今更初見。ついでにDolby Cinemaも初ですよ。水族館並みのお値段するやん！と思ったけどこっちにして大正解！なにあれすごい。頭がナートゥでいっぱい。
世界に「これが俺たちだ！」と自己紹介しているような、みんなのイメージしやすいインド映画をやりつつ歌と踊りは使う場所を絞り込んだ構成&とにかく心躍る激ヤバアクション&キャッチーな音楽で、白人に全力で牙を剥く超大作。白人vs.有色人種。全くもって頭を空っぽにして観るアクションエンターテイメントではなかったですね。
3時間ずっと、支配されていた怒りと独立への喜びによる熱量で溢れていて、なんて誇り高い映画なんだろうと思うと涙が出ました。そりゃ今のインドだって国内に多くの問題を抱えているでしょう。それでも尊厳のために戦って英国から独立を勝ち取った誇りを忘れまいとする姿勢、怒りをもって語り継ごうという姿勢に賛同します。
かつて名誉白人を気取って周辺国を一方的に侵略していた国で生まれ育った者としては、ただ「やっちゃえー！」的に楽しむだけでなく身につまされるものがありました。踏みつけられた人々の悲嘆や憎悪を忘れることだけはあってはならないですね。劇場出た時に「スカッとする」的な感想聞こえてきたけどほんまにそれだけでええんか？って思っちゃった。
日本語字幕で鑑賞しましたが、訳が劇中のテンポとうまく噛み合っていて、長丁場でも作品に没入し続けられました。素晴らしい作品に素晴らしい翻訳をありがとうございました。
