リンコロシネマ

母性のリンコロシネマのレビュー・感想・評価

母性(2022年製作の映画)
3.6
公開直後友人が観に行き、そのレビューを読んで気になっていた作品をようやく観る。

伸ばし伸ばしになっていたのは劇場で予告を観たときに首を吊るシーンがあったから。友人の2人が同様に自らの時を止めてしまったことを思い出してしまう。

余命系の映画が苦手なのも癌宣告を受け病と闘いながらも非業の最期を迎えた友人たちのことを思い出してしまうから。

そんな自分の想いはともかく、なかなかヘビーな物語であった。祖母(=母)ー母(=娘)ー娘(=孫)、母娘3代の愛(偏愛)とジェラシーの話し。

自分は普通に祖母からも母からも愛されて育ち息子たちに対しても普通に愛情を注いで育てたつもりだ。

だが母と娘という関係はもっと複雑なのだろうし男の私には理解できない間柄なのだろう。

お上品な母親の大地真央とクソババアな高畑淳子の対極的な演技が面白くて、しかもどちらも凄い!