このレビューはネタバレを含みます
2001年製作。脚本監督チョン・ジェウン。タイトルから、のほほんとした子猫と女子の話かと思っていたら。112分の中に作者のいろんな思いが詰め込まれていて何とも言えない情感が沸き立ってきます。そして、猫>>続きを読む
和久井映見を気にしたのはいつ頃だったろうか。電車の吊広告(セデス錠)だったか、あるいは『就職戦線異状なし』のクールな人事課員だったか。調べてみるとこのふたつは1991年だった。サントリーのビール/モル>>続きを読む
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予告篇を観ながら、両親の手に負えなくなったお転婆な女子が親戚に預けられ、ひと夏を過ごすうちに愛情とは何かを感じる話なのかと変換していた。そんな涙もののお話しか想像できない貧困なわたし。全く違う物語。原>>続きを読む
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予告篇に生理的な嫌悪感を覚えたので絶対に観ることはないだろうと思っていたのですが、信頼する人たちが座談形式の映画批評で取り上げていたので、いとも簡単に絶対を取り消しました。でも、黄金週間の空き時間に観>>続きを読む
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悪は存在する、・・・・から存在しない、と書き換えられる。
森の中。梢と空を見上げて移動する視線がしばらく続く。徐々に視線は降りてきてぽっかりと開いた原っぱにひとりの幼い女の子が戯れている。このシーン>>続きを読む
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『ヤンヤン 夏の想い出』を観に行ったら、満席です、と冷たく言われたので、どーしようかと。で、本作を替わりに観たのでした。
女子のロックバンドの話かと思って観に出掛けたら、何の関係もなかった。尼崎閘門>>続きを読む
1983年製作。原作アデライダ・ガルシア・モラレス。脚色監督ビクトル・エリセ。
南部、という意味だそうだ。主人公/エストレリャが父親の故郷である南部に旅立つシーンで映画は終わる。だから南部での物語は>>続きを読む
1968年製作公開。脚本中原弓彦 、前田陽一。監督前田陽一。公開日は3月30日。グループサウンズの人気バンド/ザ・ジャガーズの出演作品ということで、春休み中の小、中学生も観に出掛けたのかもしれない。同>>続きを読む
原題が『ALL OF US STRANGERS』となっているので、『異人たちとの夏』とは趣が変わっている。
ロンドンのタワーマンション。目白通り沿いの6階建てのマンションとは違います。物語はそのタワ>>続きを読む
この間「ハザカイキ」という芝居を観に行った。主演は丸山隆平。その舞台に風間杜夫が出演している。風間杜夫の娘役で恒松祐里が出演していて、親子の役柄なので並んで立っている場面が多いんだけれど、風間杜夫のか>>続きを読む
大分前、今は亡き叔父が結婚することになった。50歳に手が届くような年齢だったろうか。お相手は20代の女性だった。叔父は、事務所兼自宅に母、妹と同居していていたのですが、妹の存在をお相手に知らせていなか>>続きを読む
『違う惑星の変な恋人』が面白かったので。
女子の違いは判ったんだけど、男子/先輩の風体が様変わりしていて同一人物だとは思っていなくて何が何だかよく分からなかった。
でも、大観覧車での絶望的な二種類>>続きを読む
中村晃子が「虹色の湖」を歌ったのは1967年だった。/幸せが 住むという/虹色の 湖/幸せに 会いたくて/旅に出た 私よ/少し怒ったような歌い方の都会的なちょっと突っ張った感じのお姉さん。この歌が流行>>続きを読む
『毒親』という韓国映画も公開されているようで。
佐津川愛美が出演しているので観に出掛けたのですが、冒頭の空家の全景と音楽で、これホラーじゃないかと、気持ちが蹲ってしまった。高校生らしい男子女子がその>>続きを読む
1973年製作公開。原作山田太一。脚色森崎東 、熊谷勲。監督森崎東 。1972年のNHK連続テレビ小説(脚本/山田太一)の映画化。視聴率も高く、真紀しゃんという呼び方が耳に残っている。真木洋子がヒロイ>>続きを読む
1990年製作。原作ニコラス・ピレッジ。脚色ニコラス・ピレッジ、マーティン・スコセッシ。監督マーティン・スコセッシ。
映画館の惹句/大統領になるより、マフィアになることが憧れだった――
“グッドフェ>>続きを読む
予告篇は、ドキュメンタリータッチの演出で老いた男と女が死んでいくような話だったので、自分の趣味じゃないなと思っていたものでした。とはいえ2023年公開作品としては観ておかなければいけない作品ではないか>>続きを読む
1968年製作公開。脚本神波史男、長田紀生。監督深作欣二。
人物の背景が一部不明で分かりづらいところがあります。
昭和41年。8年の刑期を終え鶴田浩二が出所してきます。昭和33年からの8年は大きな>>続きを読む
分からぬことがいくつかあった。オッペンハイマーの聴聞。ルイス・ストロースの公聴会。もちろん量子力学なんて全く分かりません。理論に基づいて実験して、その結果を考察して、ああなるこうなるそうなるかもしれな>>続きを読む
かなり前、映画館に置いてあった本作のチラシを手にして、まさかプロレスの話じゃないよね、と思ったものでしたが、まさしく鉄の爪フリッツ・フォン・エリックの事だった。え、こんな題材で客が入るのか?ジャンル/>>続きを読む
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118分の作品ですが、ものすごく長く感じます。1時間もしないうちに飽きて来た。
盲目の鍼灸師/ギョンスが宮廷の医療グループに採用されて・・・・。
17世紀の李氏朝鮮の宮廷モノで馴染みのない設定なの>>続きを読む
PART1は155分。PART2はそれを超える166分。『オッペンハイマー』『デューン砂の惑星PART2』『ゴッドファーザーPART2』と三日続けて拘束時間3時間超の作品を観る。ほとほと疲れたのですが>>続きを読む
1990年製作公開。原作柏原兵三、藤子不二雄A。脚色山田太一。監督篠田正浩。柏原兵三の自伝的小説「長い道」を藤子不二雄Aが漫画化したものを、藤子不二雄Aが企画、製作して映画化。
配給の東宝マークが出>>続きを読む
岡田将生が崖から義父母(矢島健一/中村久美)を突き落とす。突き落とすシーンが悪童たちの記念撮影の場から捉えられていて、突き落とす瞬間がカメラに収まってしまう。で、その悪童たちが岡田将生を脅して、という>>続きを読む
『止められるか、俺たちを』は1970年前後、政治の時代の新宿/若松プロが世界に向かって鉛筆を削っていた話だった。本作は、若松孝二が1983年名古屋で開館させたミニシアター/シネマスコーレに集う若き映画>>続きを読む
1974年製作。原作マリオ・プーゾ。脚色フランシス・フォード・コッポラ、マリオ・プーゾ。監督フランシス・フォード・コッポラ。観るのは3回目かと思っていたら4回目だった。前作と異なり、本作ではコッポラが>>続きを読む
1971年製作公開。原作武者小路実篤。脚色山田太一。監督中村登。芳紀25歳、超ミニスカート、テニスウェア姿の栗原小巻がかわいいあんよでぴょんぴょん飛び跳ねてます。
実は、というほどの事でもないけれど>>続きを読む
27歳で死んでしまったジャニス・ジョプリン。彼女が歌った「Me and Bobby McGee」が大好きだという主人公ミソ。わたしもこの歌が大好きで彼女のアルバム「PEARL」を繰り返し聞いていた。こ>>続きを読む
読み捨てられる 雑誌のように
私のページが めくれるたびに
放り出されて しまうのかしら
それが知りたくて とても
あなたの瞳の奥に旅してく
わたしなの
センチメンタルジャーニー (センチメンタルジ>>続きを読む
1947年.パリにある古いお屋敷に男が呼ばれる。呼んだのはこの屋敷の主であるユダヤ系の老富豪。昔愛した中国女に娘ができたのだが、彼女はその娘を連れて出て行ってしまった。わたしの身寄りはその娘だけ。これ>>続きを読む
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1948年製作公開。脚本斎藤良輔、小津安二郎。監督小津安二郎。
題名からのんびりとした方の小津調のお話かと思っていた。小津安二郎がトレードマークの階段で仕掛けて物語を終わりにする。
終戦直後。戦地>>続きを読む
虐待、ネグレクト、ヤングケアラー、トランスジェンダー、ドメスティックバイオレンスを詰め込んでいて、それぞれテーマとしては重要なものだと思うのですが、いくら何でも詰め込み過ぎじゃありませんか。
病院で>>続きを読む
2025年大阪・関西万博(2025年日本国際博覧会)を開催するらしい。キャッチコピー/くるぞ、万博。/なんだそうで盛り上がってますか?大阪、関西!!大阪の人は万博が好きなんでしょうか。1970年にも日>>続きを読む
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1991年製作。脚本監督ジム・ジャームッシュ。
公開当時のウィノナ・ライダーをあまり好きじゃなかった。その理由は忘れた。とはいっても90年代の彼女の出演作は随分と観てるんだけど。で、本作のことも観て>>続きを読む
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冒頭で女子学生のインタヴューを受けている作家サンドラ。かなりのハイテンションで逆インタヴューしている。サンドラは手にしているワインを女子学生にも勧めながら、インタヴューする人のことを知りたいわ云々と言>>続きを読む
彼のことをゲイだと何となく知ったのは『ジェームス・ブラウン 最高の魂を持つ男』だった。それまで彼のことは名前しか知らなかった。「のっぽのサリー」「ルシール」が彼の歌だってことも、あ、そうだったんだとし>>続きを読む