映画大好きそーやさんさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

オペレーション・フォーチュン(2023年製作の映画)

3.6

とりあえずジェイソン・ステイサムで味付けしてみた、よくあるスパイミッションもの!
この手の作品は好みなものが多い印象で予告編の段階から期待していた作品でしたが、結論から言うとあまりノれなかったです。
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ミスト(2007年製作の映画)

3.8

スティーブン・キング原作の、史上最強の胸糞映画と名高い1作!
ずっと観たかったのですが、私の利用しているサブスクには見当たらなかったため、GEOにてレンタルし鑑賞しました。
そうまでして本作の胸糞具合
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アントマン&ワスプ:クアントマニア(2023年製作の映画)

3.6

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賛否両論を呼んでいた、アントマンシリーズ3作目!
本作は過去2作で大いに匂わされていた量子世界がメインの話となっていました。
個人的にアントマンの魅力は、縮小や拡大を駆使して戦う独特なアクションスタイ
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レオン 完全版(1994年製作の映画)

4.2

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正反対の殺し屋と少女が紡ぎ出す、歪な純愛。
リバイバル上映最終日に飛び込んで、ギリギリ観ることができました。
危なげな内容を描いているとは思いますが、本質は真っ当に愛を追求した作品だったと思います。
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GO(2001年製作の映画)

3.8

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〈2023/12/20加筆修正〉
国籍、環境、名前、そのどれよりも大切な人間の本質。
初めに申し上げておきますが、本作は一本の映画としてよくできた作品だったと思います。
まず、原作とは異なる始まり方と
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万年幻想曲(2023年製作の映画)

2.7

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見てもらえない娘の鬱屈。
機会があって観ることができた本作ですが、自主制作らしさに溢れたミニマムな物語ながら、細部までこだわり抜かれた映像づくりに痺れる私がいました。
自然な視線誘導、場面転換は本作の
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火垂るの墓(1988年製作の映画)

3.8

戦火に翻弄され続けた4歳と14歳の、善悪を超越した生き様。
2度目の鑑賞でしたが、やはり観るのが辛い作品でした。
「死」から始まる作品の中で、最も美しく、最も心を抉るタイトルバックまでのOPシークエン
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泥の河(1981年製作の映画)

3.7

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仄かでも確実にある「死」と隣り合わせの世界を生きる、1人の少年の成長譚!
戦後、下町情緒溢れる大阪の町に、9歳の信雄は家族3人で暮らしており、そんな信雄を通して描かれる、明確な「死」というテーマ性に驚
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アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

3.6

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超豪華俳優大集結な、ポップでどこかもの悲しいウェス・アンダーソン渾身の怪作!
架空の舞台と、そのドキュメンタリーと、そのドキュメンタリーの裏側とを、幾つもの視点をもってして画面に刻み込み、俳優たちと彼
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LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標(2014年製作の映画)

3.7

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Filmarksの特別上映会にて鑑賞しました!
初の109シネマズプレミアム新宿、ポップコーンもドリンクも無料で楽しませて頂きました。
かなり先になりそうですが、次行く時はできる限り早くに劇場に行って
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べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

3.8

脱力系サブカルマシマシ殺し屋コメディ!
ずっと観たかった本作ですが、アマプラで配信されていることに気が付きようやく鑑賞と相成りました。
まずは一言、非常に面白かったです!
邦画のアクションにはあまり満
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シャイニング(1980年製作の映画)

3.7

鬼才スタンリー・キューブリックが手掛けた、言わずと知れたモダンホラーの傑作!
未レビュー作品が溜まるばかりで困った結果、強く印象に残っていた本作に白羽の矢が立ちました。
ジャック・ニコルソン演じるジャ
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劇場版 天元突破 グレンラガン 螺巌篇(2009年製作の映画)

3.9

螺旋が紡いだ愛と絆の物語。
ファンムービーとしては傑作中の傑作でした!
TVシリーズを観ていた人は味付け3倍増しになった本作を観て満足しない方が難しい気がします。
特に終盤の盛り上がりは凄まじく、ほぼ
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MASTER BLASTER(2015年製作の映画)

3.2

絶対のない現実の、空想的なアプローチ。
独特な世界観に対して、抜群にマッチした音楽使いをしてくることに定評のある冠木佐和子ですが、今回はこれまでになかったジャズ調を用いて新たな化学変化が起こせていまし
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バーニング 劇場版(2018年製作の映画)

3.8

掴めない輪郭の中に潜む、確かな格差と歪な変化。
続けての、村上春樹原作映画の鑑賞となりました。
ただ本作は『トニー滝谷』以上にメタファーに満ちた、難解な作品でしたね。
初めに申し上げておきたいのですが
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トニー滝谷(2004年製作の映画)

3.5

トニー滝谷の人生を通して描く、段階的な孤独と逃れられない宿命。
村上春樹の短編小説を映画に落とし込んだ本作ですが、市川準監督の脚色が光りに光った良作だったと思います。
ただ映画として観るとダサさという
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千年女優(2001年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

鍵の君を追い続けた実人生と、看板女優として名を馳せた俳優人生とを重ね合わせた、千年叙情ロマンス!
キネマ旬報シアターにて『パーフェクトブルー』と同日に鑑賞していましたが、思いがまとまらないままでずっと
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夏のゲロは冬の肴(2016年製作の映画)

3.1

無常な円環に生きる人類へのトリップエール。
嘔吐にトラウマをもつ私にとっては、かなり苦しい鑑賞となりました。
とはいえ、レビューするにあたって1度の鑑賞ではその気色悪さに圧倒されるばかりで、何を言わん
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天国への階段(1946年製作の映画)

3.6

本質的な愛に対する追求と、その傍らにみえてくる戦争の不毛さ。
直接的にメッセージ性、テーマ性が伝わってくる描写が多いのは小っ恥ずかしく、陳腐なアプローチがなされているように感じるかもしれません。
確か
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バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)(2014年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

ワンカット風にてお届けされる、人生の再起をかけた落ち目俳優のブロードウェイ挑戦劇!
本作は観客に多くの咀嚼、解釈を要求してくるため、手放しに絶賛するのが難しい作品でした。
私個人としては、撮影技術に感
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パーフェクトブルー(1998年製作の映画)

4.1

虚構と現実改め、理想と現実の狭間で揺れる、1人の少女の成長譚!
今敏監督作は『パプリカ』しか観たことがなかったのですが、本作を鑑賞したことでまんまと監督の虜になってしまいました。
とにかく目を見張るの
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肛門的重苦(2013年製作の映画)

2.7

屈折した監督の思いが爆発に爆発した、3分間の低俗な悪夢。(褒め言葉)
恋人に振られた時に見た夢をアニメーションに仕上げたそうですが、もう流石としか言いようがない気持ち悪さで最高でしたね!
これまで観て
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ミュータント・タートルズ ミュータント・パニック!(2023年製作の映画)

4.5

日本最速試写会にて、一足先に観させて頂きました。
スパイダーバース以後に属する作品群でありながら、新機軸をもってして独自の色を魅せた、サブカルごった煮ティーンネイジャー冒険譚!
アニメーション映画が大
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えーん(2018年製作の映画)

3.4

赤ちゃんの泣き声が映し出す、潜在的な安らぎの住みか。
冠木佐和子監督作はレビューしていない作品も合わせて3作目なのですが、どれも独自の世界観にどっぷり浸かることのできる、えげつない作品が多くていいです
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バビロン(2021年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

明日を生き続ける俳優たちへの挑戦的なラブレター!
188分という長大な尺を用いて描く、サイレントからトーキーへの移行期の物語は、その下品さ、悪趣味さも然ることながら脚本のとっ散らかり具合で、何倍にもス
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夜は短し歩けよ乙女(2017年製作の映画)

4.2

黒髪の乙女による、驚天動地かつ荒唐無稽な一夜の京都探訪!
初めて観た時は半分も理解できていなかったと、2度目の鑑賞をしたことで明らかになりました。
湯浅政明色が全面に押し出された、ダイナミックなアニメ
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おかあさんにないしょ(2015年製作の映画)

2.3

サイケデリックお下品教育番組(的映像集)!
ハッキリ言って内容は、最低な下ネタ尽くしで見るに堪えません。
テーマ性や時代性なんて考えるだけ無駄です。映画として観れば評価が低くなってしまうのも無理はない
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8 1/2(1963年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

この映画に出逢うために、映画を観続けてきたのかもしれません。
そう思えるほどに、全編に渡る美しい混沌に打ちのめされてしまいました。
初のフェデリコ・フェリーニ監督作でしたが、見事に心を撃ち抜かれました
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ジャンゴ 繋がれざる者(2012年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

映画オタクのクエンティン・タランティーノが描く、スタイリッシュなバイオレンス西部劇!
最初に謝らせて下さい。申し訳ございません!
私は西部劇もマカロニ・ウェスタンもあまり観られておらず、本作を正当に評
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ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結(2021年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

ジェームズ・ガン節が遺憾なく発揮された、最低で最高なアンチ・ヒーロー映画の傑作!
ハッキリ言いましょう。本作は、万人に受けるために作られた作品では決してありません。
下品さやグロテスクさを代表とする悪
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

3.8

映画史に闇を落とした実際の事件を題材に、映画という虚構で真っ向から夢を語ったハリウッドへのラブレター的作品!
クエンティン・タランティーノ監督作で言えば、『パルプ・フィクション』と合わせて2作しか観た
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ユージュアル・サスペクツ(1995年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

言わずと知れたどんでん返し系映画の金字塔!
張り巡らされた伏線に、1周目の鑑賞では七割も気付けなかったのではないでしょうか?
ラスト5分で一気に回収されていく気持ち良さは、恐らく真の初見でしか味わえる
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ホーンテッドマンション(2023年製作の映画)

4.1

ホーンテッドマンション、2度目の映画化!
不勉強で、エディ・マーフィが主演を務める最初の作品は観られていないのですが、新作のこちらだけを観た私はかなり楽しめました。
兎にも角にも脚本の練られ具合が半端
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アンブリン(1968年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

今や誰もが認める大巨匠、スティーブン・スピルバーグの伝説的処女作!
内容は至ってシンプルな、ヒッチハイカーの刹那的な恋模様を描く青春ロマンスでした。
画面は常に観づらく、物語に没入していくのが難しい本
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ランガスタラム(2018年製作の映画)

3.5

『RRR』ぶりのインド映画、ギリギリ滑り込みました!
『RRR』とは違った面白さをもった作品になっていて、インド映画の奥深さの一端を覗くことができた気がします。
政治や文化の側面が色濃く反映された、社
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おばあちゃんの特別な日(2021年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

せっかくの休日に、孫の面倒を見るよう頼まれたおばあちゃんの話!
個人的には好みな作品でした。
解釈は幾つかできるようになっていて、ただ娯楽作品として消費するも良し、深堀って何を言わんとしたのだろうと考
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