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ゲキ×シネ「天號星」のリンコロシネマのレビュー・感想・評価

ゲキ×シネ「天號星」(2024年製作の映画)
4.8
「天號星」=「てんごうせい」と読む。最初なんて読むか分からなかったのよw

久しぶりに観たゲキシネ。やはり満足感ハンパない!間違いなし!!演劇好きな地方に住む私のような者にとっては本当にありがたい。このクオリティーで丸ごとパッケージされた芝居が2300円とは格安。

今や大メジャーとなった劇団☆新感線によるゲキシネは今年で20周年になるという。初期の旗揚げ直後(まだ筧さんとかいたな…)には生を観に行ったこともあったが、こんなことになってるとは最近まで知らなかったよ。。。

天號星にはゲキシネお馴染みの早乙女太一と弟の友貴が揃って出演。この2人の殺陣が素晴らしいのは言うまでもなく、太一くんは主役の古田新太を食う勢いで大活躍。そして個人的には山本千尋ちゃんの太極拳シーンに射抜かれた。

けっして難解ではないがある程度ストーリーを理解して観劇したほうが理解が早いと思うので以下あらすじ(ネタバレなし)

「元禄、大江戸八百八町――。
口入れ屋の藤壺屋主人・半兵衛(古田新太)は、裏で世のため人のため、悪党を始末する〝引導屋〟の元締めとして知られている。だが、実のところは顔の怖さを買われただけの、気弱で温厚、虫も殺せぬ置きもの。表も裏も、真の元締めは女房のお伊勢なのだった。
あるとき、金さえ積めば誰彼かまわず斬り殺す〝狂犬〟こと、はぐれ殺し屋の宵闇銀次(早乙女太一)が現れる。引導屋を潰し、裏稼業の独占を目論む黒刃組に依頼され、半兵衛を待ち伏せして斬ろうとする銀次。だがその瞬間、天號星の災いか、二人を雷が直撃! 半兵衛と銀次の身体が入れ替わってしまう。
そこへ銀次を追って上州から人斬り朝吉(早乙女友貴)がやってくる。朝吉は「銀次の首は自分がもらう」と言い始め、銀次の身体に入った半兵衛は、命からがら逃げ出すはめに。
一方、半兵衛の身体に入ったものの、引導屋の主人とは名ばかりと知って失望する銀次。だが自らの野望を叶えるため、この身体を利用することを思いつく……。
天號星に翻弄されながら、己を生きようとする二人。その運命が交差する先にあるのは果たして――!」

あらすじを書いてるだけで泣けてきた…もう一回観たい。。。