あさんの映画レビュー・感想・評価

あ

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闇と沈黙の国(1971年製作の映画)

4.6

後天的にヘレン・ケラーのようになったおばちゃんが、誰も当事者たちの世界を爆速で切り開くのが面白かったです。だからこそ、そこに絞ってもう少しおばちゃんのハンドマジックを観たかったですが。

放置子がラジ
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視覚障害(1986年製作の映画)

3.8

まあアラバマということで、冒頭のサーキット上で南軍の旗がパタパタしていてああもしかして...と変な想像をしてしまいましたが、学校の中は人種も盲の度合いも多様性に満ち溢れていました。

そしていきなり一
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エルサレムの家(1998年製作の映画)

4.3

冒頭のパンからストローブ=ユイレのトラウマが蘇ってきました。

ムスリムとユダヤ人が同居する発掘現場で、「ここからはアラビア語じゃないと言えないね...」とか「まだ救世主は来てないと思うの...」みた
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エドワード・サイード OUT OF PLACE 4K(2005年製作の映画)

5.0

🐐「解せぬ...」

サイードっていうか音楽っていうか、仏教。サイードは倫政の教科書でオリエンタリズムというワードを聞いて知っていただけなので、非常に興味深かったです。サイードの著書を色々と読んでみた
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百年恋歌(2005年製作の映画)

3.9

ぼっくらっの たーいわんがまだ 清朝っダッタ コロカラッ♪ か〜わ〜ら〜ない アイノカータチサガシテッルゥ〜🎤✊🥺♪ ってこと? ポルノやん...(もちろんグラフティの方ね)

いやもう第一話よ
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青春(2023年製作の映画)

4.7

「誰もいなかったよね?」
「こんな夜更けに誰も出歩いてないよ」
高層階のベランダからでけぇゴミ投げ捨てるシーンがあまりにもギャンブルすぎて面白かったです。

5年の歳月をかけただけあって、青春→倦怠の
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赤い砂漠(1964年製作の映画)

4.1

霧の中で全員が完全に静止したように見え、霧が立ち込めてきて誰も見えなくなるあのシーンに全てが詰まっていたような気がします。これに「分からない」は流石に...

世の中の潮流に概ね心地よく流されてきた
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アメリ(2001年製作の映画)

4.4

旅するドワーフ。え...? 萌え...

アメリが起点になって、アパート、駅、実家、勤め先、隣人、八百屋、全ての場所のストーリーをダイナミックに絡ませ、しかも全部落としに来るところが巧みで、オムニバス
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メロデ Melodies(1989年製作の映画)

4.3

突然の「抱いて」、からの床に倒されるあきら、起き上がって「バカじゃないの」。ここ凄い。

関係性が動く時、予想外のところに顔が来る演出がスリリングでした。そうした瞬間に、単調な三角関係の話の裏で動いて
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UNloved(2002年製作の映画)

3.2

途中から人形劇に見えてくる映画

こんな分かりやすく地位に溺れた男がいて、燻った男がいて、それを諫めるお母さんのような私がいるのか、というように、人物造形がちょっと安易すぎる気がしました。

別れた妻
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デスペレート・リビング(1976年製作の映画)

3.8

「ソーリーここはヌーディスト専用よ」
「あなたを思って14回もオナニーしたのよ!」
もうね、好き...

「フィメール・トラブル」の局部丸見えスケスケブライダルもそうでしたが、今回もベッドがあったら絶
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フィメール・トラブル(1974年製作の映画)

5.0

普通の(...?)女のコ→色々あってシド・ヴィシャス化→山海塾化して電気椅子

“Fly away quickly like a bird, quickly to the police!”

パワー
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マルチプル・マニアックス(1970年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

例えて言うなら、うんこ拭いた手の匂いをクンクンしてみるような映画。ナイス背徳。油塗らしとくれ〜

「ロザリオ・プレイ」「普通の万引き犯」
凄まじいパワーワードが当然のように頭上を飛び交う様は最早戦争映
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大魔神(1966年製作の映画)

3.7

大魔神 焦らす
思ったより全然出てこなかったです笑

大魔神がしっかりと実寸大で滑らかに動くのがよかったですし、大映らしい霧が立ち込めた湿度の高いセットの作り込みが作風と絶妙にマッチしていました。目だ
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ターミネーター(1984年製作の映画)

5.0

「細かいことは知らない」で通すことで、よく考えたら破綻している時間軸をそれとなく隠した上で、体感で運命を感じられるようになっていて、だからこそサラとカイルの特別な夜の一点に向かって全てが動いているよう>>続きを読む

ドラゴン危機一発(1971年製作の映画)

3.6

母との非暴力の誓いを胸に秘めながらも、こっそり腹に一発入れるリーさん好き。

そして母の首飾りがちぎれた瞬間暴力解放するし、酒に飲まれて友達のこと忘れるし、普通に風俗おかわりするし、お前何やってんの笑
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いちごブロンド(1941年製作の映画)

3.8

凄く綺麗にまとまっていましたが、流石にギャグが古臭いかな...

でも爆速で処理される務所暮らしと、パー子のプロトタイプいたのには流石に笑いました。

あとブロンドじゃないだけでデハヴィラントが「まあ
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戦場を駆ける男/戦場を駈ける男(1942年製作の映画)

3.5

飛行機がオモチャなんだ✈︎...

レーガン出てますやん(そいうえば俳優だったな...)ということと、ところどころサンダーバードになっちゃってることしかあまり記憶に残らず...

因みに中曽根は出てな
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忘れられた人々(1950年製作の映画)

4.1

殺すハイボと巻き込まれるペドロ、ペドロを見捨てる母、ラストでハイボとペドロが「忘れられた人々」になるのに向かって強烈な負のベクトルができていく様が圧巻でした。

生き残った人々の中で、とりわけ単独で狂
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17歳のカルテ(1999年製作の映画)

3.6

アンジェリーナ・ジョリーの好演に支えられて、リサというアジテーターがスザンナとデイジーの行動を常に揺るがしていたことにより、正常と異常のラインの曖昧さが浮き彫りになる構成には面白いものがありました。>>続きを読む

リーベンクイズ/日本鬼子 日中15年戦争・元皇軍兵士の告白(2001年製作の映画)

4.5

観てた。

これか分からないけども、犯した女(妊婦だったか?)に睨みつけられ、それに何クソと怒りが湧いて家に火を放った、今でもその女の目が忘れられない、というエピソードが非常に印象的でした。

無垢な
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きみの鳥はうたえる(2018年製作の映画)

3.6

ずっと二日酔いみたいな感じのムードの作り方は、流石三宅唱といった感じですが、特に面白くはありませんでした。

函館って意外と映えないな...

静雄からは普通には死ねない感じが出ていてよかったです。自
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やくたたず(2010年製作の映画)

4.8

「車ないっす」

車の存否だけで青春を突き動かしつつ、青春以降も予見させる傑作でした。もう一度同じ道に戻ってきた時に、盗まれた車が走り抜けるという時間感覚がよすぎです。

シャッターを開けて見えるスク
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八月八日(2016年製作の映画)

3.5

この人絶対机の角に小指ぶつけたことないな。

長浜(2016年製作の映画)

4.5

「書かれた顔」の大野一雄を思い出しました。

自由な動きから、腕がフッと上がって踊りに入る瞬間の輝きが詰まった映画でした。すんごくいいタイミングで海に夕陽が差してるけど、カメラマンに撮影は任せて監督は
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何食わぬ顔(2003年製作の映画)

3.6

絶妙な時間帯の空に男女のシルエットを合わせるの好きだよね。

同じテーマを絶えず先鋭化させて行っている方なんだな、となんとなく認識しました。

劇中劇的な映画の意図がよく分からなかったですが、劇中の映
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華麗なるヒコーキ野郎(1975年製作の映画)

4.6

世界一爽やかに人を殺す監督、ジョージ・ロイ・ヒルの作品の中でも、ずば抜けてクレイジー。これにはムスカもびっくり。

普通に俳優を翼の上に乗せてるし、そのまま住宅街突っ切るし、飛行機で群衆を轢きにくるし
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チャイナ・ガール(1987年製作の映画)

3.4

短いのにクソ長い...

この人はやっぱりアクション向きじゃないような気がします。「ヴィルクマイスター・ハーモニー」の方が1.5倍くらい長いのに、圧倒的に短く感じました。暴動のシーンの差よ...

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フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

4.2

初マンゴー。インディージョーンズがクソだと聞いたので心配でしたが、これはよかったです。

「フォードvsフェラーリ」がいい意味でタイトル詐欺で、空虚な企業間の空中線の中に息づいている職人の呼吸を静かに
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いいにおいのする映画(2015年製作の映画)

3.7

なんか観てた

そしてごめん、本当になにも匂わなかった。花粉症のせいかしら...?

なぜ吸血鬼なのかは終始分からず、謎に多用されるブラックアウトはなんの効果も生み出さず、そしてメイクの兄ちゃんはボー
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ヴェルクマイスター・ハーモニー 4Kレストア版(2000年製作の映画)

4.6

「あなたは太陽だ」
松岡修造かよ笑

意外となにも考えていないヤーノシュ
鍋蓋パンパンキッズ
歌手じゃない方のプリンス
老けても衰えないハンナ・シグラ

いろんな名キャラが出て参りますが、やっぱり↓
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狼/男たちの挽歌・最終章(1989年製作の映画)

3.9

スーーーーー(息を吸う音)

い”や”お前に当たるんかい‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎

目潰しに始まり目潰しに終わる怪作。不謹慎だけど目潰れてこんなに笑ったのは「清作の妻」以来です。

香港警察の海上警備
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男たちの挽歌 II(1987年製作の映画)

4.5

What a fuck’n fried rice!!! 👨バシャーン!
ごめん、爆笑

当たり前のように繰り出される双子。タッチが観れると思って入店したらチャーハン飛んできたんだが笑

星屑ロンリネ
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男たちの挽歌(1986年製作の映画)

3.5

家に来た刺客に拳と包丁と鍋で戦うシーンとかほぼドリフじゃねぇか笑

弾着の多さや、ところどころコマを落としているのか明らかに早い一挙手一投足、そして台車なども駆使したアクションの創造力が素晴らしいのは
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ガールフレンド(1978年製作の映画)

5.0

やっぱり下高井戸シネマは侮れない。神引き。アイダ・ルピノのやつも観たかった...(おや?YouTubeになんかあるぞ...⁉︎)

「結婚するの」「妊娠したの」、アンの少ないセリフでスーザンの天地をひ
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