ジョージ・ミラー製作、監督、脚本、サイモン・ダガン撮影。
2015年「怒りのデスロード」の女戦士フィルオサのスピンオフ作品。
ジョージ・ミラーが長年かけて育てているだけあり、作品ごとに洗練され続けてい>>続きを読む
ラオール・ウォルシュ監督、シド・ヒコックス撮影。
死の谷、白熱に続きラオール・ウォルシュ×ヴァージニア・メイヨのコンビで、ウォルシュは同じ役者とのコンビを3-4本続けるのが、好きなようである。
ただ>>続きを読む
ラオール・ウォルシュ監督、ハリー・ストラドリング撮影。
ウィリアム・ギャグニー製作、ジーン・キャグニー共演というようにギャグニーファミリーの映画とも受け取れるようで、映画は終始ジェームズ・ギャグニー節>>続きを読む
ラオール・ウォルシュ監督、トニー・ゴーディオ撮影。
シドニー・グリーンストリート、ピーター・ローレ、ターハン・ベイと脇役だいぶ濃い目で、主役のジョージ・ラフトが一番存在感がないのであるが、どこに転んで>>続きを読む
ラオール・ウォルシュ監督、ハル・モーア/L・ウィリアム・オコンネル撮影。
ウォルシュ、ヴィクター・マクラグレン、エドモンド・ロウのコンビは、「栄光」「各国の女」「藪睨みの世界」に続き4作目のようである>>続きを読む
ラオール・ウォルシュ監督、バート・グレノン撮影。
ウォルシュ&エロール・フリンのコンビは、同年42年に鉄腕ジム、前年41年には壮烈第七騎兵隊があり、エロール・フリンの裏表のない明るいキャラクターと、ウ>>続きを読む
ウェス・アンダーソン監督、ロバート・D・イェーマン撮影。
芝山幹郎はこの映画からエルンスト・ルビッチとフリッツ・ラングを見出していたが、ルビッチはあまり感じされなかったが、ラングを意識していたショット>>続きを読む
ドン・シーゲル監督、バーネット・ガフィ撮影、コリアー・ヤング/アイダ・ルピノ脚本。
コリアー・ヤング/アイダ・ルピノがドン・シーゲルに撮らせた作品と言ってよいだろうが、ドン・シーゲルのスタイルはすでに>>続きを読む
ジャン=リュック・ゴダール監督、 ラウール・クタール撮影。
ブリジット・バルドーよりもフリッツ・ラングを映画の画面に登場させるための映画とも言えるかもしれず、その意味では「軽蔑」の主演はフリッツ・ラン>>続きを読む
ジャック・ターナー監督、ニコラス・ムスラカ撮影。
キャットピープルという異色の題材を、意図も簡単に映画として成立させてしまい、ラブストーリーの傑作とも見ることができるのは、ジャック・ターナー & ニコ>>続きを読む
シリル・ルティ監督・脚本・編集。
各時代のゴダールを関係者のインタビューや当時の映像を通して描くのであるが、さすがに105分ではどうすることもできなかったようで、表面をなぞったような浅い内容に終わって>>続きを読む
ボリス・バルネット監督、ボリス・フランツィッソン、ボリス・フィリシン撮影。
ドタバタ喜劇やジャズなど、20年代のソ連がアメリカ映画や音楽の影響を受けていたことが分かる資料としても興味深い。
バルネッ>>続きを読む
トニー・スコット監督、ダニエル・ミンデル撮影。
ロバート・レッドフォード、ブラッド・ピットの2大スターで話題になった作品であるが、ロバート・レッドフォードの語りにより映画が進行する古典的な映画の構成と>>続きを読む
ダグラス・サーク監督、カール・E・ガスリー撮影。
普通の家庭の主婦が三角関係をこじらせ、世間体を気にする家族の話は、サーク映画のメロドラマの鉄板であるが、この作品からスタートしたパターンかもしれない>>続きを読む
ウェス・アンダーソン監督、ロバート・デヴィッド・イェーマン撮影。
近頃のウェスはフランスや日本など、異国を舞台にしていたが、本作では1955年のアメリカを舞台にしている。
50年代のアメリカといえば>>続きを読む
監督・脚本:ユスターシュ/撮影:フィリップ・テオディエール。
まるで私小説のような作品であるが、文学作品を映画化したようではなく、それが映画でしか描くことができないようであるところが、素晴らしい映画で>>続きを読む
監督・脚本・編集:ユスターシュ/撮影:ミシェル・H・ロベール、フィリップ・テオディエール。
ゲリラ撮影特有の危なっかしさが妙な緊張感となっており、街中での歩行や会話が妙にスリリングな印象を与えるのが面>>続きを読む
ウィリアム・ディターレ監督、ミルトン・クラスナー撮影。
すべてがロレッタ・ヤングのための作品のようで、彼女の強さや弱さ、あどけない表情を捉えることに終始しており、このような女優に対する接し方はヨーロッ>>続きを読む
イーサン・コーエン、ジョエル・コーエン監督、脚本、製作、エマニュエル・ルベツキ撮影。
面白い話のようであるのだが、これといった面白いショットがないまま結局最後まで行ってしまうのは、いつものコーエン兄弟>>続きを読む
ラオール・ウォルシュ監督、シドニー・ヒコックス撮影。
おそらく最も面白いスポーツ映画であり、ウォルシュ映画の中でもっとも面白い映画の一つ。
ウォルシュの流れるようなショットの連鎖の演出の到達点ともいえ>>続きを読む
アッバス・キアロスタミ監督・製作・脚本、ホセイン・ジャファリアン撮影。ジグザグ道三部作の3作目
映画監督が地元の人たちに、名前、家族、生活、地震について質問する様は、イラン人であるキアロスタミが、外部>>続きを読む
ルイス・ブニュエル監督、ガブリエル・フィゲロア撮影。
ブニュエルの最高傑作とも言える作品で、ブニュエルの個性と、映画表現が最も融合した作品と言えるかもしれない。
教会での出会いを、足への執着を含めて無>>続きを読む
クリストファー・マッカリー監督、フレーザー・タガート撮影。
毎回監督を変えることで、作品のイメージを刷新するのが魅力であったと思うが、6作と同じ監督にしたのがやはり良くなかったようで、脚本を映像化した>>続きを読む
ジョン・カサヴェテス監督、アル・ルバン撮影。
とても何かを演じているようには見えないカサヴェテス映画の登場人物は、馬鹿みたいに笑い、泣き、怒る人たちであるが、結局のところは前に進まなければならないこと>>続きを読む
ダグラス・サーク監督、アーチー・スタウト、オイゲン・シュフタン撮影。
サークがハリウッドに亡命して、しばらく映画を量産するのが難しい時期の作品ではあるが、さすがに出来栄えはすばらしく、すべてのショット>>続きを読む
フリッツ・ラング監督、フリッツ・アルノ・ヴァグナー撮影。
Mという1シーンのみに登場する記号をタイトルにするという、ラングの単純化のセンスはここでも健在である。
ただ面白い作品であることは間違いないが>>続きを読む
ヴィットリオ・デ・シーカ監督、マリオ・ベノッティ撮影。
子供の泣き顔をこれ程多用するのは流石に・・。
映画としての表現方法が別にあるのでは?と思わずにはいられない。
ジョン・カサヴェテス監督、アル・ルーバン撮影。
カサヴェテスの映画は人物が何をしていても面白いのだから、そこにジーナ・ローランズが精神病の母親として出ているだけで面白いのは言うまでもないが、それをすべ>>続きを読む
吉田喜重監督、奥村裕治撮影。
情緒不安定とも言うべきなのか岡田茉莉子のあまりにも移ろいやすい気持ちに、振り回されまくる蜷川幸雄という構図がまるでコメディのようでもあり、吉田喜重がコメディなど撮るはずも>>続きを読む
吉田喜重監督、鈴木達夫撮影。
冒頭の岡田茉莉子の手のクローズアップから始まるショットでも明らかなように、本作でも岡田茉莉子の複雑な感情を表すために、手や鏡など様々な小道具が用いられている。
そんな女優>>続きを読む
吉田喜重監督、鈴木達夫撮影。
松竹から独立した吉田喜重の最初の作品で、これまで以上に多彩な表現の映像が見られるが、後半の物語が破綻すると共に、破綻していく映像は、ブニュエル、コクトー、その後の寺山修司>>続きを読む
アンソニー・マン監督、ガイ・ロー撮影。
Tメンと同年に公開された作品で、アンソニー・マンが才能を開花させ始めた時期の作品ともいえるが、予算の問題もあったのか、Tメンと比べると小ぶりな作品である。
本作>>続きを読む
ドン・シーゲル監督、ハル・モーア撮影。
ミッキー・ルーニーのためにあるようなベイビーフェースネルソンで、いわゆる傑作と言われる映画には、このようないくつかの偶然が奇跡的に組み合わされることで生まれるの>>続きを読む
ジョン・フォード監督、ジョセフ・ラシェル撮影。
シャイアンもそうであるが、ジョン・フォードの描くどうしようもなく救いようのない話の映画であるが、どうしようもなく映像の世界に引きずり込まれる映画である。>>続きを読む
ジョン・フォード監督、アーサー・C・ミラー撮影。
「四人の復讐」に続き、リチャード・グリーンを主演に迎えた作品で、わき役陣はいつものフォードファミリーが固めている。
フォークナーが脚本に参加している>>続きを読む
アレクサンドル・ソクーロフ監督、アレクサンドル・ブーロフ撮影。
久々に「日陽はしづかに発酵し…」を思い起させる赤茶けた色合いのフィルムが砂漠に囲まれた乾燥地帯であるチェチェンと合っており、「エルミター>>続きを読む