残菊物語に投稿された感想・評価(★4.1 - 5.0)

「残菊物語」に投稿された感想・評価

cil

cilの感想・評価

5.0

人生ベスト
結局親の七光りから解放されず、「菊」の紋章を背負って生きていく男の覚悟が浮き彫りとなるラストカットで毎回号泣

積み重ねられてきた厳格なワンシーンワンカットが最も顕著となるはずのクライマ…

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olto

oltoの感想・評価

4.9
大阪での外から聞こえてくる楽器の音や一緒に切ったスイカの思い出がお互いの前で反復されるの切なすぎる。
y

yの感想・評価

4.5
ばかおもろかった

ワンカットの設計、割らないための設計、顔はずっとほとんど見えない。
全身ショットばかり。

画面街で足音が聞こえ、戸が開いたり閉まる音が聞こえる。それが、決別の時だったりする。

ダイナミック。
同時代で言うと、黒澤の男性的で明快なダイナミズムとは違った、繊細で静謐なダイナミズムと言うべきか。
半分くらい何言っとるかわからんかったが、映画は画で観せる、画で物語る、優れた映画の…

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このレビューはネタバレを含みます

素晴らしい。修復配信ありがとう。
役者がたくさんの人にかしずかれてる舞台裏から始まって、世襲で梨園の伝統を守って行く大変さがひしひしと伝わる。菊之助の純なぼんぼん気質と優雅な立居振舞。お徳の真心と覚…

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傑作だ。咳き込みが酷くなって男が外へ駆け出た後の女の真顔がとてもよい。真顔による暗示。
カラン

カランの感想・評価

4.5

季節の節目を表す5節句というのがあるらしい。1月7日は人日(じんじつ)で七草、3月3日は上巳(じょうし)で桃、5月5日は端午(たんご)で菖蒲、7月7日は七夕(しちせき)で笹、そして9月9日が重陽(ち…

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二代目尾上菊之助の実話か判明しないが、溝口健二監督の戦前最高傑作と評判の、芸道物三部作の唯一現存する貴重な作品。成瀬巳喜男「鶴八鶴次郎」の歌舞伎バージョンといった感じだが、音羽屋という名跡が再起復活…

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フク

フクの感想・評価

5.0

溝口演出の粋を凝らした見事な作品。
芸事の世界、東京と大阪、ドサ廻りの旅芝居劇団、これらの世界観や空気感をフィルムに映し出す的確な手腕、撮影、美術などいずれも素晴らしい。
主人公・菊之助とおとくの悲…

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お徳に指摘される場面の、見上げる視点が良かった。

お徳の自己犠牲が過ぎて居た堪れない気持ちだったけど、あの環境においては、お徳の戦いであり意地だったんだなと。
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