本作は、決して資本主義批判であったり、社会主義プロパガンダであったり、キリスト教擁護であったり、ニヒリズムに耽溺する実存主義的なドラマであったりしない。そこに、本作の難解さがある。この物語の裏にどの…
>>続きを読むほぼ成瀬みたいな作風だと気づいた。
イングリッド・バーグマンはどうなのだろうと思った。個人的にはヒッチコックの勝ちだ。役柄の逆をいく自己中心性、自分がどれだけ素敵に見られたいかという傲慢さがメソッド…
息子への贖罪として奔走する母親のドラマは、終盤に博愛精神へと突き進む彼女を宗教的畏怖として封じ込める社会の不条理へと結実する。この物語の内実として、社会が宗教や人権のあり方を束縛する批判や正論として…
>>続きを読むロッセリーニ×バーグマン夫妻(当時)の「ストロンボリ/神の土地」(1949)に次ぐ2作目。
ローマに住むブルジョアの妻アイリン(バーグマン)が、子供の死に絶望して家を飛び出し、従兄の左翼新聞記者の…
Long fascinated by Francis of Assisi, Roberto Rossellini decided to create a film that placed a per…
>>続きを読む何故かやたらと物々しくも素っ気ないタイトルが付いてはいるが、どんな場所どんな時代にでも通じる人間の「善行」について、その普遍性を描いた秀作である。気まぐれでもない、偽善でもない、そして宗教的政治的で…
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