしてはずいぶんスケール小さめ、ファンタジー度控えめ。故にシンプルにメ
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ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密(2022年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

予習も復習もせずとりあえず突撃した結果、釈然としないまま映画館を出ることに…
前2作はめちゃめちゃ楽しんで、からのコレ。

率直に、Wizarding Worldシリーズのファンが望んでるのってこうい
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クレッシェンド 音楽の架け橋(2019年製作の映画)

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これはだいぶ脚色入ってますね感。「そんなうまいこといくかよ」って見方になりつつ、音楽の力は無限大だ!とも音楽なんか所詮…ともならないところには安心する。
音楽の架け橋はめちゃめちゃ小さくて貧弱で問題解
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ガンパウダー・ミルクシェイク(2021年製作の映画)

4.0

これがフェミニズム映画じゃなきゃ何なんだよ!って私の中の小峠がキレてる。

女vs.男という二項対立はフェミニズム通り過ぎてミサンドリーみあるし厨二病全開なので観客を選ぶ気もしますが、終盤のすごいアク
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鈴木さん(2020年製作の映画)

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最寄りの劇場での公開終わっちゃったけど配信で観れるとは。

短時間でサクッと味わうディストピア、しかしそれは現実のこの国での生活と地続きであることにちょっとずつ気付かされる。

フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

4.0

面白おしゃれ映画ですねぇ。他人におすすめはすまい、しかし相変わらずとても好き。字幕ばっかり追ってしまったからもう一回くらい観ておきたい。

架空の雑誌の最終号をめぐる、連作短編のような作り。記者たちが
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風立ちぬ(2013年製作の映画)

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この時代の育ちの良い家庭の人でも婚前にちゅーしていいんだね!とかどうでもいいことを考えつつ。窓から菜穂子の実家に乗り込んでキスするシーンは実写よりも心に響くものがありました。

自分もしょぼいエンジニ
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レ・ミゼラブル(2019年製作の映画)

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終始嫌な空気が流れている作品。展開が変わってからは更にギュッと心臓握られてるような気持ちで鑑賞しました。
旅番組では見れないフランスの暗部に心を抉られますが、日本でも異なる文化圏の方への迫害が起きてい
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日本のいちばん長い日(1967年製作の映画)

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終戦記念日は終わってしまいましたが。

ポツダム宣言受諾までのグダグダな会議によって人命が軽んじられていく様には、恐ろしさと怒りと虚しさで感情がぐちゃぐちゃになりました。そしてこのコロナ禍において思う
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マルサの女(1987年製作の映画)

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みんな若いなぁ!

国税庁査察官と脱税者との攻防をスリリングに描きつつ、名優たちが名演通り越して怪演。なんだこれ楽しいぞ。
昭和のおじさんは愛人に大事なもの託しすぎ、あと暴対法前のヤクザ元気すぎ。

天使のたまご(1985年製作の映画)

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寝ずに観切った私を誰か褒めてくれ。wikiに書いてあるエピソードの方が面白いまであるぞこれは。

天野先生の絵が動いとる…!という感動と、美しい世界観だけでなんかもういっぱいいっぱい。こういうとき「わ
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市民ケーン(1941年製作の映画)

5.0

この作品に関わってる方、みんな有能すぎませんか…
脚本うまくまとめ上げられていて80年経った現代にも通じる内容に感心したし、特殊メイクのクオリティ非常に高いし、画期的なカメラワークによる映像はとてもか
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Mr.&Mrs. スミス(2005年製作の映画)

3.5

午後ローにて鑑賞。

「単純明快」という一言につきます。絶世の美男美女によるド派手アクションと濃厚ラブロマンスで観客はもうおなかいっぱい。しかしテレ東のこのチョイスは、「花恋」みたいな映画を観てエモい
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ゲド戦記(2006年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

子供の頃家族と劇場へ観に行った覚えがあるのですが、もしかしたらそれ以来2回目の鑑賞かも知れません。公開から15年…

当時は「そんなに批判されるほどかな?」と思っていましたが、何かにつけて細かいところ
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シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

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ネタバレはしない程度に、ふわっと個人的な感想を。

中学生の夏休みにテレビシリーズ再放送でエヴァと出会い、新旧劇場版含め12年ちょっと楽しませていただいてきました。私のオタク人生において大切な作品であ
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