革命前後のロシアを舞台にしたストーリー的には古典的ともいえる展開の作品なのだけど、流石のダグラスサークで一つ一つのショットやセリフが極めて適切で、しっかり面白く見せてくれる。日本でいえば成瀬巳喜男か…
>>続きを読むリンダ・ダーネルの役柄の多面性を表現したようなスマートな鏡の使い方とか、よいハリウッドのメロドラマではあったけど全体的にどことなく緩い印象があった。彼女の殺害が観客に知らされないまま、メイドが川に捨…
>>続きを読むウェルメイド。石畳の鋪道に男の足。タバコかすめる元伯爵、見ないふり。ロシア風?服が変。元婚約者と馬で画面を斜めに走る。馬上でシャンパンの話ですぐにキス。男が座った位置では愛人まで遠いはず。軽めのディ…
>>続きを読む「撃つなよ、ただの郵便泥棒なのに」という言葉と共に、格子の向こうで息絶えたフェダーが哀れで印象的でした。が、その他は色んな種類のカスたちのしょうもない茶葉劇にしか見えず...
それでも終盤に近づくに…
#209 文学と映画
昨年、復刊されたばかりの、チェーホフ唯一のミステリ『狩場の悲劇』の映画化。
原作ならではのトリックなどは薄まっているが、独特な映画で新鮮だった。
ジョージ・サンダースは、ロシア…
罪悪感と自己防衛本能、確かに人が生きていく上で重要な二大項目であるが、この映画のクソおっさんは俺だって罪悪感抱えとるがな!と言う割には自分のせいでシベリアに流された相手には「たぶん死んでるからOK」…
>>続きを読むダグラス・サーク監督、アーチー・スタウト、オイゲン・シュフタン撮影。
サークがハリウッドに亡命して、しばらく映画を量産するのが難しい時期の作品ではあるが、さすがに出来栄えはすばらしく、すべてのショッ…
重厚なロシア文学のアダプテーション。罪悪感と”生存本能"の負のスパイラルに陥るジョージサンダースが良い味を出しているのと、エドワードエヴェレットホートンがコミカルながらペーソスを漂わせた驚くべき境…
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