帰省した二男がこんな話をしていた。仕事で通っている農家で猫が生まれた。そのうちの一匹が、成長が悪いのか病気なのか痩せこけていたので農家の人に断って保護した。病院に連れて行き、抗生物質を買い与え、栄養も>>続きを読む
1950年製作公開。原作舟橋聖一。脚色依田義賢 、舟橋和郎。監督溝口健二。
頭では、夫と別れようと思っているのに、あなたに会うとカラダが拒めない。女は弱いのね、って女性の代表みたいなこと言っているけ>>続きを読む
1978年製作。脚本監督ジョン・カサヴェテス。1990年にル・シネマで観たという記録がありましたが、何のお話だったのかは失われておりました。そんな事にももはや慌てることはありません。若さが何だ!枯淡の>>続きを読む
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代々マッドサイエンティストの家系なんだろうか。
ウィレム・デフォー博士は自殺した女性の身体に宿っていた胎児の脳をその女性の脳に移植して、その女性の身体を蘇生させる。無論、頭の中はミルクを求める赤ちゃ>>続きを読む
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1973年製作。原作ブライアン・デ・パルマ。脚色ブライアン・デ・パルマ、ルイザ・ローズ。監督ブライアン・デ・パルマ。40年ぶりくらいの再見。微かにタイトルロールだけは記憶にあったような気がしないでもな>>続きを読む
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観終えて、チャップリンの『街の灯』のラストをやりたかっただけなんじゃないかと思った。
たかが映画ですもの怒ったって仕方ありません。前の席の若い男女が退屈しちゃっていちゃいちゃしてしまうのも仕方ないし>>続きを読む
1963年製作公開。原作森山啓。脚色石堂淑朗 、浦山桐郎。監督浦山桐郎。上京したばかりの頃並木座で観て感じ入ったものです。その頃であったら日記に何か書いていたはずなので、どこに感じ入っていたのか分かる>>続きを読む
1964年製作。原作ヤルマール・セーデルベルグ。脚色監督カール・Th・ドライヤー。ホームページの惹句/弁護士の妻であるゲアトルーズは夫との結婚生活に不満を抱き、若き作曲家エアランとも恋愛関係にある。あ>>続きを読む
1951年製作。原作サム・ロス。脚色ガイ・エンドール。監督ジョン・ベリー。赤狩り、なんていう蔑視的な恐ろしい日本語はどこのどなたが編み出したんだろう。アメリカ合衆国ではマッカーシー上院議員と下院の非米>>続きを読む
1932年製作公開。原作ゼェームス槇。脚本伏見晁 、燻屋鯨兵衛。監督小津安二郎。
大人の社会と子どもの権力闘争を描き方ながら、如何にして子どもの現実即理想、理想即現実が転換していくのかを描いている。>>続きを読む
まったく分からないお話。
シアター・イメージフォーラムのチラシには、/ユトランド半島に農場を営むボーオン一家が暮らしていた。長男の妻で妊婦であるインガーはお産が上手くいかず帰らぬ人に。家族が悲嘆に暮>>続きを読む
山田杏奈を観に行く。
予告篇でアイヌの金塊を奪う、というような話だったから、アイヌが金塊なんて持ってるの?と、そのことが疑問だったんだけど、これ以上和人に虐げられるのは御免被るというわけで、反抗の資>>続きを読む
大昔に観た記憶があるなあと思っていいたら、なんと2018年にキネカ大森で観ていたのでした。帰宅後その事実を知り、もはやわたしは自身の記憶行動に自信が持てないのです。ちなみに伴映は『避暑地の出来事』だっ>>続きを読む
2000年に日本で公開されたとき観ていてこころが揺さぶられたものです。そんな記憶がずっとあったんだけど、それが何だったのかはすっかり忘れていた。当時わたしも主人公ヨンホ/ソル・ギョングと似たような年齢>>続きを読む
1930年製作公開。原作オスカー・シスゴール。脚色野田高梧。監督小津安二郎。ピアノ伴奏小林弘人。
強盗連絡を受ける笠智衆。斜め後ろの横顔でそのお顔を確認できます。
拳銃強盗を働いたのは岡田時彦。重>>続きを読む
1964年製作公開。脚本山田洋次、熊谷勲 、大嶺俊順。監督山田洋次。
養父花澤徳衛の弟でブラジルで成功したという桑山正一から、ブラジルは切り取り次第だと聞かされ成功の大志を抱いたハナ肇/安吉が、俺も>>続きを読む
大昔、テレビで観た映画で記録はないけど記憶だけが残っていて、ずぅーっと気になっている映画が2本ある。1本は日本の映画で、記憶の中では看護師の女性がベッドの下に身を隠して危難を免れるというサスペンスがあ>>続きを読む
1993年製作。原作イーディス・ウォートン。脚色ジェイ・コックス 、マーティン・スコセッシ。監督マーティン・スコセッシ。本当にマーティン・スコセッシがこの作品を演出したんだろうか。
本作を、自宅で配>>続きを読む
蓮實重彦が「彼のすべての作品を見ていなければ、映画について語る資格はないと断言したい。」と大仰なことを言っていたので、久しぶりにカール・テオドア・ドライヤー作品を観ることにした。別に観なくたって、>>続きを読む
1933年製作公開。脚本池田忠雄。原作監督成瀬巳喜男。栗島すみ子/おみつ。
酒場のおみつが、旅から帰ってきやがったぜ、
着崩した着物姿で、ふらふらと船乗り場に現れる。居合わせたふたりの男が物欲しげ>>続きを読む
帰宅後、NHKのニュースを観ていたら、イギリス最大の冤罪事件だとスナク首相が議会で答弁していて被害者救済を力説していた。この事件の被害者救済を後押ししたのがテレビドラマだったそうで、その被害者のひとり>>続きを読む
1950年製作。脚本ヘンリー・ブランクフォート、サイ・エンドフィールド。監督サイ・エンドフィールド。シネマヴェーラ渋谷のチラシには、/すっぱ抜き記事が元で検事が殺され、警察・司法からも業界からも追放さ>>続きを読む
1937年製作。原作脚本伏見晁、ジェームス槇。監督小津安二郎。
ね、珈琲でも淹れましょうか
うむ、でも今から飲んで寝られるかな
寝られるわよ
(家政婦に)文や、はやくおやすみ
その呼びかけに、え>>続きを読む
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2007年製作。原作脚本監督イ・チャンドン。
明るい話なのかと思っていたら、話が進んでいくうちになんだかめまいのする話になっていった。
序盤で、主人公チョン・ドヨンの幼い息子が誘拐され死体で発見さ>>続きを読む
高田みづえが歌っていた「硝子坂」を思い起こした。発表当時、聞き込みながら、どんな世界に入っていくふたりなんだろうかと思った不思議な詞。/いじわるな あなたは/いつでも 坂の上から/手招きだけを くりか>>続きを読む
1948年製作。原作脚色ルシール・フレッチャー。監督アナトール・リトヴァク。
キックバックが縺れて殺人事件になる話。
彼の国では、法律を作っている国会議員が、自らが作った法律を蹂躙するという無法を>>続きを読む
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1965年製作公開。原作水上勉。脚色八住利雄。監督豊田四郎。同じ原作者水上勉の「五番町夕霧楼」の細かな設定を踏襲しております。昭和9年から戦争を経て売春禁止法制定の時代を大空真弓の思い出を描く。冒頭、>>続きを読む
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一昔前、マリリン・モンローを演じていたミシェル・ウィリアムズが、かつては美女代表で鳴らした松坂慶子の今を彷彿とさせるお姿で報われぬ人生を送っている芸術家を演じている。彼女の芸術作品は粘土による塑像。オ>>続きを読む
酒は止めた。会いたい。/すぐに来て。/男と女。喜び勇んで部屋を飛び出した男は交通事故に遭う。そんなシーンに『めぐり逢い』をまた観たくなった。
映画が始まり、ラジオからロシアのウクライナ侵攻のニュース>>続きを読む
1948年製作。原作アレクサンドル・プーシュキン。脚色ロドニー・アクランド 、アーサー・ボイス。監督ソロルド・ディッキンソン。
若き日の伯爵夫人は若い男としたい放題。朝な夕な寝室に男を引き入れ、仰向>>続きを読む
もう何十年も前のこと。バス停でバスを待っていると、近くに並んでいた男が、あ、と女性の名で呼び止める声を耳にする。どうやら娘のようで、何かぎこちない会話だったけど、父親が近くで少し飲んでいこうかと誘うと>>続きを読む
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千代ちゃん/出口夏希は、魚臭いなんてへっちゃらだ。毎日元気な笑顔と一緒にお父さんが捌いた魚を届けてくれる。なんてったってそれが当たり前だから。お父さんが捌いた魚を食べてくれる人が美味しいって喜んでくれ>>続きを読む
1944年製作公開。原作太宰治。脚色八木隆一郎。監督青柳信雄。入江たか子、山田五十鈴、山根寿子、高峰秀子の四姉妹。『上海の月』という成瀬巳喜男監督作品を観に行った際に同時上映された作品。
東宝映画作>>続きを読む
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「A24の知られざる映画たち presented by U-NEXT」のホームページを眺めて本作のミステリアスなゴシックドラマの惹句が目に入ってしまったのが運の尽き。
さっぱり分からない。
途中か>>続きを読む
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1976年製作。脚本ジョルジュ・パン・コスマトス、ロバート・カッツ 、トム・マンキーウィッツ。監督ジョルジュ・パン・コスマトス 。
細菌と列車の話だと記憶していた。公開当時全く興味がなかったので観て>>続きを読む
最後にニーナ・シモンの「Feeling good」が流れる。
小料理屋の女将石川さゆりの店に三浦友和が訪れる。勝手知ったる行きつけの店のこと、役所広司が半開きの店の戸を覗き込むと、泣いている石川さゆ>>続きを読む