空の落下地点

アナスタシアの空の落下地点のレビュー・感想・評価

アナスタシア(1997年製作の映画)
3.0
20世紀の初めに、明治維新の逆ヴァージョンみたいなことがあって、王様の時代が終わったんだ。
昔のディズニーにしては凄く新しいことをやっている。アニメーションに三次元を混ぜてるらしき箇所多め。パリの背景はゴッホの浮世絵オマージュ。
アナスタシアは、革命から逃げる時にディミトリに逃がしてもらった。
再びラスプーチンが襲ってきたパリで、ディミトリは気絶してしまう。
今度はアナスタシアが魂瓶を割って、自分とディミトリと犬を護る。
護り合うことで、対等になる。
庶民感覚を持った王女。無自覚は宝。
王室は終わったけど、結婚相手を選ぶ自由は始まった。王室が続いてたら結ばれなかった。
役割からの解放。格差を正す。交友の自由、婚姻の自由、そんな物語でした。
アナスタシアかアーニャかを選んでもいい、人格の統一。ていうか、連結だ。汽車がどんどん分離していったものを、一個の線にする。人は線。
空の落下地点

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