1990年製作公開。原作柏原兵三、藤子不二雄A。脚色山田太一。監督篠田正浩。柏原兵三の自伝的小説「長い道」を藤子不二雄Aが漫画化したものを、藤子不二雄Aが企画、製作して映画化。
配給の東宝マークが出>>続きを読む
岡田将生が崖から義父母(矢島健一/中村久美)を突き落とす。突き落とすシーンが悪童たちの記念撮影の場から捉えられていて、突き落とす瞬間がカメラに収まってしまう。で、その悪童たちが岡田将生を脅して、という>>続きを読む
『止められるか、俺たちを』は1970年前後、政治の時代の新宿/若松プロが世界に向かって鉛筆を削っていた話だった。本作は、若松孝二が1983年名古屋で開館させたミニシアター/シネマスコーレに集う若き映画>>続きを読む
1974年製作。原作マリオ・プーゾ。脚色フランシス・フォード・コッポラ、マリオ・プーゾ。監督フランシス・フォード・コッポラ。観るのは3回目かと思っていたら4回目だった。前作と異なり、本作ではコッポラが>>続きを読む
1971年製作公開。原作武者小路実篤。脚色山田太一。監督中村登。芳紀25歳、超ミニスカート、テニスウェア姿の栗原小巻がかわいいあんよでぴょんぴょん飛び跳ねてます。
実は、というほどの事でもないけれど>>続きを読む
27歳で死んでしまったジャニス・ジョプリン。彼女が歌った「Me and Bobby McGee」が大好きだという主人公ミソ。わたしもこの歌が大好きで彼女のアルバム「PEARL」を繰り返し聞いていた。こ>>続きを読む
読み捨てられる 雑誌のように
私のページが めくれるたびに
放り出されて しまうのかしら
それが知りたくて とても
あなたの瞳の奥に旅してく
わたしなの
センチメンタルジャーニー (センチメンタルジ>>続きを読む
1947年.パリにある古いお屋敷に男が呼ばれる。呼んだのはこの屋敷の主であるユダヤ系の老富豪。昔愛した中国女に娘ができたのだが、彼女はその娘を連れて出て行ってしまった。わたしの身寄りはその娘だけ。これ>>続きを読む
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1948年製作公開。脚本斎藤良輔、小津安二郎。監督小津安二郎。
題名からのんびりとした方の小津調のお話かと思っていた。小津安二郎がトレードマークの階段で仕掛けて物語を終わりにする。
終戦直後。戦地>>続きを読む
虐待、ネグレクト、ヤングケアラー、トランスジェンダー、ドメスティックバイオレンスを詰め込んでいて、それぞれテーマとしては重要なものだと思うのですが、いくら何でも詰め込み過ぎじゃありませんか。
病院で>>続きを読む
2025年大阪・関西万博(2025年日本国際博覧会)を開催するらしい。キャッチコピー/くるぞ、万博。/なんだそうで盛り上がってますか?大阪、関西!!大阪の人は万博が好きなんでしょうか。1970年にも日>>続きを読む
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1991年製作。脚本監督ジム・ジャームッシュ。
公開当時のウィノナ・ライダーをあまり好きじゃなかった。その理由は忘れた。とはいっても90年代の彼女の出演作は随分と観てるんだけど。で、本作のことも観て>>続きを読む
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冒頭で女子学生のインタヴューを受けている作家サンドラ。かなりのハイテンションで逆インタヴューしている。サンドラは手にしているワインを女子学生にも勧めながら、インタヴューする人のことを知りたいわ云々と言>>続きを読む
彼のことをゲイだと何となく知ったのは『ジェームス・ブラウン 最高の魂を持つ男』だった。それまで彼のことは名前しか知らなかった。「のっぽのサリー」「ルシール」が彼の歌だってことも、あ、そうだったんだとし>>続きを読む
1968年製作。原作アルベール・カミュ。脚色スーゾ・チェッキ・ダミーコ 、ジョルジュ・コンション、エマニュエル・ロブレー。監督ルキノ・ヴィスコンティ。
今日、ママンが死んだ。そう言いながら、それは昨>>続きを読む
1952年製作公開。原作井原西鶴。脚色依田義賢。監督溝口健二。
溝口健二が『武蔵野夫人』に次いで監督した作品。『武蔵野夫人』の田中絹代は夫森雅之と上手くいっていないことに、お前の手練手管が足らんので>>続きを読む
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予告篇を観ながら、こいつが怪しいと思ってた男が予定通り逮捕され、そして、鑑賞中にもしやしてこいつらは血を分けた兄弟姉妹ってことなんじゃないかと思ったらその通りだった。/ラスト1秒、あなたの愛が反転する>>続きを読む
1978年製作公開。原作松本清張。脚色井手雅人。監督野村芳太郎。
小川真由美が生んだ緒形拳の三人のこども。緒形拳に囲われて小さなアパートで暮らしているが、ここのところ緒形拳からの手当てが覚束なくなっ>>続きを読む
検察官が供述証書のドラフトを読み上げ被疑者に異議の有無を確認するシーンから始まるので、この事件に関するドラマなのかなと思って観ていたら。
マープとジプシーの藤田貴大が舞台の演出をする際にリフレインを>>続きを読む
中島歩を観に行く。出演作が多いのでそのすべてを観ることがなかなかできないんだけど、気付かなくても出ていると得した気分になる。容姿も一度観たら忘れられないけれど、彼の場合は声ですよ。あの何とも言えぬ質感>>続きを読む
1967年製作。原作チャールズ・ウェッブ。脚色カルダー・ウィリンガム、バック・ヘンリー。監督マイク・ニコルズ。
初めて観たのは1971年。『パリは霧にぬれて』が伴映になっている。違う日に同じ番組が記>>続きを読む
1959年製作公開。原作近松門左衛門。脚色成澤昌茂。監督内田吐夢。
人形浄瑠璃のかかっている小屋で大人たちが悩んでいる。客入りが悪い。浄瑠璃作者の近松門左衛門は客席の後方でその有様をジッと見つめてい>>続きを読む
1973年製作公開。原作永井荷風。脚色監督神代辰巳。1974年の春公開された『卑弥呼』の伴映としてATG系の劇場で観た記録がある。春休みに川崎駅ビル文化まで出掛けたのでした。この番組の組み合わせって何>>続きを読む
1991年製作。脚本カーリー・クーリ。監督リドリー・スコット。公開時、丸の内ピカデリーで観ているよ、という記録があります。逃げまくる女子ふたりに若い男が絡む記憶と、ラストでその女子ふたりが『明日に向っ>>続きを読む
予告篇通りの物語で、ってほぼ実話らしいので。
『ジョジョ・ラビット』の監督タイカ・ワイティティ作品なので少しは変幻自在に物語るのかと思っていたのですが。小さな島に追いやられた主人公のサッカー監督マイ>>続きを読む
1931年製作公開。原作北村小松。脚色北村小松。監督五所平之助。日本での本格的なトーキーの映画であるとのこと。
とにかく芳紀21歳の田中絹代の魅力満開。声もお顔も可愛らしいったらありゃしない。隣の家>>続きを読む
1973年製作。脚本ギャリー・マイケル・ホワイト。監督ジェリー・シャッツバーグ。
日本公開が1973年の秋。わたしの田舎でも同じ頃、リバイバルの『俺たちに明日はない』と一緒に公開された。あの『俺たち>>続きを読む
1960年製作。原作パトリシア・ハイスミス。脚色ルネ・クレマン、ポール・ジェゴフ。監督ルネ・クレマン。高校生の頃、幾度もテレビの洋画劇場で観ていた。大きなスクリーンで観たのは1976年の水道橋/労音会>>続きを読む
1936年製作。原作マクシム・ゴーリキー。脚色ジャン・ルノワール、シャルル・スパーク、E・ザミアチン 、ジャック・コンパネーズ。監督ジャン・ルノワール。
博奕で失くした600万円は博奕で取り返す、と>>続きを読む
女は、男がこころならずも死にゆく姿に、/女があれほど美しい顔をしたら、もうその次には気が狂うとるで。女は単純に見えて、こころも身体も複雑なんや。/と女自身の濃艶を言い尽くす。
そんな浅丘ルリ子、芦川>>続きを読む
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ファースト・シーン。血だらけのシャツを着た橋本愛が非常階段を駆け下りて来る。おお、何かが始まった。そう思った。下り切って扉を開けると、壁や床は血糊に塗れていて、その床には血まみれの男がうつ伏せで横たわ>>続きを読む
1970年製作公開。脚本宮内婦貴子。監督出目昌伸。何で三島が舞台なのかと思っていたら宮内富貴子が三島生まれなのだそうだ。三島愛なんだろうか。しか―し!三島に「どん底」はないぞ、と映画の魔法に憤る。>>続きを読む
1965年製作公開。原作松本清張。脚色橋本忍。監督山田洋次。1975年6月5日新宿座という矢鱈とスクリーンの大きな映画館で観たという記録がある。まだ映画を観始めたばかりの頃です。
本作の倍賞千恵子の>>続きを読む
八丈島。哀川翔は、妻を交通事故で亡くし、娘/松本妃代は5年前に島を出て東京に行ってしまった。その娘がお腹をぷっくりさせて帰郷した。太ったのか、妊娠なのか、父娘の微妙な距離感で聞くに聞けない。ご飯を食べ>>続きを読む
夜についてのメモを読み上げる上白石萌音の声を聞きながら松村北斗は思う。今のところ将来の見通しゼロだけど、今はただの夜明け前なのかもしれない。彼女は、病気になってよかったこともあるんじゃないかな、と言っ>>続きを読む
1983年製作。脚本ポール・D・ジンマーマン。監督マーティン・スコセッシ。
今更何で本作を観たいと思ったのか。つらつらかんがえると『ジョーカー』だった。早稲田松竹の上映意図もそんなところだろうか。>>続きを読む