田太一さんの原作もアンドリュー・ヘイ監督の他作品も未見、ポール・メスカル吸引力にて鑑賞。
35mmフィルムの粒子の粗いざらついた映像が夢の中のような非現実世界のようでもあり、一方で他者との分かり合え>>続きを読む
GIFT2回鑑賞からの待ちに待った”悪は存在しない”
一番最初の感想は、主演の大美賀さんってこういう声なんだと(笑)
全体通して、両者に大きなイメージの差異はないけれども、”悪は”の方には濱口節とも言>>続きを読む
「愛より強く」「そして、私たちは愛に帰る」がめちゃくちゃ好きで、その後しばらく空いて、久々に観た「女は二度決断する」でやっぱ好きだなって個人的に原点回帰したファティ・アキン監督の新作。
実在するクル>>続きを読む
全身全霊でこの作品や登場人物全員を抱きしめたくなった。
左へ右へ、カメラの移動と共に現在から過去へ、そして現在から未来へ。
きちんとサヨナラが出来ず、24年間置き去りにされていた少女の自分に、ようやく>>続きを読む
上映5秒で、完膚なきまでにIMAX案件と悟る。悲しみと共に激しく後悔。
SF作品からドゥニ離れしていたSF弱者の私ですが、宗教と政治。SFでありながらも、人間ドラマを描くドゥニ・ヴィルヌーヴ印！
凄ま>>続きを読む
IMAXレーザーで鑑賞。
オッペンハイマーの苦しみを、原爆投下による被害者や核実験地に住んでいて土地を奪われた先住民より優先する意味って何なんだろうって。耳も身体もそして心も、あの恐ろしい地響きや爆発>>続きを読む
くらった…
フェミニズムのその先。
私の中にもいるな、あのモンスター。
あの戦慄の夫婦喧嘩は、獰猛ながら妙に納得させられたり、「自分で仕掛けた罠にハマっただけ」とかパンチラインが過ぎるわけで。
世界中>>続きを読む
女性の自由についての物語。
序盤からクスクス笑いっ放しだったのに、終盤自分でも引くくらい泣いた。
総合芸術としての完成度異常。
ヨルゴス作品にしては、鑑賞後の「孤独に己の理性と対峙すべし」感は控えめで>>続きを読む
何気ない日常を子守唄の如く静かにゆっくりととらえ、人物の体の動かし方で言葉にせずともキャラクターを伝えるという誠に映画的な序盤。
アスペクト比4:3の正方形に近いスクリーンで、低位置カメラは、空や風>>続きを読む
中年を迎えた女性のキャリアの行き詰まり、家族や職場など人間関係のしがらみを解き放つ終盤の鳩演出！！「クララが立った！」とはまた別ベクトルの清々しい開放感を与えてくれた。
ラストの中年女性2人の後ろ姿は>>続きを読む
2018年に企画段階で「タレンツ・トーキョー・アワード」を受賞したアマンダ・ネル・ユー監督の長編監督(マレーシア)のデビュー作。
カンヌ映画祭の批評家週間でグランプリを受賞。
ムスリムの少女がダン>>続きを読む
TOKYO FILMeX 2023 にて。
2017年に企画段階で「タレンツ・トーキョー・アワード」を受賞したゾルジャルガル・プレブダシ監督(モンゴル)の長編初監督作品。
カンヌ映画祭公式部門にて史>>続きを読む
Netflixオリジナル(11/10配信)
フィンチャー作品はスクリーンで観たいなと配信開始前に劇場へ。
幸運なことに、シネマート新宿ではブーストサウンド上映でした！
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いざ、206分勝負！と意気込んで臨むも、あっという間に過ぎ去りし時。
無駄なく、緩急見事なテンポの良さ、演出力の賜物！
スコセッシ作品にしては、ディカプリオもデニーロも抑え気味の演技ではあったものの、>>続きを読む
小1息子と夢中で鑑賞。
製作 セス・ローゲン×エヴァン・ゴールドバーグ
音楽 トレント・レズナー
どーん！
ニューヨークのストリートカルチャー満載の音楽やアート、グラフィティ使いな画作りなどなど、>>続きを読む
90年代の台北、10人の男女間のある二日半を描いた青春群像劇。
誰かにとっての幸せが、自分にとっての幸せとは限らない。逆も然り。
そんな十人十色の気づき、その瞬間がたった二日半で、悲しかったり、美し>>続きを読む
グレタ・ガーウィグを敬愛しております。
バービーランドが、「フランシス・ハ」のフランシスとソフィーのフレンドシップの延長みたいで微笑ましくもあり、インディペンデントからメジャースタジオへ、本気で多様>>続きを読む
英”トロージャン・レコーズ”についてという、めちゃくちゃ興味深いテーマで飛びつくも、ドキュメンタリー映画としては消化不良。。。
音楽的時代背景の説明不足とか、ジャマイカ側が雰囲気再現ドラマのみなのはい>>続きを読む
言葉にする事が難しい事象や感情が、台詞ではなく印象的な眼差しや光の集積によって見事に物語られていて、内容はもちろんのこと、これぞ映画！とただただ胸が熱くなった。
あと、私的ベストポイントは母親の描き方>>続きを読む
信頼できない語り手(幼い少女)の曖昧な記憶の断片から滲み出る父親の苦悩や悲壮感が苦しい。
とにかく生きていて欲しいと願うばかり。
なお、鑑賞中に気づきました。
主演のカラムはThe Lost Dau>>続きを読む
私の野球スペック。
シーズン中は全試合TVで追って、月1〜2球場で観戦するくらいのベイスターズファンです。(myユニはNo.21今永昇太)
WBCは全試合観てました。
侍劇場、泣いて笑って最高でし>>続きを読む
上映前、パンフ1ページ目のサラ・ポーリーのステイトメント読んで、既に泣いていた私です。
そして、上映中は久々に嗚咽しました。
小さな話として片隅でひっそり語られがちな女性の尊厳について、こんなにも壮大>>続きを読む
ずっと感想を書けずにいた。
監督が言うように「LGBTQに特化した作品ではない」とはいえ、LGBTQを描いた作品なのは間違いないわけで。
クィア当事者ではない私たちマジョリティによるマジョリティの>>続きを読む
民族音楽にのせて、エンドロール的なクレジットロールから始まるオープニングからして、只事じゃない感。
ケイト・ブランシェット様の今まで見たことのないような迫力に、ノンフィクションのドキュメントを観ている>>続きを読む
女子大生とその祖母くらいの年齢の女性のシスターフッド的作品とも言えるけれど、初老の女性の描写が、メンター的存在で終わることなく、妙に深くてモンゴル社会を投影したような存在になっている点にとても心惹かれ>>続きを読む
胸が張り裂けそうとはよく言いますが、これは正しく胸が張り裂けた。
ダルデンヌ兄弟が社会や人間と真摯に純粋に向き合い続けた先に表出されるこの過激さの説得力、作品の強度たるや。
何も言えない。
ダルデンヌ>>続きを読む
2年越しのSean Baker最新作！！
A24配給(北米)じゃなければ、DVDスルーされたのではと胸中穏やかならざるものもあったり、なかったり。
とにかく、前作「The Florida Projec>>続きを読む
全方位に100点満点の映画、ぐうの音も出ない。
徹頭徹尾おもしろい。
M.ジョーダンじゃなくて、ジョーダンの母親デロリス・ジョーダンさんに焦点を当てて、その母親役を演じたのがヴィオラ・デイヴィス！
こ>>続きを読む
戯曲ベースのワンシチュエーションもので、272kgの巨体が4:3 のアスペクト比の狭い画角のスクリーンに映し出される閉鎖感や圧迫感が、アパートの一室で過ごす中年ひきこもり男性の孤独や喪失感を象徴してい>>続きを読む
「夢とか絆」とか押し売りされたら嫌だな〜でも、ミシェル・ウィリアムズ×ポール・ダノだし観とこう！くらいの気持ちで挑んだものの、結果、心えぐられすぎてすぐには立ち上がる事が出来ませんでした。
6歳の時>>続きを読む
アカデミー賞7冠おめでとうございます。
正直なところ、まったく趣味ではなかったに尽きるのですが、お祝いムードに水をさすのも本意ではないので手短に。
長きに渡って自身の母娘問題に葛藤させられている身と>>続きを読む
“カニバリズムロマンス”
人を食べて生きる若者たちの物語
というジャンル的要素が、否応にも衆目を集めてしまうであろう原作から、奇異の目さえも包み込むかの如く、『君の名前で僕を呼んで』同様に、社会的弱>>続きを読む
「フレンチアルプスで起きたこと」の絶妙なシニカル加減(えっ、これ笑ってもいいの？とか、背筋が凍る一撃とか)を愛してやまない私としては、今作はルッキズムにがんじからめの階級社会の下品さを、あえて分かりや>>続きを読む
