山登りの崇高さに、感動。
カントという哲学者は美について語る資格がないなどと揶揄されてしまう堅物であったが、崇高さとは何かを説明するのに、崇高は人智を超えたものにたいして抱く感情で、美は小さなものに>>続きを読む
レイフ・ファインズもレイチェル・ワイズもはまり役。ビル・ナイも悪いやつぶりを全開。
レイフ・ファインズはいつものセクシーさは影を潜めて、ガーデニングが趣味で亡き妻の跡を必死ではあるが、自分の死に場所>>続きを読む
閉じ込め症候群locked-in syndromeになって、左のまぶた以外は麻痺で動かせなくなった、モテ男の物語。
脳梗塞等で、意識があり開眼しているが、その他全ての部位が麻痺で動かなくなるが、まば>>続きを読む
青春!
心がしみったれて、逃亡の夢を見なくなり、それに気づかないなんてことがないよう、この映画を見返すことにしよう!
これは物質社会とか家庭環境の話しではない。心の旅なのであり、正しい意味でロード>>続きを読む
夢。夢を実現する話し。ものすごい勇気をくれる。子供の頃に観たカンフー映画よりも、正のエナジーをくれる。
設定は遺伝子学の発達で、出生前診断によるDNAのスクリーニングが確立され、DNAの優劣によって>>続きを読む
不倫って、イングリッシュペイジェントは・・・確かに不倫だけど、それでおしまいなわけ?
ウッディアレンはトルストイの『戦争と平和』を一読して、「ロシアの話だ」と喝破したらしい。
ウッディアレンなら笑い>>続きを読む
物質社会の末路や家族という虚構の崩壊、その他何であれ、現代社会の異常さのブラックな批判のように受け取らている映画だが、タイトルのまま受け取りたい。この映画の人物たちは常軌を逸していていると言えるほど、>>続きを読む
2回目に観て、『レクイエムフォードリーム』と混同していたことに気づいた。不思議とタイトルが記憶から消えていた。
話しが掴みにくいと感じるだろうが、断片的に語られる人生のエピソードはとても魅力的で、観>>続きを読む
マイケル・マン監督といえば、ハードボイルド、ロスの夜景、硬質のガンアクションで、ヒートやマイアミバイスとともに、これが一番。
なんどもしつこく観るとストーリーにいくらか無理がある気がする。しかしまあ>>続きを読む
痛恨の一撃にかけている映画。観ている人が少ないので、少し応援してみる。
SとMの恋についての話。性描写が多いので一般に勧められたものではないが、謎めいた洋館でボンテージファッションに蝋燭というような>>続きを読む
『失われた時を求めて』を書いたプルーストは、女に対して独特の残酷さと美意識で見ていたのだと、かつてロラン・バルトが言っていた記憶がある。プルーストは男を愛する男なので、男→女の視点ではないし、女→女に>>続きを読む
原題は「虚無に触れる」だから、フランスのアーティスト、イブクラインのLeap into the void「虚無への跳躍」というフォトのタイトルに似ていて、邦題よりも格好がいい。
この映画の言う虚無と>>続きを読む
映画の中の映画。永遠の映画。ラヴェルのボレロと、ジョルジュドンのダンス、見世物小屋のショー、役者たち、戦争と日常、どうして感動しないことがあろう。
クロードルルジュは、なんでもない物語を愛情を込めて>>続きを読む
イーサンホーク演じるチェットベーカーのダメっぷりのせいなのか、カルメンイニョゴ演じる恋人の素敵さのせいなのか、そのコントラストのせいなのか、映画がしばらく忘れられなかった。ずっと思い出していた。
ダ>>続きを読む
1997 本作オープンユアアイズ
1998 トゥルーマンショー
1999 マトリックス
ミレニアムを前に精神病性の妄想と、究極のリアルを巡る、メタフィクションが作られたわけだ。
荘子によれば、私が>>続きを読む
中島監督が中谷美紀とケンカしながら作った映画。とても良い。
人を殺さざるをえないほど孤独で、それでも生きながらえるくらいに強い。中谷美紀が美と醜を明るく歌う。中島さんと音楽担当が探してきて中谷美紀に>>続きを読む
ジャックオディアールいいなぁ。上手く生きれない男を描かしたら、この人を超える監督はいないだろうな。だからこの人の映画にはいつも慰めらる。
「オペ?」が、愛の言葉。洗練さなど微塵もなく、思いやりなんて>>続きを読む
今という時代を感じさせてくれるラブストーリー。デジタルな物に恋が可能だと言っているのだから、恋愛自由主義に風を送っている。デジタルが加速してアナログの恋愛のずっと先にまで、行ってしまうから、ものすごい>>続きを読む
アラブ学者で哲学者の岡真理はかつて、この映画は戦争の否定を装おった戦争の肯定だと分析していた。
岡の分析はこうだ。ライアンは助ける甲斐のある好青年として描かれており、映画が徹底して描く戦争の犠牲が、>>続きを読む
ニーチェとポープのフラグメントを下敷きによく作ったなってかんじ。
恋愛讃歌をよく歌いきったもんだと感心。しかも、しっかりメタ・恋愛しながら、よくもここまでポジティブに落とし込んだなって思う。
永遠>>続きを読む
マルクベームの小説を元にしていて、フランス語版フィルムノワール、『死への逃避行』のリメイクになる。『死への逃避行』は評価が高いのだが、こちらのハリウッド版は評価が低い。フィルムノワール特有の画面の重さ>>続きを読む