映画大好きそーやさんさんの映画レビュー・感想・評価

映画大好きそーやさん

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大きな春子ちゃん Am I too big?(2014年製作の映画)

1.1

正真正銘、最低品質のおバカショートフィルム!
これを2回観た私を褒めてほしいと思うほど酷すぎる内容でした。
ストーリーとしては、SNSで知り合った女性が渋谷109くらい大きかったといったものですが、そ
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⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

3.7

因習村ホラーミステリー feat.『ゲゲゲの鬼太郎』!
良作の部類と言っていい出来だったと思います。
劇場で鑑賞してからずっと寝かしていましたが、配信も始まったのでそろそろ書こうかなと、レビュー執筆に
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壁の破壊(1895年製作の映画)

2.1

破壊という名のダイナミズム。
本映像はタイトル通り、男たちが壁を破壊していく様子を収めた内容ですが、劇伴も台詞もないにも関わらず、大きな音を立てて倒れたことがしっかり伝わってきて、45秒ながら映像に迫
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.5

観客に映像体験の極地を叩き付けた、現代映像神話の最高峰にして、到達点。
本作以上に、IMAXレーザーGTという(現在の日本における)最高の環境で鑑賞できて良かったと思う作品は、これまでなかったと思いま
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DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

4.2

〈2024/5/1加筆修正〉
映画的多幸感に満ちた、現代の映像神話。
意外にもわかりやすいストーリーラインを辿る、映像体験という名の運動に酔いしれる良作でした。
まず最初に言っておきますが、本作の頂け
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劇場版 呪術廻戦 0(2021年製作の映画)

3.8

愛を廻る、歪んだ原点の物語。
そういえば書いてなかったなと思い立ったため、再鑑賞して書いてみることにしました。
劇場での鑑賞時と同様、やはり物語部分での感動は薄いものの、バトルシーンの作画の凄まじさ、
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自動ソーセージ屋(1895年製作の映画)

1.9

映画的SF世界の幕開け。
豚を丸々一頭入れることで、部位ごとに解体してくれる機械が登場する本映像は、初歩的かつあまり飛躍はないものの、明確に描けるリアリティラインが引き上げられるきっかけになった作品と
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3-4x10月(1990年製作の映画)

3.7

振った先にあるもの。
久しぶりの北野武監督作です。
監督作特有の、唐突な暴力と笑いは、劇伴のない静寂さも相まって、映画の良い緩急になっていました。(下手な歌を披露する中での暴力シーン、サヤカ(石田ゆり
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変化する帽子(1895年製作の映画)

1.8

モノボケ的アプローチによる、帽子大喜利。
『馬芸』ぶりのコメディ路線で攻めてきた1本でした。
おじさんが帽子を被って、その帽子を被っていそうな人物の動作をするというだけの内容なのですが、おじさんの表情
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ショート・カッツ(1993年製作の映画)

3.9

総勢22名で織り成す、ロサンゼルス大群像劇!
『マグノリア』を観た際、本作が元ネタとなった作品の1つであると知り、観てみることにしました。
ロバート・アルトマン監督作は初見でしたが、全編に渡って感じる
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ユキの異常な体質 / または僕はどれほどお金がほしいか(2017年製作の映画)

3.1

雪女の満たす生活。
本作は、パパからの援助で生活していた幸雄が偶然雪女と関わりをもち、同棲を始めるという、コメディ寄りの作品です。
端的に良い点をまとめると、ルックの良さと間の抜けたコメディ描写の2点
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世界の終わりから(2023年製作の映画)

3.4

夢と現実、そして未来が交錯する、終末世界救済譚。
初紀里谷和明監督作でしたが、ビジュアル、スケール感は圧巻で、映画という媒体を最大限利用したスペクタクルを全身で浴びることができました。
1カット1カッ
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結婚記念日のプレゼント(2006年製作の映画)

2.4

赤い車の連れていった未来。
BSSTOで、久しぶりにこれはダメだという映像に出会ってしまいました。
本映像は、結婚記念日に様々な準備をして帰宅した夫が、自宅に妻以外に誰かがいることに気付き、自棄になっ
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ペナルティループ(2024年製作の映画)

3.6

復讐の果てに見るは喜劇か、それとも悲劇か。
前評判では高評価な意見しか聞いていなかったので、かなり期待して観に行ったのですが、結果は想像以上に輪郭がボヤけた、佳作崩れの凡作でした。
まず謝らねばならな
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写真会議委員の上陸(1895年製作の映画)

1.9

写真家たちの下船の様子。
これまた困る1本でした。
シネマトグラフに気付いた写真家たちが撮影者に向かって会釈したり、帽子を取ったりしており、完全に記録以外の何物でもない映像になってしまっていました。(
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ナルヴィックのヘアパーラー(2021年製作の映画)

3.0

実話に基づく、曲げない信念の物語。
本作は、第二次世界大戦の真っ只中、夢をもつ17歳のアナが、過酷な日常をどう生き抜いていくかを描いた作品でした。
まず一際目を引くパステル調の淡いルックは、戦争を描く
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赤ん坊の食事(1895年製作の映画)

1.6

赤ん坊による、初めての食事フィルム。
上記に書いた文言の、それ以上でもそれ以下でもありません。
観客から観て左側に座る、髭を貯えたお父さんが、中央に座る赤ん坊にヨーグルトのようなものを2口食べさせ、そ
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MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022年製作の映画)

4.2

タイムループと何ら変わらない、繰り返しの日々。
初めに言っておきましょう。これは良作でした!
本作は、多忙な広告代理店で働く吉川さん(円井わん)が、後輩2人組にタイムループをしていると告げられ、本当に
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励ましの言葉(2004年製作の映画)

3.0

背中を押す言葉たち。
ワンアイディアを作品に昇華させた、3分ながらとても満足度の高いショートフィルムでした。
2004年に作られた(或いは、公開された)ということもあって画質はかなり悪かったですが、そ
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おじいさんのボート(2020年製作の映画)

3.2

自ら作っていく、終わりへの道。
隣人の孤独死をきっかけに、自分の死とも向き合うことを決めたお爺さんのお話です。
老いていながらも、至って前向きに、ボートを作ったり、洞窟を掘ったり、飾り付けをしたり、水
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馬芸(1895年製作の映画)

2.6

『水をかけられた散水夫』から続く、ルイス・リュミエールが贈る乗馬コメディ。
コメディに全振りされた1本で、内容としては乗馬大喜利が全編(43秒)に渡って展開されるといったものになっていました。
短い尺
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夏の遊び(1951年製作の映画)

4.1

皆さん、大変お待たせしてしまい申し訳ございませんでした!
ベルイマンマラソン企画、レビュー第3弾です。(第1弾『野いちご』、第2弾『仮面/ペルソナ』も併せてご覧下さい!)
見た順番通りではありませんが
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すんドめ2(2015年製作の映画)

1.7

このレビューはネタバレを含みます

人気ちょいエロラブコメ漫画の実写化、リメイクシリーズ2作目!
本シリーズ(1回目のリメイク版)の完結作でありながら、何もかもを有耶無耶にして終わらせていった1本です。
前作のラスト、そして今作の冒頭で
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マグノリア(1999年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

ロサンゼルスに住む人々の24時間を追った、群像劇超大作!
187分という途轍もない長尺にビビっていましたが、いざ鑑賞を開始すると何人(或いは、何組)かの視点を行き来しながら進行していくストーリーにのめ
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カード遊び/リュミエール家の庭での親睦会/エカルテ遊び(1895年製作の映画)

1.7

カードで遊ぶ、穏やかな日。
これは評価に困りました。
ストーリーは、無いと言っても過言ではありません。流れとしては、奥に座る男が召使いに飲み物を持ってこさせ、持ってきてもらったものをコップに注ぐ中、手
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.2

永遠に罰され続けるオッペンハイマーという男の人生。
圧倒的IMAXレーザーGT体験の極地が詰まった1本でした。
ストーリーは、時系列が入れ替えられていたり、2軸のストーリーラインが同時に処理されていっ
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水をかけられた散水夫(1895年製作の映画)

3.4

元祖サイレントコメディ。
今見ても難なく笑える、手軽なコメディ作品でした。
少年?が水を撒いている散水夫のホースを踏んで、仕事の邪魔をするだけでこんなにも面白いものになるのかと、短い尺に対する満足度が
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.0

静寂、されど幸福。
ミニマムな物語ながら、映画らしい映画で感動しました。
映像の美しさ、音楽の豊かさ、主人公を取り巻く人々の力強さと、抜かりのない作りで、最後までゆったりと静かな作風でしたが、眠くなら
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すんドめ(2015年製作の映画)

1.6

※本レビューは後半、ネタバレを含む表現がございます。ご注意下さい!
人気ちょいエロラブコメ漫画の実写化、リメイクシリーズ1作目!
ドラマ版の出来が擁護できないレベルで酷かったため、逆に映画版はどうだっ
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VOID(2023年製作の映画)

3.3

喪失と時間の暴力性。
本作は、不慮の事故で友人を亡くした女子高校生の主人公が、その友人のことを忘れられないまま日常を過ごすお話です。
常に画面のどこかに不可解な存在が映り込んでいるような、絶妙な居心地
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洗浄(2023年製作の映画)

3.5

足りない若者の、満たされた皮肉。
『NN4444』の中で、1番クオリティの高い作品だったと思います。
ホラー映画の定番を地で行く序盤の展開には少々の不安がありましたが、以降の展開、転調にて、ひと味もふ
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Rat Tat Tat(2023年製作の映画)

2.8

見えない圧力の壁。
本作は、夫と共にとあるパーティーに出掛けた主人公が、謎の拍手に煽られながら恐怖体験に身を落としていくお話です。
『NN4444』として劇場公開された際に本作を観たのですが、ルックや
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ラ・シオタ駅への列車の到着(1895年製作の映画)

2.4

「映画」の到来に重なる、列車の到着。
『工場の出口』に並ぶ、「映画」の歴史幕開け作品群の1つです。
正直に言うと、『工場の出口』よりは語る意味がないように思う作品でした。
というのも、『工場の出口』以
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(2023年製作の映画)

3.2

逃げ場のない環境下における、「犬」の咆哮。
主人公である楓(小川あん)は、職場にも自宅にも自分をわかってくれる人はおらず、毒親に育てられたことから起因する自己肯定感の低さも相まって、人生に言い得ない圧
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工場の出口(1895年製作の映画)

2.5

これぞ、「映画」の始まり。
本作を起源に紡がれた130年の歴史の重さを加味すると、どう評価していいのか分かりません。
映像としては、門が開いて沢山の人が出てきて閉まるだけと、大層な内容ではありません。
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NN4444(2024年製作の映画)

3.5

新進気鋭の映画レーベルが放つ、不条理ホラーオムニバス!
結論から言うと、まだ荒削りな部分も多かったですが、雰囲気や質感はとても良く、関わった4人の監督の今後が楽しみになる作品でした。
どの話も奇妙かつ
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