巴里下町礼賛。
全てがこうなって欲しいという大団円に向かっていく快感。
しかし、くじをなくす経緯や、傷痍軍人の弾くピアノ旋律が不穏なムードを醸すなど、ほんとにちょっとしたひねりがあるのがよい。
昔…
ジャック・ベッケル、1946年。
宝くじ券を巡る騒動と言えばルネ・クレール『ル・ミリオン』(1931)の直系。
製本工場からデパート(?)、地下鉄にアパートと流れるような大戦後パリ下町の活気と会…
物語的にはすごく面白かった
随所にあった花の飾りのところとか
本の宝くじのところとかの伏線が
うまーい具合に回収されてるのが
見てて感心しちゃったよ
でも、それが上回るくらい
アントワーヌの束縛…
このレビューはネタバレを含みます
【幸福の不確定装置としての宝くじ】
ずっと前から気になっていた『幸福の設計』を観た。『ル・ミリオン』に近い話ではあるのでが、「宝くじ」の使い方が面白かった。しかし、そこに触れるとネタバレとなってしま…
このレビューはネタバレを含みます
アマプラで一度見てたけど、ベッケルの演出が速いだけなのか、マスターのフィルムの回転数間違ってるのか、もはやわからなくなりBlu-ray買って再見。というかちょっと時間空いたのもあり、こんな展開したっ…
>>続きを読む幸福の設計
人々は早歩きで動き回り電車に飛び乗り階段を駆け下り駆け上り、狂騒的なカメラワークとカッティングで日常生活を撮る
幸せの絶頂からの絶望への転落でカメラはゆっくりと動きロジェ・ビゴは歩くの…
夫がダメっぽい奴なのがいい。嫉妬深い、すぐ癇癪起こす、おっちょこちょいという卑小なキャラクターなんだが、彼がそんなだからこそ宝くじをめぐって一喜一憂する展開が面白くなっている。ラストも鮮やかで気持ち…
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