空の落下地点さんの映画レビュー・感想・評価

空の落下地点

空の落下地点

タクシードライバー(1976年製作の映画)

3.3

児童買春を取り締まれない警察と福祉の代わり。
議員の命より、売春ブローカーの命の方が軽いのか。
てかキャロル・ダンバースとムーンナイトみたい。
ポルノ通ってるけどAセクっぽいし謎。EDのコンプレックス
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少女革命ウテナ アドゥレセンス黙示録(1999年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

アニメ版と大きく違った。モブだったシオリの台頭が強烈。
まずアンシーは敬語じゃないし、初回の決闘から剣をあげて両想い。
水が重要なモチーフになっていて、冬芽との水面越しのキスはロミオとジュリエットのよ
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マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

3.4

続編の予習で。ゾーイ・クラヴィッツ可愛い♡
何度も聴いたのに最後の「俺を見ろ」だけ本気で惚れる😲🎉
ラスト、ローマの休日みたいだった。銀歯ともフュリオサとも血を分けた。
父親になる準備が出来てなかった
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ドクター・ストレンジ(2016年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

師匠が死ぬ時にドクターストレンジの手を握ってたから、その時に時間リング(腕輪)を継承したんだ。死を以て継承。
ドクターは精神の障害と肉体の障害の両方を差別しているナルシスト。クリスティーンが何でこんな
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映画大好きポンポさん(2021年製作の映画)

3.0

リリーはアリアの幽霊のような存在で、
指揮者にとってオーケストラは唯一の帰る家。
ジーンにとっても映画の現場が家。
悪魔に魂を売るじゃないけど、そんなようなものを感じた。
悪魔っていうより天使。天使と
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ダムゼル/運命を拓きし者(2024年製作の映画)

3.0

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ついにナタリー・ポートマンと同じ髪型になった😲✨
物資泥棒して女王と王子殺してドラゴン連れて祖国凱旋。
悪を纏う。支配者の素質。
迷路のハートは自分で自分をコントロールしていない者が持つ。
ダムゼルは
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ブラック・ウィドウ(2021年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

まず、キャスト全員好き。姉妹は言わずもがなだし、お母さんがレイチェル・ワイズで敵役にオルガ・キュリレンコ。
前後すっぽり抜けたまま観てたけど、この後ホークアイに続くのね。
アヴェンジャーズが収監されて
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リアリティ・バイツ(1994年製作の映画)

3.0

青春は空中庭園。徐々に皆そこから降りていく。
親友兼恋人ってすっごく理想。
ただ歩きながら喋ってるだけのシーンが一番楽しそう。
イレイナはレナ・ダナムみたいになろうとしたけど無理だった。
ただの若者が
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マーベルズ(2023年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

ミズ・マーベルとワンダヴィジョンしか観てないので事前知識ほぼ無し。
キャプテンランボーはスカーレットウィッチの結界を通った時に生まれた。
惑星ハラの太陽に替わるAIをキャプテンマーベルが破壊したんだね
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ワイルドライフ(2018年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

従軍への憧れから消防士になったのかな。息子にやたらアメフト奨めてるし。だからミラーに対してそこのコンプレックスもあったんじゃないか。

燃えるような恋をしたことがないから、大人たちが化け物にしか見えな
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ファンタスティック・プラネット(1973年製作の映画)

3.0

ティバと再会するとこ見たかったなー。ティバ絶対悪い子じゃないよ。

顔なしの像が最近の洋服屋さんのマネキンみたい😊
赤魂と青魂の着陸って、眼球=魂=頭部みたいな色々兼ねすぎw
しかも理論上は物体と概念
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アナスタシア(1997年製作の映画)

3.0

20世紀の初めに、明治維新の逆ヴァージョンみたいなことがあって、王様の時代が終わったんだ。
昔のディズニーにしては凄く新しいことをやっている。アニメーションに三次元を混ぜてるらしき箇所多め。パリの背景
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美しき棘(2010年製作の映画)

3.0

セックスは痛いだけ、恋人よりその母親のデルフィーヌの方が好き。
母親の遺品である補聴器を着けて、母親と一体化する。
一体化の融合感はセックスじゃなくても得られる、自分の心の足りなかったパーツを見つけた
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神さま聞いてる?これが私の生きる道?!(2023年製作の映画)

2.9

イマジナリーフレンドに〈神様〉という名前を付けた女の子の話でした。
お母さんは結婚相手と職業を、娘は友だちと宗教観を、それぞれ自分で決めていきます。
主軸になっているのは生理の始まり。
生理は①聞く-
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選ばなかったみち(2020年製作の映画)

3.0

子育てと介護の拘束時間の長さという共通性。
つまり当時のお父さんと、現在の娘は条件が同じ。
仕事と家族サービスという両立困難な分裂を抱えて。
妄想による逃避はどこにいたって出来る、肉体が拘束されていて
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イン・ハー・シューズ(2005年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

結婚式でマギーが朗読するとこでボロボロ泣いてしまった。
喪失や分離がテーマになった深い映画です。
老人ホームで失明して寝たきりになってしまった入居者は、根気強くマギーに朗読を頼みました。彼はマギーがブ
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魂のジュリエッタ(1964年製作の映画)

3.2

女の子ではなくなった全ての女性たちに向けた手紙のような映画。
ジュリエッタは初恋の男性と結婚して不貞や自慰の経験もない、絵に描いたようなキリスト教徒の女性。処女性を具現化したよう。しかし旦那とはその精
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ショーイング・アップ(2023年製作の映画)

3.3

ライカート監督ってこんな良い映画作る人だったんだ。
最初、自殺計画中の女性と思わせて~。リジーが道端で何か漁ってるように見えるシーンもあるし。この映画は、風変りな女性に向けられる差別的視線を炙り出して
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ヘンゼル&グレーテル(2013年製作の映画)

2.9

このレビューはネタバレを含みます

これはまず死刑の肯定になっちゃってるのと、アメリカがイスラエル支持してる現在の状況とばちばちに被ってる。報復の肯定にもなってる。
映像はめちゃくちゃ美しいです。ティム・バートンとジャン=ピエール・ジュ
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さよなら。いつかわかること(2007年製作の映画)

3.3

喪失の以前と以後で世界は切り替わってしまう。スタンレーが渡せずにいたものは一つの世界の終わり。世界の終わりを手渡す役目を担って、できるだけ引き伸ばしたくて、世界を終わらせたくなくて、でも、起きたことを>>続きを読む

それでも、愛してる(2009年製作の映画)

3.2

ビーバーは社会とウォルターとの間に立ってくれる存在だった。代弁者だった。責任も評価も全てを濾過してくれる存在。
息子のポーターは若者らしく、陳腐さを嫌っている。レポートを代筆しては、友人らに〈良い言葉
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カイロの紫のバラ(1985年製作の映画)

3.4

カイロの紫の薔薇は墓場に咲く花。死の上に咲く、すなわちあり得ないということ。映画という概念それ自体をこの花に喩えた本作は、血の通わないものの美を描いている。おそらくトムに生殖能力はない。ラストのセシリ>>続きを読む

終着駅(1953年製作の映画)

3.0

さよならには、ここを逃したら一生無理、という一点がある。この二人はこの日この時にしか、さよならすることは出来なかったんだと思う。署長が起訴状を破ったのは、まるで最後の審判みたいだった。子どもたちの無垢>>続きを読む

パラダイスの夕暮れ(1986年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

名前を明かさない、入店拒否、最後に向かうのが「タリン」などから察するにおそらくエストニア系移民なのだろう。入院しても家族は来ない。最初に死んだのも同胞だ。低賃金でコキ使われて、人権のない生活。金庫を簡>>続きを読む

ウェンディ&ルーシー(2008年製作の映画)

3.0

ウンベルトDに似ていた。ウェンディ・キャロル、おとぎ話みたいな本名を持つ彼女は、過酷な現実を生きている。店員アンディの胸元に十字架のネックレスが下がっててムカつく。彼が行った正しさは、女性と犬を引き離>>続きを読む

さよならみどりちゃん(2004年製作の映画)

3.0

裸は無垢、心許ない、無様、惨め。主人公ユウコは本命彼女みどりちゃんという理想に近づこうとする。誰も知らないよ、ユタカが失恋で吐いたりするくらい繊細だって。自分みたいな、辛い想いしてほしくないから、ユウ>>続きを読む

イーオン・フラックス(2005年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

パリコレチック死生観フェミムービーでした。
シャーリーズ・セロンが綺麗すぎる。植物が沢山出てきて、自然と人工の対比も良き。
友だちや部下が自分の頭で考えるところが良かった。ボスとは時間過ごしてないけど
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桜桃の味(1997年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

クルド人、アフガニスタン人、トルコ人。主人公の死を望まなかったそれぞれが桜桃のメタファーである。主人公は、死のうとしなければその実に手が届くこともなかった。自殺は罪だが、自殺の欲求もまた学びの端緒。死>>続きを読む

復讐者のメロディ(2018年製作の映画)

3.0

ダニーは母娘の人生を洗った。汚れたら、洗えばいい。食洗器はダニーそのもののメタファー。何かを壊すことによって、築かれるものがある。

ラッキー・ガール(2006年製作の映画)

3.1

ジャック・ドゥミの天使の入り江みたいだった。運命をシェアする。二人でいれば大丈夫。
映画としても、よく出来てて結構面白かった。あの仮面パーティーは24時間テレビみたい。ホームレスの人からしたら馬鹿にさ
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わたしはダフネ(2019年製作の映画)

3.0

〈ダウン症者〉でも〈レズビアン〉でも〈母を喪った者〉でも〈老父を支える者〉でもない、彼女はダフネ。ジャスト、オンリー、ダフネ。
まずこの映画を観て、絶対に可哀想という感想は出てこない。むしろ彼女は強い
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フランケンウィニー(1984年製作の映画)

3.1

あの女の子、ソフィア・コッポラなの?!レア~🎵

肉体が残ってさえいれば何度でも復活できるっていうのが、火葬の否定ぽい。

名誉挽回のチャンスは誰にでも与えられるべき。超科学は神に背いてると見せかけて
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地上より何処かで(1999年製作の映画)

3.0

このキャストだったらもっと良い映画に出来たんじゃないか。ナタリーの覚醒待ち期の作品?

この映画は、お母さんがずっと裁かれ続けてる映画。正しく生きるのは難しい。お母さんが逃げたいのは田舎じゃなくて自分
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ビッグ(1988年製作の映画)

3.1

ジョッシュは特別天才児っていう設定でもないよね。この映画が言いたいのは、大人と子どもの違いなんて、〈迅速〉か〈ゆっくり〉かなだけだよっていうこと。
速く答えに辿り着くこと、速く大人になること。それがそ
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誰も助けてくれない(2023年製作の映画)

2.9

このレビューはネタバレを含みます

変な映画だった。反省してるかしてないか、裁きを下すのはエイリアンだったのか。少年法のおかげで裁かれなかったのかな。人間が裁けない罪をエイリアンが裁く。反省してるから、友だちのいる人生をプレゼント。変な>>続きを読む

ダージリン急行(2007年製作の映画)

3.0

行方不明になった辺りから三人の関係が好転してる。予定表も捨てて。
安心、甘え、寄りかかる気持ちが無くなってからが始まり。
列車から追い出されてなかったら子供たちの事故にも居合わせてないし。
馬鹿だけど
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