予告篇では、国家権力の黒い陰謀に向き合う正義感の強い労働組合の委員長イザベル・ユペール、というはずだったんだけど。チラシの惹句は、/世界最大の原子力発電会社で秘された大スキャンダルが明るみに。 5万人>>続きを読む
少し前ロビー・ロバートソンの訃報が届いた。わたしはザ・バンドの現役時代のことをほとんど知らない。ボブ・ディランのバック・バンドなんだと思っていた。そのネーミングもそこから来ているとどこかで聞いたことが>>続きを読む
秋田汐梨を最初に観たのは、「目頭を押さえた」という芝居。2021年初夏に上演されているんだけど、もはやなんでチケットを買ったのかも覚えていない。山間の村、林業を営んでいる家に父母弟と暮らしている元気な>>続きを読む
石原慎太郎が東京都知事に当選、就任して間もなくの頃、都立府中療育センターという重度身体障碍者の施設を視察した。その際、ああいう人ってのは、人格があるのかね、と発言しているところをテレビニュースで観た記>>続きを読む
予告篇で池松壮亮の一人二役みたいな感じだったんでそのつもりで観ていたら、しばらくして混乱が生じてきて、俺はもう三年前の俺じゃないんだ、というような台詞で、これは同一人物じゃないのかと思い直す。サックス>>続きを読む
1986年製作。脚本ウォーレン・ボーグル。監督ジョン・カサベテス。
保険外交員アラン・アーキンには、イェール大学の合格した三つ子の優秀な息子がいる。が、彼の収入では学費を工面することが出来ぬ。妻は、>>続きを読む
1970年製作公開。脚本山田正弘、吉田喜重。監督吉田喜重。岡田茉莉子/伊藤野枝、細川俊之/大杉栄。公開当時本作テレビのニュースで映像が流されていた。登場人物の一人が名誉棄損として上映差し止めを訴え出た>>続きを読む
1963年製作。製作スタンリー・クレイマー。脚色アビー・マン。監督ジョン・カサヴェテス。わたしは、本作を過去二度観ている。前回は2000年のカサヴェテス特集、何故また観る気になったのかは全く分かりませ>>続きを読む
1995年製作公開。原作高村薫。脚色丸山昇一、崔洋一。監督崔洋一。
公開時に観ているんだけどいい記憶はない。その頃、高村薫の小説はよく読んでいて、本作はその主人公合田雄一郎シリーズとなる第1作目だと>>続きを読む
あ〜んあんあん。
北香那の嬌声、更に形のいいおっぱいを剝き出しにしてのけ反る。え、どうしちゃったの?それまでのクールな雰囲気からの大転回。ここから物語は春画の世界を越えて、生身の男と女の押しつ押され>>続きを読む
178分。ネットでチケットを買ってからのけ反った。仕事帰りの夕方の回だったので、観てから食べるか食べてから観るのか、少し迷ってけど食べずに正解だった。食べたら即座に睡魔に食われたに違いない。
201>>続きを読む
1962年製作公開。企画岡田茉莉子。原作藤原審爾。脚色監督吉田喜重。岡田茉莉子の「映画出演百本記念作品」とのことで、自らが企画している。わたしは吉田喜重の監督作品のいい鑑賞者ではないけれど、本作は大好>>続きを読む
予告篇を見つめながら、これは観ないだろうなと何度も頭の中で確認していたのに。佐津川愛美の名前を見付けてついつい足を運んでしまう。罪作りな女。スクリーンの中で自由奔放に跳梁する彼女を観るのは至福の歓びだ>>続きを読む
1973年製作。原案ビクトル・エリセ。脚本アンヘル・フェルナンデス・サントス、ビクトル・エリセ。監督ビクトル・エリセ。日本で公開されたのは1985年、フランス映画社の「BOWシリーズ」の1本です。わた>>続きを読む
undercurrent ── 下層の水流、底流。 (表面の思想や感情と矛盾する)暗流。
冒頭、そんな風に意味が付与される。
つらつら物語を追いながら、これは原罪に通じるも>>続きを読む
ケネス・ブラナー/アガサ・クリスティの3作目でしょうか。過去の2作は原作に支えられていましたがそれでもつまらなかった。本作は、どないもこないも無茶苦茶でございまするがな。
引退してベネチアに住むエル>>続きを読む
石田三成が徳川家康の屋敷に逃げ込んで助けを乞うという小説の話を思い起こした。反三成の福島正則や加藤清正が恨み重なる三成を的にした物語。秀吉死後、豊臣家中分裂の話で小説で盛られている逸話である。実際には>>続きを読む
NHKが「STOP詐欺被害!」というキャンペーンを行っていますが、その被害のあり様をみながら、この世にはどれだけお金があり余っているんだろうと思う。家の中に蔵っておいた数千万円をお渡ししたり、わざわざ>>続きを読む
予告篇の寝子がウチの三番目の寝子とおんなじだったんで。彼がウチに来てから1年が経過しますが他の二匹とは折り合いは悪く、夜、寝るときは別々にしてあげないとお互い眠れぬようです。この夏、クーラーの関係でお>>続きを読む
K's cinemaの作品紹介には、/当時同棲中のバーキンとゲンズブールがドラッグ、暴力、乱行…全編得体の知れないエロテイシズムとデカダンな匂いを撒きちらす異色のフイルム・ノワール。/と記してありまし>>続きを読む
秋の風が吹いて舟をたたむ頃/あんなしあわせにも別れがくるのね/あやまちなんて誰にもあるわ/あなたの事も思い出/そして知らん顔で時は過ぎてゆく/さよならするたびに/大人になってゆく恋人たち/(哀愁のペー>>続きを読む
伊藤万理華が出演しているのを知ってしまったので。
主人公はまなみちゃんを10年間思い続けていた、ということらしいけれど、映画そのものには既視感があって、あの台湾映画でしょ、とその作品を観ている人は気>>続きを読む
1964年製作。脚本監督グラウベル・ローシャのブラジル映画。映画館の惹句/“シネマノーヴォ”の誕生を世界に告げたローシャの代表作『アントニオ・ダス・モルテス』と対をなす姉妹編。生活に追い詰められ領主を>>続きを読む
核巡航ミサイルが搭載されているのかどうかわからないから攻撃を手控えた米第7艦隊の提督。アメリカ太平洋艦隊司令官は絶対にない、とは言っていたけれど。本作の映画的余韻の中ではあるんだかないんだか観客にはよ>>続きを読む
したんでしょ。/してない。/したよね。/だから、してないって。/じゃ、これは何。/・・・・・/答えないってことは、したってことになるよね。/してない。/説明になってないじゃん。/こんな風になったのは、>>続きを読む
ジョン・フォガティを観ながら思いだしたことがある。彼がいつも着ているタータンチェック柄のシャツを真似して10代の頃着込んでいたことを。
クリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァ(CCR)は、とい>>続きを読む
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予告篇でヒロインの原菜乃華の表情が面白かったので観に出かける。ストーリーはきっと面白くないんだろうなという予感を抱きながら。スクリーンに映し出された彼女のお顔を観ながら、この娘中学生くらいの年齢なのか>>続きを読む
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1997年製作公開。脚本イ・チャンドン、オ・スンウク。監督イ・チャンドン。
兵役義務が終了して列車で故郷に帰る主人公マクトン/ハン・ソッキュ。列車のデッキで大きく息を吸い、さて、これからどうしようか>>続きを読む
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福田村の事件を知ったのは、2021年夏に製作公開された『シュシュシュの娘』を観た時だった。作品の舞台埼玉県でも関東大震災の折、流言蜚語に押されて行政が発出した『不逞鮮人暴動に関する件』と題する通牒によ>>続きを読む
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1977年製作。原作ウォルター・ウェイジャー。脚色ロナルド・M・コーエン、エドワード・ヒューブッシュ。監督ロバート・アルドリッチ。、
高校の授業で、世界で一番大変なのはアメリカの大統領だ。あんなもの>>続きを読む
1994年製作。脚本監督エドワード・ヤン。
その昔観たことのあるようなないような。オードリーみたいな女の子も記憶にあるようなないような。いくつかの恋物語はどこかで聞いたことのあるようなないような。ラ>>続きを読む
あの娘がふられたと 噂にきいたけど/わたしは自分から 云いよったりしない/別の人がくれた ラブレター見せたり/偶然をよそおい 帰り道で待つわ/好きだったのよあなた 胸の奥でずっと/もうすぐわたしきっと>>続きを読む
2001年製作。脚本リディア・フェルド 、ジャック・ロジエ。監督ジャック・ロジエ。
物語を追っていこうとすると肩透かしを食う。たかが映画ですものそんなんどーでもいいじゃなかろうか、とでも思っているん>>続きを読む
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2010年製作。脚本監督イ・チャンドン。
アルツハイマーの老女が詩を書き始める話かと思っていたら。
川から少女が流れて来る。冒頭のシーンだ。その少女の死に嘆き悲しむ母親を横目で見遣る主人公のミジャ>>続きを読む
1981年製作公開。脚本伴一彦。監督小原宏裕。主演は朝比奈順子。当時、寺島まゆみとか泉じゅんとかかわいらしい系の女優さんがロマンポルノで活躍していた。畑中葉子もこの頃だったろうか。そんな中で彼女は一回>>続きを読む
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津軽塗をバカ塗リというのは、バカっ丁寧に幾度も塗り重ねるのでそういうんです、と酒向芳に説明されて松金よね子と篠井英介の夫婦は、バカが塗っているのかと思いましたよ、安心しました、と返す。この台詞書いた人>>続きを読む