ミヒャエル・ハネケの映画は心が抉られたような気分になる作品が多いけど、“愛アムール”と、この“タイムオブザウルフ”では、『あれ…?ハネケって実は凄い優しい人なのかも…??』と思わせられる。
映画とし…
さもしい大人を描く人、ハネケ。今作は終末世界での、ある一家の話し。状況は説明無し。
珍しく希望(のようなもの)の登場で終わるハネケ作品ではあるが、清々しくはない。
オリヴィエ・グルメが出てきてダル…
法や秩序があってこそ善良な社会があるのであって、それが崩れる終末をどう生き抜くか、というのは人間の本質を抉るように描こうとするハネケにとっては究極のテーマだろう。サバイヴするためには殺し、奪い、他者…
>>続きを読むミヒャエル・ハネケ監督による世紀末を描いた作品
監督らしい終末の描き方、そして毎度の特異なファミリー映画でもあり、とっぷり入り込めました。
不条理なむやむやの中の、監督からにじみ出る優しみが本当に…