【映画という白組の呪術】
『三丁目の夕日』以来ずっと注目し、『ゴジラ-1.0』で世界にその名を轟かせた“白組”によるVFX&CGが炸裂している作品。
それにしても山崎賢人くんは『キングダム』『ゴールデンカムイ』、そしてこの『陰陽師』もシリーズ化しそうな雰囲気なので、どれだけシリーズ人気作に出演してるんだろってくらい人気者。
原作は夢枕獏。私が20代の頃によく読んだ作家であるが私がハマっていたのは『餓狼伝』のような格闘小説。黒魔術が登場する『黄金宮』にしても根本は拳法ものだし。
『陰陽師』の単行本初出が1988年だから被っているのだが先の理由により読んでいなかった。
『陰陽師』は実在されたといわれる陰陽師：安倍晴明をモデルに夢枕獏の原作を佐藤嗣麻子のメガホンと脚本、白組の視覚効果で優良なエンターテイメントに仕上げている。そういえばこの前に観た『タイガー』に引けを取らぬくらい音響もど迫力だった。
当時の呪術が如何程だったのか今となっては想像するしかないが、映画というトリックが既に現代の呪術に対するアンサーのような気がした。
