映画大好きそーやさん

馬芸の映画大好きそーやさんのレビュー・感想・評価

馬芸(1895年製作の映画)
2.6
『水をかけられた散水夫』から続く、ルイス・リュミエールが贈る乗馬コメディ。
コメディに全振りされた1本で、内容としては乗馬大喜利が全編(43秒)に渡って展開されるといったものになっていました。
短い尺であれば仕方ないのかもしれませんが、予想される範囲内ですべてが完結してしまっていたのは残念でした。
後半は、少しずつ意味合いを変えながらも(お笑いの文脈で言う、かぶせ的なアプローチをしていきながらも)、画的には同じものが続く、やや単調な展開だったと思います。
『水をかけられた散水夫』がコメディとして、ツカミから展開、発展、オチまでがソリッドにまとめられていて、それを観た後だとどうしても目劣りしてしまいました。(『水をかけられた散水夫』においては、画に変化があり、ホースから水が出なくなってから出てくるまでの間(フリとしての静的描写)を経ての、水をかけられた後の散水夫と少年のいざこざの動的描写が良い緩急になっていて、純粋に観客が笑いやすい作品になっていたような気がします)
総じて、決して悪い内容とは言わないまでも、物足りなさが残る1本でした!