山奥の小屋に唖(おし)の恋人クレイ(ヴィゴ・モーテンセン)と暮らすキャリー(アシュレイ・ジャッド)のもとに、カルト教団に両親を殺されて命からがら逃げてきて、気を失った状態でトラックで山道から運び込まれ>>続きを読む
株のトレーダーで金を稼ぐ、優しくハンサムで堅物のスタローンと、リーサルウェポン風のジーパン履いたワイルドなカート・ラッセルの2人の反目する腕利き刑事が、マフィアみたいのに恨みを買って、投獄される。バデ>>続きを読む
荒木経惟(あらきのぶよし)の写真と島本慶の文章によって風俗嬢を描写した1993年に刊行された本が原作のようである。しかし、本作『愛の新世界』(1994)は、その原作のとは異なる、鈴木砂羽をアラーキーが>>続きを読む
公演間近のミュージカルのリハーサル現場に、連続殺人鬼が闖入する。監督の指示で密室と化したスタジオでダンサーたちが次々と、、、ミケーレ・ソアヴィの長編デビュー作。
☆バベルの塔
イタリア語の原題は”>>続きを読む
☆熊男
人力車を引く無法松こと富島松五郎は、前半は鈴木清順の『夢二』(1991)の長谷川和彦のように暴れ回るが、後半は相米慎二の『光る女』(1987)の武藤敬司のように可愛らしい大きな熊ちゃんになる>>続きを読む
聖都の夜、路上の女たちがバイクの男に連れられて、死んでいく。。。
☆都市を隠す
イランの首都テヘランに次ぐ大都市で聖都のマシュハドで、2000年から2001年に娼婦を16人連続で殺す事件が発生し>>続きを読む
ロシア革命で赤軍と白軍が争っているなか、ピエロの親父が引退するので、息子に二代目を任せると。引退公演は2人のブルディでやろうとなるが、、、赤軍に肩入れする息子が白軍に捕らえれて、、、コメディ。
驚い>>続きを読む
フィンランド人の女がモスクワから、北極圏のムルマンスクという都市に永遠の長距離列車に乗って向かう。レズの女は極北の地で岩絵を見るのだという。2等客室で丸刈りにした粗暴なロシア男と相部屋となり、、、>>続きを読む
降霊術でティーンエイジャーが遊んでいると事故が起こる。死んだ霊能者の手をセラミックだか石膏だかで固めた怪しい手をつかみ、Talk to meと語りかけるとゴーストが出現し、Let you in(私の中>>続きを読む
物理学者オッペンハイマーが広島、長崎に投下される原子爆弾の開発から、戦後のアメリカ国内の共産主義者を排除しようとする赤狩りの過程で、政治的な思惑に翻弄される姿を描く。
☆もさっとした多動のアンチヒー>>続きを読む
ノルウェーの団地の子供たちが感応し合い、大人には分からないが、犬は感じる不思議な力を発揮して、、、殺し合う。ヨアキム・トリアーとタッグを組むことが多かったエスキル・フォクトのサイコ・スリラー。
☆撮>>続きを読む
イタリアのトリノの北側にはスイスがあり、イタリアとスイスの国境にはアルプス山脈が広がり、マッターホルンの山頂には国境線が走っているらしい。そんなイタリア北部の牧歌的な山間の集落に、トリノの家族が夏の休>>続きを読む
1996年にタスマニア島で起こった銃乱射事件を巡る。マーティンはMartinであるが、知的障害からか、のろまと呼ばれ、綴りを逆さまににして「ニトラム」Nitramと馬鹿にされたまま、身体は大きくなって>>続きを読む
ロッセリーニの『無防備都市』(1945)はナチスが撤退し、戦火を避けるために、非武装地域になったローマやフィレンツェの映画だった。その少し前、1940年にナチスがフランスに侵攻してからわずか1月で、パ>>続きを読む
ずっーと兄弟でやってきたダヴィアーニ兄弟の弟パオロ(1931〜2024)が、兄ヴィットリオ(1929〜2018)の死後に、1人で映画を撮った。弟から亡き兄への献辞で始まる本作は、実在の作家ルイジ・ピラ>>続きを読む
貧しい田舎の男が、巨大な湖を渡ってやってきた都会の女の誘惑を受けて、妻である田舎の女を裏切り、水上で殺害しようとする、、、、、、コメディ。
☆トラジコメディ?
悲喜劇(tragicomedy)とい>>続きを読む
ダリオ・アルジェントのフィルモグラフィで一推しする人が多い作品のようである。全部観たわけではないので1番かどうかは言えないが、かなり良いほうなのではないかと。
フィアンセだの愛人だのがたくさん出てき>>続きを読む
ストローブ=ユイレによるカフカ。
☆タイトル
本作は『階級関係 - カフカ「アメリカより」』というタイトルだが、『階級関係』という小説はカフカにはない。「アメリカ」というのも通称であって、カフカが>>続きを読む
第一印象は綺麗だなと。5分くらい観ていると、飽きた。こうやって飽きるのはデジタル撮影の特徴だが、実際、REDのデジカメのようだ。海はいい。明るいところもいい。夜や暗がりは、監督もカメラマンも、何も考え>>続きを読む
若い恋人たちができたばかりの集合住宅に一緒に暮らすようになると、家具や電気製品を揃えだすと、物質に支配されるようになって、、、
1962年のイオセリアーニの中編で、上映禁止処分となったようである。明>>続きを読む
イオセリアーニの短編デビュー作。
ムソグルスキーに『展覧会の絵』という組曲がある。画家の友人が亡くなり、その遺作点での絵画の印象と絵から絵まで移動の情景を音楽にしたと言われている。
本作は貧しいが>>続きを読む
4KリマスターのUHDで視聴した。初めて観たのはVHSだった気がする。小さなブラウン管で観て、正直よく分からなかった記憶があるが、なんとなくサントラのCDを買って、フェイ・ウォンの「夢中人」を何度も聴>>続きを読む
☆伝説
ワンシーン・ワンカットでは、ない。カメラを普通に切り替えているし、ディゾルブも数回やっている。ロングテイクは多いが、ワンシーン・ワンカットよりも、ごく普通にモンタージュをしている。だから素晴>>続きを読む
大阪の通天閣が見える、ドヤ街と呼ばれる辺りで、売春している母と、母のヒモまで客にする娘には、弟がいる。姉の身体に涎を垂らす知的障害の弟を姉はコンニャクで挟んでやる。いつのまにか性器を商品にすることが当>>続きを読む
墓地の管理人の男は拳銃の発砲を繰り返している。墓場の死体が甦るから、頭を撃ち抜いて、死者を殺すのであった。死者を殺し続けると、生と死の境が曖昧になって、、、のホラー・コメディ。
☆可哀想なイタリア映>>続きを読む
ジム(ジェームズ・ディーン)は泥酔し路上で突っ伏しており、ジュディ(ナタリー・ウッド)は家出中のところを、プラトー(サル・ミネオ)は子犬を拳銃で撃ったので、少年課に補導される。。。警察署に家族や家政婦>>続きを読む
マハトマ・ガンディーの半生。1869年に生まれ、インドのイギリスからの独立と1948年に拳銃で暗殺される。映画は巨大な葬送行進で始まり、19世紀末にイギリスで弁護士資格を取得後に赴任した南アフリカでイ>>続きを読む
ブレッソンの聖杯物語。
磔刑になったイエスの流れ落ちる血をアリマタヤのヨセフが杯で受け止めたのだという。その聖遺物の杯がブルターニュにあるらしく、探求に出た騎士たちが殺戮と略奪を繰り返していた。アー>>続きを読む
相米慎二は1980年に初の長篇を撮って以来、合計13本で監督を務めた。2001年に亡くなったときは53歳だった。本作の後にも、3本撮っている。
☆こども
①『セーラー服と機関銃』(1981)の高>>続きを読む
金なし、家なし。革ジャン着て、テントを背負って、冬の道をひたすら女は歩く。
☆シューベルト
“sans foi ni loi”(信仰も道徳もない)という決まり文句をもじった本作の原題は”Sans >>続きを読む
第二次世界大戦の頃、警察が取り調べと称して暴行をふるい、不遜にも隠蔽してきた事態が露呈した「首なし事件」を担当した弁護士の書いた原作を、橋本忍が映画用に脚本化。監督は『八甲田山』(1977)の森谷司郎>>続きを読む
三原家には長男と次男がいて、父から受け継いだ中堅企業の三原商事を経営していた。長男が社長だが、社長秘書をしていた貧乏な野々宮家の長女が嫁入りすることになり、社長をコントロールして世界制覇を企んでいた。>>続きを読む
1927年、ルイジアナのホテルで画家の男が、村人たちによって、壁に釘打ちされて、惨殺される。50数年後、そのホテルを遺産として相続した女は、荒廃したホテルの改修を始める。すると怪奇現象が起こり始め、人>>続きを読む
季節の節目を表す5節句というのがあるらしい。1月7日は人日(じんじつ)で七草、3月3日は上巳(じょうし)で桃、5月5日は端午(たんご)で菖蒲、7月7日は七夕(しちせき)で笹、そして9月9日が重陽(ちょ>>続きを読む
音信不通だった父が12年ぶりに帰還し、息子2人を旅行に連れ出す。。。アンドレイ・ズビャギンツェフの長編デビュー作。
☆冒頭
劇中で最も要素数が多いショットが冒頭にいきなりやって来る。水中撮影で、>>続きを読む
ボブ・ディランというプロテスト、フォーク、ロック等のミュージシャン、詩人、夫、役者の半生を振り返る。
☆ 『モリコーネ』(2021)とは違う
ボブ・ディラン本人へのインタビューはない。崇拝者たち>>続きを読む