どうしようもなく、号泣してしまった。似た経験、体験があるわけではないのに。"残された側" の喪失。空洞。思い出にすがって癒えるものと癒えないもの。
この世界がどこだとか、彼は誰だっただとか、そんなこと>>続きを読む
石原さとみ演じる母。たった一日の行動を永遠に悔やみ、希望を手繰り寄せては掴めず。あの焦燥と慟哭…苦しい。
青木崇高演じる父。夫婦共に取り乱してはどうにもならぬ、と冷静な役を買い、できることをする。その>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
発想がまずは面白い。
大体のループものは、ループしていることに "気づく" ところから始まる。でも、この映画は、突然にループが始まる上に、主人公は最初こそ戸惑いを見せるものの、そのループを当たり前かの>>続きを読む
まずは、配給権を獲得し、公開に踏み切ってくれたビターズエンドに感謝。実際に見てみると、オッペンハイマー視点での進行なので、良くも悪くも(…?)日本の惨状は出てこない。
その上で、オッペンハイマーの未熟>>続きを読む
予告を見た時から、もしかしたら、少しこのキラキラした青春にはまれるかな?と不安だった。でも、松居大悟監督作。見に行ってみよう、と。
青春映画、という点では、主演の見上愛さんの魅力がすごくて大丈夫だった>>続きを読む
シュー・グァンハンの演じる年齢層の広さ。それに尽きる。
…でも、最近の藤井道人監督作は、どうもNot for meみたいだ。
アミの、ジミーへのからかい。真に向き合わない感じ。理由があとで明かされた>>続きを読む
正しいことを行う。正義は守るべきもの。不正に悪事は、反省を促すべきもの。そういう考えを強く持つカーラ。仕掛けた罠で見つけた悪事。反省を引き出して問題解決するはずが…。自身の正義、その行使はすべきことだ>>続きを読む
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パクチャヌク、苦手だったけれども、「別れる決心」を観てもう一度チャレンジしてみよう…!と本作を。
うあーー、面白い…!
前後半でガラッと印象が変わるのがさすがで、それによって登場人物の見え方も変わる>>続きを読む
システムクラッシャーって言葉、知らなかった。行く先々で問題を起こし、施設や里親の元を転々とする子どものことを言うんだ。理由は様々だとしても、彼らはいつか平常な精神を取り戻せるのだろうか。彼らに肩入れす>>続きを読む
富山県、「はりぼて」の地か…と妙にリアリティを感じるなど、、優しかった父は県議の汚職事件を苦に自殺…母はそれを苦に新興宗教信者に。ひとりぼっちで下を向いて歩く希穂。登校するも祝日。プツッと何かが切れた>>続きを読む
長江デルタ地域。よく聞くようになったのは、その持続的な経済成長と、経済成長率の高さ。さぞ発展しているものと思いきや、その成長を生み出すのは出稼ぎに来ている若者たち。
ものすごい速さで回るミシンの音。も>>続きを読む
桐子は桐子のまま。ばしっと決めなければいけない(…のかな、やっぱり)監督なのに、その迷走ぶりが愛おしい。そして桐子の周囲の人たちも、彼女の想いと頑張りと迷走を知って、真面目に応援し諭す。圧倒的な味方も>>続きを読む
しんとした森の中に薪を割る音がこだましている。遠くで猟銃が使われた音がする。そんな音、聞いたことがないけど。枯れ木が生えた雪山の中に、川が流れている。その水はとても綺麗で、飲み水として汲めるほど。そん>>続きを読む
高校演劇の映画化と。なので意識はしていないと思うのだけど、まさしく「水のないプール」を思い出して。舞台挨拶であった言葉、「四方は壁に囲まれていながら、上を見ると空がある開放感」というのが、なんだかしっ>>続きを読む
なかなかに衝撃的なドキュメンタリー。
語り手はメイ・パン側、ジョンがもう亡くなっている中では推測しかできないけれど。
確かにジョンはメイの前では柔らかい表情でいられたのだろうし、曲というより彼が描いた>>続きを読む
クリスティアンロー監督の最新作、ロスバンドがサイッコーだったので、見ないわけがない。
「友達なんかいらない、トミーさえいれば!」と、独り占めしたくなる程に大好きなおじさん。覚えがあるなぁ…エッラほど熱>>続きを読む
「ある日、推しが犯罪者になった…」このキャッチから、新しい。監督と撮る対象の近さ。ドキュメンタリー映画というと、対象を、なるべく客観的に撮るものだと思ってた。でもこの映画は、急に出てきた難題を、監督自>>続きを読む
エルヴィスが彼女を大切にしていること、ちゃんの彼女には伝わっていたろうし、それが本当はどうだったのか…はその時点でどうでも良い。どうでも良いのだけれど、少し前に公開された「エルヴィス」も観てみたくなり>>続きを読む
津川雅彦の魅力を確かめるべく観賞。
58歳の永井荷風、そして死の間際までを。
色欲の衰えと共に創作意欲も低下していく…それを感じる年齢は、今よりも早かったのかもしれない。歳がかなり離れたお雪との恋は、>>続きを読む
今泉力哉監督×城定秀夫脚本作。公開当時、この監督脚本が逆になっている「愛なのに」は観賞しており、いつかこちらも…と思っていたところ。山本奈依瑠さん主演の別映画を見て、思い出してアマプラで。
内容はと>>続きを読む
「記憶の居所」との二本立て上映で。でも、こちらは私には合わなかった。
もともとはWebドラマだったものを、映画版に再編集したものとのこと。
コロナ禍で失ったもの、その後の再出発を撮っている…と書くと>>続きを読む
「朝をさがして」との二本立て上映で。
3編の記憶に関するオムニバス。
最初の「味の記憶」が一番確かな形を持っていて。映画の中でこの一編を思い出す時、最後に光の下を進む彼らの後ろ姿がよみがえり、その後>>続きを読む
プリシラを観て。
彼女が愛し続け、好きあったまま別れたエルヴィス。彼の側から見た世界も知りたくなり、その日のうちに配信で。
エルヴィスの音楽をそこまで知っているわけではないけど、やはり彼のスタイルと>>続きを読む
映画のかなりの部分がオピオイドの薬害を、そしてその薬を売る会社を営むサックラー家の糾弾にあてているので、写真家ナン・ゴールディンとしての自分語りは少なめ。彼女が撮る写真だったり、それを撮った理由、きっ>>続きを読む
Filmarks試写会で。
強烈なノワール映画。日本でもこんなことあるのかしら。前日配信でヴァイブレータ見てたのもあり、ああ、ほんとまだまだ知らない世界が多すぎる…とも。
冒頭の藤原季節のシーンが、鑑>>続きを読む
こういう映画、結構好き。
彼には本当に家族がいたかもしれないし、
ストーカーもいたかもしれないし、
彼女にも彼氏がいるかもしれないし、
彼は1人の時には言わないことを「独り言」にしたかもしれない。>>続きを読む
上映当初、思いの外映画ファンから人気があり、目黒蓮のファンになる人がいたので、3月最後の日曜に、きゅんとしてみるかね、という感覚で。
主演2人は美男美女だし、面白いっちゃ面白いのだけれど、漫画原作、身>>続きを読む
祝日、ちょうど特別みたい映画もなかったので。前作が評判よかったし、Filmarksで今作から見るので問題ないとのレビューを読んで。
前作の人気は知っておれど、"ピンク映画" を撮る人たちの話、という>>続きを読む
ホウシャオシェン監督映画、初体験。
ああ、この監督好きだ。特集上映どこかでやってくれないだろうか…
新世紀を迎えた2001年を撮った映画。しかもそれは、もう "10年も前" のことなのだ。
スーチー>>続きを読む
「青春ジャック 止められるか、俺たちを2」を観て、"ピンク" を知り、比較対象となっていたロマンポルノ作も観てみよう、と。
あーでも、私にはまったく、だった。
なんなの…あのあんあん…すみません。
短>>続きを読む
「青春ジャック 止められるか、俺たちを2」を観て、あ、これは若松監督の“ピンク” を観ねば…!と。あーほんとに、イメージしてたのと違った。かっこいいノワール映画…内田裕也にすっかり魅せられてしまう。>>続きを読む
思いがけず時間ができて、「岡田将生のサイコパス演技…見てみるか」くらいに。
…おんもしろっ。
この映画を選んで、正解も正解。大正解!
ネタバレ厳禁、というと変に身構えちゃうけど、わかってても面白いん>>続きを読む
認知症
思い通りにならない
徐々に失っていく通常
初期が一番辛いのかな…
自分が失っていくこと、失っていることわかるから。
彼にとって、妻の存在は。
作品をいつでも応援して、悪い時もちゃかして。ど>>続きを読む
舞台挨拶付き完成披露上映での観賞。
映画に関係ないところで言うと、いやあ、中条あやみさん、魅力的な方だなぁ、なんて。
そして彼女の演技が、本作で花開いたように思う!
「食うて寝たら大概のことはなんと>>続きを読む
タイカワイティティ監督最新作。映画の始まり、ディズニーアニメのように案内役で出てくる監督。お、タイカ節始まる?と思いきや、(いや、笑いどころも満載なのだけれど)正統派でとっても素敵なほっこり良い映画で>>続きを読む
まず、この点数は本来よりも低くついていると思う。隣の席のカップル(のうちの女性)がずっとおしゃべり…最初のうちに静かにしていただけるようお願いするも、変わらず。銃撃戦では彼氏の方に「こわぁい」と体をく>>続きを読む