昼寝

夏の嵐の昼寝のレビュー・感想・評価

夏の嵐(1944年製作の映画)
3.5
リンダ・ダーネルの役柄の多面性を表現したようなスマートな鏡の使い方とか、よいハリウッドのメロドラマではあったけど全体的にどことなく緩い印象があった。彼女の殺害が観客に知らされないまま、メイドが川に捨てられた凶器と犯人の手を目撃してしまうシーンの緊張感はよい。判事の没落が仔細に描かれる一方で、伯爵の没落はほとんど描かれなくて、でも2人が現代でも変わらず交流があることにグッときたり。下世話なくだらない話の後の殺人のキレでビビらせてくる感じになんとなく『牝犬』を思い出して、ルノワールが見たくなった。
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