リンコロシネマさんの映画レビュー・感想・評価

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シモーヌ フランスに最も愛された政治家(2022年製作の映画)

4.0



【フランスに最も愛された政治家】

弱者の人権のために闘ったフランスの政治家シモーヌ・ヴェイユは女性初の欧州議会議長を務め人工妊娠中絶の合法化や出産費用を無料化し、無痛分娩もすべての女性の権利とし
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COUNT ME IN 魂のリズム(2021年製作の映画)

4.7

【ドラムが叩きたくなる!】

ドラムとドラマーに焦点を当てた音楽ドキュメンタリー。各界のレジェンド・ドラマーたちへのインタビューを通して、ドラムから辿る音楽の歴史とその魅力を深堀していくという内容。リ
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陰陽師0(2024年製作の映画)

3.7

【映画という白組の呪術】

『三丁目の夕日』以来ずっと注目し、『ゴジラ-1.0』で世界にその名を轟かせた“白組”によるVFX&CGが炸裂している作品。

それにしても山崎賢人くんは『キングダム』『ゴー
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タイガー 裏切りのスパイ(2023年製作の映画)

4.2

【インド映画好き】

あまり劇場で観る機会がないインド映画。滅多にハズレがないし配信もいつになるやら….ということで劇場まで足を伸ばし鑑賞。

話のテンポが早くて(今の私にはついていけず)ストーリーを
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ポッド・ジェネレーション(2023年製作の映画)

3.5

【人口子宮、受け入れる?】

ハイテク企業に勤めるキャリアウーマンのレイチェルと植物学者で自然派のパートナーのアルヴィーが人口子宮を使ったポッド妊娠に挑む物語。

レイチェルはキャリアウーマンなのでバ
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ギャングスター(2019年製作の映画)

3.3

【韓国ノワールにもハマりそう】

ノワール映画は10代の頃に観た『竜二』がとにかく強烈だった。その頃はノワールという言葉があったかどうか定かではない。

そして20代になりカルトムービーの波が押し寄せ
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アンブッシュ(2021年製作の映画)

3.4

【アンブッシュとは待ち伏せの意】

ザックリなあらすじはイエメンを舞台に1台の装甲自動車が敵に包囲され仲間が救出に向かうというかなり局地戦的なもの。実話を基にしているらしい。

この手のミリタリーアク
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ケンとカズ(2015年製作の映画)

4.5

【小路紘史監督に注目!】

あまりに『辰巳』が良過ぎて小路紘史監督の前作にしてデビュー作が観たくなったのだが配信もレンタルもなかったので密林にて中古DVD(新品がなかったので)をポチり到着。鑑賞。
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ヴィレッジ(2023年製作の映画)

3.8

【えっ⁉︎横浜流星くん?】

いつもキラキラしている流星くんしか観ていないから、どんよりした流星くんにビックリ。良い役者さんだね✨

閉塞された村社会にあるゴミ処理場で起こる様々な事件とそこで働く人た
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辰巳(2023年製作の映画)

5.0

【令和ジャパニーズ・ノワールの最高傑作】

この世界にありがちな義理や人情といった感情を一切排除し無機質な裏世界を描写する中、観客は辰巳と葵の僅かな心情の変化を見逃すまいとスクリーンを凝視する。その緊
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青春18×2 君へと続く道(2024年製作の映画)

3.9

劇場で予告を観てずっと気になっていた映画。

中国人青年が18歳の時に恋したバックパッカーの日本人女性を18年後の36歳になり日本に来て会いに行くというロードムービー。

台南〜東京〜神奈川〜新潟〜福
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あまろっく(2024年製作の映画)

4.0

Filmarksの相互フォロワーさんとチャンス大城さんのXでのポストを見て“これは観なきゃ”と思い他の予備知識一切なしで鑑賞。

既にお察しの通り、私、この手の人情噺にめっぽう弱くめっちゃ泣きました。
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ライブハウス レクイエム(2016年製作の映画)

3.8

【ロックンロールは魔法の言葉じゃない】

「東京も田舎も関係ない、音楽もジャンルも関係ない、死んでる奴は何演っても心に残らないんだよ!そのうち本当に死ぬよ」

「足元にはたくさんの幸せが転がってる。」
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キネマ純情(2016年製作の映画)

2.8

【B級映画の密かな愉しみ】

とにかく公私ともにいろいろありクダラナイ映画を観たくて井口作品をチョイス…というと江口監督に失礼か?

なんせ井口監督といえばマイ・フェイバリットである『ロボゲイシャ』や
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Love Letter(1995年製作の映画)

3.9

明日観にいく予定の映画の予習。1995年に公開された岩井俊二劇場用長編映画監督デビュー作。

〜 あらすじ 〜
「婚約者を亡くした渡辺博子(中山美穂)は、忘れられない彼(藤井樹)への思いから、彼が昔住
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おとうと(2009年製作の映画)

3.8

山田洋次監督には毎度泣かされる。

我が家は典型的な賢兄愚弟ならぬ賢姉愚弟であった。もちろんわたしが愚弟。。。

しっかり者の姉役に吉永小百合、どうしようもない弟に笑福亭鶴瓶。どちらもハマり役すぎて笑
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沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)

4.0

姉の愛読書だった「沈黙」…その姉に勧められて読破したが当時中学生の私には難解だった。今の私に小説を読むのは困難だが映画を観るのは容易い。

その遠藤周作による歴史的文学小説を巨匠マーティン・スコセッシ
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ウォンカとチョコレート工場のはじまり(2023年製作の映画)

3.9

【素敵なことは全て夢から始まる】

夢見ることを禁止された街で夢を見る少年ウォンカの物語り。そのウォンカを取り巻く人々のエピソードの回収が見事でした。

苦手なファンタジーだけどこれは大好きなミュージ
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リトル・マウンテンボーイ/ウルスリのすず(2015年製作の映画)

3.5

のっけから“まるでスイス”的壮大な風景と山の動物たち。これだけでこの映画の価値はある。

原作は「アルプスの少女ハイジ」と並びスイスで国民的物語として愛される「ウルスリのすず」。1945年に絵本として
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ハウス・バウンド(2014年製作の映画)

3.3

ファンタジーと同じくらい苦手なのがホラー。“怖い”という感情は一切なくてストーリーに入り込めない。それは10代〜20代に優れたホラーやスプラッター、オカルトを観すぎたせいだろうか、、、?それでもレンタ>>続きを読む

神田川のふたり(2021年製作の映画)

3.5

赤い手拭いマフラーにして横町の風呂屋に2人で行き「一緒に出ようね」って言ったのに、小さな石鹸カタカタ鳴らしながら待たされたのはいつも私のほう…地方のフォーク少年だった私には“神田川”と聞くとそんな妄想>>続きを読む

アウトレイジ 最終章(2017年製作の映画)

4.1

【塩見三省さん】

シリーズ3作目にして最終章。1作目から続けて観ると連続して登場する人物には感情移入し新たな登場人物にはその役どころに興味が湧く。

この映画で第27回 東京スポーツ映画大賞の主演男
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アウトレイジ ビヨンド(2012年製作の映画)

3.5



『アウトレイジ』を観ようと思ったきっかけは友人から借りた1冊の本だった。それは『歌うように伝えたい』という本で著者は俳優の塩見三省さん。塩見さんは2014年に私と同じ病気の脳出血で倒れた。

『ア
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アウトレイジ(2010年製作の映画)

3.2



『その男、凶暴につき』で映画監督デビューした北野武監督。刑事とヤクザという違いはあれど武ちゃんはバイオレンスが好きなんだね。。。というかフィルム・ノワールへの強い憧れみたいなものを感じる。

それ
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母性(2022年製作の映画)

3.6

公開直後友人が観に行き、そのレビューを読んで気になっていた作品をようやく観る。

伸ばし伸ばしになっていたのは劇場で予告を観たときに首を吊るシーンがあったから。友人の2人が同様に自らの時を止めてしまっ
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愛唄 ―約束のナクヒト―(2019年製作の映画)

3.2

【生きるってのは時間の長さだけじない】

タイトルに惹かれてレンタルしたら苦手な余命系だった…

そんな中でもミポリン(中山美穂)の芸能人オーラ半端なかったし清原伽耶ちゃんは流石の演技!

主人公のお
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獣道(2017年製作の映画)

4.0

【私は孤独じゃない、孤高なの、孤高の女なの】

伊藤沙莉ちゃん目当てで鑑賞。

いきなり伝説のヤリマン、ヨウコさんとして登場する沙莉ちゃん。。。ちなみにR15指定です。

今やNHK朝の連ドラの主人公
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愛にイナズマ(2023年製作の映画)

3.9

【人生に嘘ばっかりついてる貴方に】

〜ハグは存在の確認〜

理不尽な業界人の荒川(三浦貴大)めっちゃムカつく

その反動で実直な正夫(窪田正孝)がオアシス

BARで熱弁する正夫を見つめる花子(松岡
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終末の探偵(2022年製作の映画)

3.7

酒癖の悪いギャンブル好きの探偵…北村有起哉にどハマりの役柄ですね!北村有起哉の声が良い。私の知らない役者さんばかりだったがキャスティングが全てハマってた。高石あかりでてた?

我々の世代で探偵というと
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ゆとりですがなにか インターナショナル(2023年製作の映画)

4.0

オープニングの感覚ピエロが演奏を始める場面がカッコよかった!テレビは未見だったけど面白かった!さすがクドカンの本ですね〜♫

“ゆとり世代”とか“Z世代”とかよく分からないんだけど仕事柄若者たちと接す
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デシベル(2022年製作の映画)

3.6

【危ない!騒ぐな!】

デシベルとは音だけでなく、振動、電力、電流、電波など色々な分野で使われる単位だが、まぁ一般的には音の大きさを指す単位ですね。

そのデシベルがタイトルになってるくらいなので音が
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アイアンクロー(2023年製作の映画)

4.4

鉄の爪を必殺技に世界を震撼させたフリッツ・フォン・エリック。幼少の頃フリッツ・フォン・エリックがジャイアント馬場にアイアンクローをかけエリックの爪が馬場のこめかみに食い込み馬場のこめかみから血が滴り落>>続きを読む

ゲキ×シネ「天號星」(2024年製作の映画)

4.8

「天號星」=「てんごうせい」と読む。最初なんて読むか分からなかったのよw

久しぶりに観たゲキシネ。やはり満足感ハンパない!間違いなし!!演劇好きな地方に住む私のような者にとっては本当にありがたい。こ
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ふたりのマエストロ(2022年製作の映画)

3.7

父フランソワ:輝かしいキャリアを誇るマエストロ
息子ドニ:才能ある新進気鋭のマエストロ

だがこの親子は様々な理由により確執している。この親子2人の葛藤を描いた感動作。

ある日、父フランソワにオペラ
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僕の町はお風呂が熱くて埋蔵金が出てラーメンが美味い。(2023年製作の映画)

3.9

ハマってるわけではないが、このところご当地シネマが続いている。そのどれもが低予算で撮られているがどの作品も良作。

ラーメン、銭湯、埋蔵金…とりあえず集客できそうなワードを並べただけかと思いきや、観終
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一献の系譜(2015年製作の映画)

3.9

【裾野市生涯学習センターで行われた能登半島地震支援チャリティー上映会にて鑑賞】

「酒造りとは神事なり」…日本の風土の中で育まれた酒文化は神社で行われた相嘗(あいなめ)という行事に基づいています。これ
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