ハネケ×ユペールpart2、何らかの原因で文明社会が崩壊した土地をさまよう家族。
この「何らか」は明示されない(どうやら放射線等の汚染物質によるものかと仄めかされる)のだけれど、常に灰色に沈んだ死…
ここまで社会、人間を冷静な目で見て表現する監督はハネケくらいじゃないかと思える。
辛辣だし、また真実のある側面でもあるから見てて正直辛い。
霧の様に簡単に消えてしまいそうな希望の言葉でも、そう終わっ…
ハネケのディストピア描写ってこうなるのか。冷たいようで暖かい。
核の影響で人類危機。食糧困難からの犯罪や略奪は酷く噂話が蔓延し…
アンナの子供ベンに心をギュッとされる展開に少し共感しつつ感動させ…
素晴らしい。災害で文明を失った中での人類、車は馬にライトは火へと、貨幣は価値を失い物々交換へ。文明を失えば文明としての価値観・法を失うという冷たさにハネケらしさを感ずる。
災害時に際して対立する人…
ミヒャエル・ハネケ監督作品を観ようと3本レンタルした。今日はその1本目。しかしこの映画を観終わって思った。これは困ったことになったと。次に控えているのがあのカフカの「城」なのだ。この小説はまさに不…
>>続きを読む20年前にミヒャエル・ハネケが描いたディストピアの世界。
いつの時代か?どこの場所なのか?何が起きているのか?なんらかの危機的状況に陥っているが、一切説明がないまま始まり、ただただ恐怖と不安を煽り…