映画大好きそーやさんさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

夜明けのすべて(2024年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

〈2024/1/30加筆修正①・2024/1/31加筆修正②〉
試写会にて鑑賞しました!
三宅唱監督自らが登壇しての、観客とのトークセッションでは所々で笑いが漏れていたり、様々な角度からなされる質問に
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ナポレオン(2023年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

人間的英雄、あるいは悪魔。
2024年に観た映画の中で、暫定1位に躍り出た作品です。(1月現時点)
仮に去年のうちに観ることができていれば、年間ベストに確実に入っていたと思います。
ルックの重厚感、映
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Kids Return キッズ・リターン(1996年製作の映画)

4.2

人はみな「青春」の只中にいるということ。
私生活の忙しさにかまけてレビューを書く手が止まっておりましたが、そろそろ書かないとと思い、本作についてレビューすることと相成りました。お待たせしてしまい申し訳
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アキレスと亀(2008年製作の映画)

3.7

北野武監督が手掛ける、「芸術」、「葛藤」三部作、完結作!
『首』が北野武監督作デビューだった私でしたが、次に『Kids Return キッズ・リターン』を観て、その後に観たのが本作でした。
乱雑な順番
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レザボア・ドッグス デジタルリマスター版(1992年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

今や巨匠の域にすら到達した、クエンティン・タランティーノの長編初監督作品!
もう言わずもがな最高でした。
予算が少ないことはルックなどを見れば一目瞭然ですが、にも関わらずとにかくクールで面白かったです
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TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー(2022年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

すみません、年始からガツンと体調を崩し、寝込んでおりました。
本日よりぼちぼちレビューを再開していきたいと思います。
では、本編に入ります!
若者の興味とその危うさ。
実は、本作は2024年の初劇場鑑
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トロリー・トラブルズ(1927年製作の映画)

3.3

オズワルド・ザ・ラッキー・ラビットシリーズ、記念すべき1作目!
本来、1月1日に観るべきだった作品です。(気になる方は、私のレビュー欄を遡ってみて下さい!)
やはり本作も、アニメーションがアニメーショ
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劇場版 SPY×FAMILY CODE: White(2023年製作の映画)

3.8

TVスペシャルクオリティを脱することに成功した、最高の劇場版アニメーション!
原作は未読、TVシリーズ1期完走、2期未見の状態での鑑賞でしたが、非常に楽しんで観ることができました。
某青ブタシリーズと
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.8

ゴジラIPのウェルメイド最適解!
2023年最後に劇場で観た作品でしたが、良い映画館鑑賞納めになったと思います。
演技は大袈裟に分かりやすく、掴みの海上シークエンスから人間ドラマパートを経ての、カタル
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夢追いウサギ(2020年製作の映画)

3.7

1匹ウサギの「家」探し。
絵本の挿絵のような画作りが作品のテーマ性としっかりマッチしていて、終始癒されるとともに、鑑賞後は自然と主人公のウサギのような穏やかな表情を浮かべていました。
社会での生活にお
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オール・ウェット(1927年製作の映画)

3.4

明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします!
1本目のレビューは、オズワルド・ザ・ラッキー・ラビットシリーズ5作目です!
いきなり5作目から始めることになったのは、何も調べずに本作を
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青春ブタ野郎はランドセルガールの夢を見ない(2023年製作の映画)

3.1

作品としての破綻が完全に露見した、青ブタシリーズ高校生編完結作!
本作がお好きな方、申し訳ございません。
元々期待は全くしていませんでしたが、そんな期待値0の遥か下をゆく作品となっていて、最悪以外に言
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悪太郎(1921年製作の映画)

3.6

第35回澤登翠活弁リサイタルにて鑑賞!
無声映画はチャップリン作品を何作か観ただけだったので新鮮でしたし、何より現役の活弁士の方が生で声を当てながらの鑑賞は別格の面白さ、グルーヴ感、ライブ感があって良
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ウィッシュ(2023年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

願いを巡る、捻りの足りない原点回帰。
本作を一言で表すと、演出と美術の死んだ『竜とそばかすの姫』です。
兎にも角にも脚本の粗が目立ち、クライマックスにノイズを感じて盛り上がれず、オチにも肩透かしを食ら
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スイス・アーミー・マン(2016年製作の映画)

3.7

欠けた者同士の共生と肯定。
この映画を観た方は、1度はこう思ったことでしょう。
真面目に観るものではない、単なるコメディ作品に過ぎないだろうと。
確かに、その1面というか、そういった意図で作られたシー
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(2023年製作の映画)

3.8

バイオレンスBLシニカルコメディ戦国時代劇!
要素だけで見れば、トンチキが過ぎるラインナップですね。でも、これが全てだという恐ろしさたるや……!
これらのバランスがどうであったかはさておいて、私個人と
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窓ぎわのトットちゃん(2023年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

今やテレビスターの座に登り詰めた黒柳徹子の、真実の物語。
予告が出る前からずっと楽しみにしていた本作ですが、期待以上の出来で大満足でした。
シンエイ動画の作画はずっと安定しており、所々で力の入ったアニ
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火の鳥 エデンの花(2023年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

美しさと醜さの、圧倒的対比。
ダイジェストと言ってもいいハイテンポな展開、モチーフや設定の何でもあり感、進行によって雑に舵を切られる感覚等々、随所にご都合主義を感じつつも、生物であったり、機械、造形物
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回廊とデコイ(2023年製作の映画)

3.6

コントオムニバスで綴られる、小林賢太郎的哲学。
基本コメディながら、間間で混ぜられる奇怪で意味深な問いかけが多層的に重なっていって、それらの連続がわからないなりに面白さを生じさせていたと思います。
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キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

本作にて、150本目のレビューとなります!
いつも閲覧して頂きありがとうございます。
今後も自分のペースでコツコツ更新していきますので、どうかよろしくお願いします!
余談はさておき、本編に入りましょう
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きっと、それは愛じゃない(2022年製作の映画)

3.7

Filmarksのオンライン試写会にて鑑賞!
ままならない愛への追求。
結論から言うと、全編に渡って楽しませてもらえました。
脚本は様々な人の口から愛についての在り方が説かれる中で、その様をドキュメン
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宇宙探索編集部(2021年製作の映画)

3.5

幾重に屈折しても、夢を信じ続けること。
廃刊寸前の科学雑誌の編集長が宇宙人の有益情報を得て、仲間と共に起死回生の旅に出るお話です。
映像的な凄みはあまり感じませんし、キャラクターも絞っている割に上手く
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月世界旅行(1902年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

およそ120年前に作られた、最古のSF映画!
人類が月に降り立つより前に制作されたこともあって、月という星が自由な想像によって出来上がっていました。
その行き方も、現地にいる生物も、現実では有り得ない
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ジョーカー(2019年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

喜劇という名の悲劇、再び。
元ネタと言われている『キング・オブ・コメディ』を先に観ていたので、そちらと比較しながら本作を鑑賞しました。
筋は似通っていますが、本作の方が一般にも伝わりやすいように脚色さ
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ワンス・アポン・ア・スタジオ 100年の思い出(2023年製作の映画)

4.0

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100年の歩みとこれから。
僅か9分ほどの尺なのですが、ディズニースタジオ100年分の歩みがギュッと詰まっていて、大満足のショートフィルムでした。
すべてを観てきた訳ではない私ですら知っているキャラク
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つみきのいえ(2008年製作の映画)

3.7

積み重なった人生と今の肯定。
もう何度も鑑賞している本作ですが、初めて観た時と変わらないくらい感動させられました。
人間は今を生きることに必死で、一々過去を思い返しながら生きることはありません。
今と
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バッファロー’66(1998年製作の映画)

3.9

世界一不器用で、世界一優しい男の、環境に左右され続けた人生。
ビリーの狂暴性、狂気性が前に出過ぎるあまり、共感できない主人公として受け入れた人も多かったように思います。
私も最初こそそのように受け取り
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オペレーション・フォーチュン(2023年製作の映画)

3.6

とりあえずジェイソン・ステイサムで味付けしてみた、よくあるスパイミッションもの!
この手の作品は好みなものが多い印象で予告編の段階から期待していた作品でしたが、結論から言うとあまりノれなかったです。
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ミスト(2007年製作の映画)

3.8

スティーブン・キング原作の、史上最強の胸糞映画と名高い1作!
ずっと観たかったのですが、私の利用しているサブスクには見当たらなかったため、GEOにてレンタルし鑑賞しました。
そうまでして本作の胸糞具合
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アントマン&ワスプ:クアントマニア(2023年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

賛否両論を呼んでいた、アントマンシリーズ3作目!
本作は過去2作で大いに匂わされていた量子世界がメインの話となっていました。
個人的にアントマンの魅力は、縮小や拡大を駆使して戦う独特なアクションスタイ
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レオン 完全版(1994年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

正反対の殺し屋と少女が紡ぎ出す、歪な純愛。
リバイバル上映最終日に飛び込んで、ギリギリ観ることができました。
危なげな内容を描いているとは思いますが、本質は真っ当に愛を追求した作品だったと思います。
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GO(2001年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

〈2023/12/20加筆修正〉
国籍、環境、名前、そのどれよりも大切な人間の本質。
初めに申し上げておきますが、本作は一本の映画としてよくできた作品だったと思います。
まず、原作とは異なる始まり方と
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万年幻想曲(2023年製作の映画)

2.7

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見てもらえない娘の鬱屈。
機会があって観ることができた本作ですが、自主制作らしさに溢れたミニマムな物語ながら、細部までこだわり抜かれた映像づくりに痺れる私がいました。
自然な視線誘導、場面転換は本作の
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火垂るの墓(1988年製作の映画)

3.8

戦火に翻弄され続けた4歳と14歳の、善悪を超越した生き様。
2度目の鑑賞でしたが、やはり観るのが辛い作品でした。
「死」から始まる作品の中で、最も美しく、最も心を抉るタイトルバックまでのOPシークエン
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泥の河(1981年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

仄かでも確実にある「死」と隣り合わせの世界を生きる、1人の少年の成長譚!
戦後、下町情緒溢れる大阪の町に、9歳の信雄は家族3人で暮らしており、そんな信雄を通して描かれる、明確な「死」というテーマ性に驚
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アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

超豪華俳優大集結な、ポップでどこかもの悲しいウェス・アンダーソン渾身の怪作!
架空の舞台と、そのドキュメンタリーと、そのドキュメンタリーの裏側とを、幾つもの視点をもってして画面に刻み込み、俳優たちと彼
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