津川雅彦の魅力を確かめるべく観賞。
58歳の永井荷風、そして死の間際までを。
色欲の衰えと共に創作意欲も低下していく…それを感じる年齢は、今よりも早かったのかもしれない。歳がかなり離れたお雪との恋は…
この時代のある意味のリアル
永井荷風という謂わば特殊な、でもその時に確実に存在したある人の視点から見たその時代、その人、その世界、リアル。
杉村春子、乙羽信子、津川雅彦、佐藤慶…そして監督の新藤兼…
永井荷風が主人公。玉の井の娼婦街の情景が記録される。
お雪には幸せになって欲しいとみんなが思う。
最初と最後は映画オリジナル。
永井の家が空襲で焼かれ、老いて死ぬ。
お雪が入院する件などはなく…
このレビューはネタバレを含みます
ラストに関しては、ざまぁ!!!て感じになっちゃった。
文芸映画としての枯れ味はもちろんあって良いんだけども、途中からお雪に感情移入しちゃって荷風がカスに見える。
そしてお雪とお母さん強い。
やっぱ…
原作、永井荷風の同名小説。荷風の最高傑作との事。とはいえ娼婦との恋愛物語なので一人鑑賞案件。
津川雅彦さんが主人公の永井荷風。彼の語りで物語が展開。独り身の気楽さが捨てきれず、60歳目前でも最高の…
6年くらい前にグアダラハラにあった古本屋でこの映画の原作に出会って、表紙に惹かれて安く買ってしまった。この6年間で何回も読もうとしたんだけど、日本語が難しすぎていつも2ページで諦めては本棚に戻してい…
>>続きを読む永井歌風の晩年までの四半世紀を徒然に綴った随筆集「墨東綺讝」。
作中にも出てくるが、かなり放蕩三昧していたみたいで、文壇の中でも批判されていたみたいだ。特に女性に関しては、玄人が好みで、50代から…